詩人:どるとる | [投票][編集] |
生まれたときから
あるこの足で
どこまでも
歩いて行くのだ
時には雨にも降られて
時には夏の暑さにうなだれて
時には悲しいことにぶち当たって
落ち込むような日もある
だけれどいつまでも落ち込んでいても仕方ないからね
とりあえず泣きやんだらもう昔話と 顔を上げて
いつもの調子で歩いて行こう
悪いことばかりじゃないからね 今日はたくさん笑うのだ
泣き虫 弱虫 腹の虫
いろんな虫があるけれど 少しずつ少しずつ笑えるように
太陽昇る地平線の彼方 目指して 歩いて行こう
ゆっくりでいいさ
何も急ぐことないさ
君はそんなに
できた人間じゃない
だけれど悪い人間じゃない
そうさ人生は山あり谷あり
いい日もありゃ悪い日もある
だけれど それでも歩いて行くのだ
とりあえず一日一笑
自分との約束さ。
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今まで聞き逃してきたことや見過ごしてことが今さら問われる
そんな時代に置き去りにされた大切なものや大事なこと
僕らはえてしてそれを当たり前と鼻で笑うだろう
本当に本当に大切なものなんて
くだらないことだろう
だけれど忘れたら
あとがない 心は腐るよ
僕は笑うように泣いて
降ってもいない雨に濡れて
機械仕掛けの街の中
定められた時刻に眠り目覚める
腐るほどあふれる人ごみの中 迷わぬように僕は僕という存在を守るように庇うように
この街の色と混ざらないように 何かに逆らい生きる
損をして また何か失って それでもまだまだ生きる
得はないさ 生きてても 失うばかりだ 悲しいばかりだ
それは多分今だけの苦しみ たとえるならばにわか雨
天気予報にもない突然の訃報 誰かの死のように それは予想もできない瞬間に訪れて 人の記憶の中から静かに消えてゆくのです
何をもってそれは愛だの人と僕らは語るのか
おこがましさや
浅ましさに
僕らは寝込みを襲われる
もうこの雨は死ぬまでやまないだろう
それでも僕はそれをただ悲しみとは思わない
泣いてても いつの間にか笑ってる
そういうもんだと思っているから
取り決められたようなつまらない概念は最初から死んでいる
僕は歩みを止めない
雨の中でも光は消えない
僕は闇に紛れても
自分を見失わない
誰かの呼ぶ声がするよ
ほら、雲と雲の隙間から陽が差したよ。
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うまれる 朝が
今日もまたひとつ
硬い殻をやぶって
そのまばゆさを
僕らの瞳に届ける
うまれる 夜が
今日もまたひとつ
朝を食べて
その胃袋におさめて
腹一杯になったところで月を太陽の代わりに昇らせる
悲しみも喜びもあるだろうさ
だけどさ 必ず降り出した雨はやむから
訪れた夜は去り朝がやって来るから
そう気を落とさないで
そう肩を落とさないで
雨上がりと夜明けの唄
一緒に口ずさもう
ほらね、簡単だろ
笑えばいいんだよ
泣きやんだらね
すべりこみセーフで
どうにか間に合う
そのくらいでいいよ
そのくらいがいいよ
生きてる気持ちがする
そしてまたうまれる朝が今日もまたひとつ。
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地震や戦争 くだらない他国からの脅し
そんな毎日の中 テレビは今日も中身のないバラエティーばかり写す
大切なものはあるかい? それに命をかけられるかい?
きたるべき未来に備えて僕は 目を閉じる
何もできないんじゃないさ
何もしないだけなのかもしれない
だけれど僕らができることといえばただふつうの毎日を楽しく生きることくらいさ
きたるべき未来というならば
戦争やいじめや犯罪のない世界ならいい
きたるべき未来があるならば
きっと世界平和を願うよ 誰もが幸せになることを祈るよ
争いからは何も生まれない
ましてや人の命を奪う戦争や人の存在を軽んじるいじめなどなんの意味もない
僕らは 一人一人
その頭や心でもって
考えてゆくべきだ
きたるべき未来は今だよ
新しさの中に埋もれた昔からあるはずのほころびにはもう気づけるだろう
途方もない時間と時代が流れたよ
これ以上命も時間もお金も費やすな
きたるべき未来はもう来てるよ。
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神様も仏様もいないこの世界では
僕ら人間が我が物顔で神を名乗る
常識や秩序が大切にされない世界では
虐待やいじめが日常的に起きるだろう
ポイ捨てされた煙草の吸い殻 道端に放置された空き缶
それだけでもモラルのない行為 言い訳は見苦しいぞ
大人のくせに 子供みたいにきれいなものを平気で汚す
頭ばかりよくてさ 心の中は体に見合わない空っぽさ
当たり前なこと
ありふれたこと
たどり着くべき未来は単純なのに
見つめるべき明日はその瞳には映ってない
知るべき真実はその頭にはみじんもない
いろんな情報に惑わされ なにが真実かなにが嘘かもわからないこの世界の矛盾や理不尽に覆い尽くされ
たどり着くべき未来からだんだん離れていく日々に救いはあるだろうか
踏みつけられたその足元のきれいな花はいずれもか弱くけなげな子供たちなのに
見本となり大切なことを教えるべき大人が子供以下では話にならない
たどり着くべき未来は通り過ぎたんだ
たどり着くべき未来はきっと新しさに埋もれたんだ
ほら、例えば古臭い誰かの汗や情けの上に ビルが建ったように。
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名画と名高き
モナリザの微笑みさえもかき消える
悲しみひとつ手のひらに乗せてその重さの度合いを量る
大したことはないな
窓の外を流れる河川は僕らの生き様うつすように時には表情を変え 僕らのように悲しみも喜びもその流れにあらわす
ああ なんのため笑いましょうか
ああ 誰のため泣きましょうか
今日は誰のためでもなく始まり
今日は誰のためでもなく終わる
そして
明日はなんのためでもなく訪れ
明日は誰のためでもなく消える
そしてやがて僕らは時の彼方で 心身とも老い 死するのさ
まるで無意味な苦労のようで それでも何かの意味がありそうな 曖昧な理由抱きしめて ここにいるよ
ああ なんのため生まれたのか
さあ 誰のために歩きましょうか
今日は誰のためでもなく
ましてやなんのためでもなく
僕はただわけもないままにあの河のように流れるように
宛もなく果てを目指して。
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人の優しさに時には助けられ
人のずる賢さに時に傷つけられて
完全じゃない僕は失敗もして
時には僕も人を傷つけて
そしてそしてそして…
何を求めているのだろう
何が僕は欲しいんだろ
どこに僕は一体行きたいのだろ
何もわからないまま大人になった
なんの準備もなく背だけが伸びた
光のような 笑顔の中で雨のような悲しみに包まれて
影のような 憎しみ抱いて 暗い夜のような救いのない闇のような世界でもちゃんと人を愛せることを知る
だから人が好きなんだ
電車の中でこの前
若い学生が お年寄りに席を譲っていたのを見た 僕には他人ごとなのに なんだか僕の胸に優しさが咲いた
モラルとは程遠い世界もあるけれど
それはこの世界のほんの影の部分だと思う
光のような君に照らされ
影のような澱を背負い
僕らはどこまで行くのか
とりあえず歩く
とりあえず悩む
とりあえず迷う
とりあえず嘆く
とりあえず悔やむ
ただ前に進む
なるように
流れるように
人と人の間で
今日も生きてるんだ
あなたにも血が流れてるなら僕だけを責めることはできない
だから僕もあなただけを責めることはできない
なぜなら僕も人を傷つけ 小石にもつまずく 完全じゃない人だから。
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雨ばかりつづくな
この頃は泣いてばかりさ
お酒を飲んでも
煙草吸っても
大人にはなれないんだよ
格好ばかり大人で
頭の中はまるで子供で
そんな大人に囲まれていつしか僕もそんな大人になる
もっと素敵な未来を夢見てた
大人になればいいことばかりだって
本気で思っていたけれど見当違いもいいとこさ
溢れかえる街の人ごみの中に僕は人の汚さと美しさを見てる
通り過ぎていく人の波にのまれないように生きて
流行り廃りのめまぐるしいこの街の忙しさに 思わずため息ついてもまた今日もくだらないことで失敗した
ばかばかしいこと
くだらないこと
僕はなんのために
生きて そしてなんのために傷ついて 今日という日を生きてるのか
言い訳もたくさん言った
嘘も腐るほどついた
必要とあらば人もだましてきた
そんな僕にもまだ希望があるのなら
明日も生きて行こうかな
そうさ陽はまた昇るから
とりあえず今日は泣いてやるよ。
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気づいたときには
もう遅いよ
だけれどやっぱり申し訳なくて良心では謝りたい
失敗作のような僕の人生だけれど流した涙もぶたれた頬も歯を食いしばったあの夜も無駄じゃない!無意味じゃない!
時すでに遅し
後悔した時にはもう後の祭りさ
犯した過ちや失敗に「ごめんなさい
すみません」
とりあえず謝りたおそう
どんなに頭のできが悪くても
どんなにいやなことの連続でも
死にたいなんて言わないで聞かせないで
今はたまたま運が悪いだけ ちょっと調子が悪いだけ
どうして僕ばかりこんな目に遭うのだろう
周りを見渡せば隣の芝生はよく見える
それでも、生きていくのだ
生きていくことは辛いけれど
いろんなことがあるけれど
それでも、笑っているのだ
僕らの人生
何ひとつ無駄なことや無意味なことなどないさ
くだらないようなことでも 小さな小石に躓くようにたまにはあるだろう そんなことも いつもいつも完璧になんていかないのが僕ら人なんです
だから、そんなに泣かないで 何度でも何回でも 言い聞かそう
無駄じゃない!無意味じゃない!
詩人:どるとる | [投票][編集] |
君が笑うと僕まで
笑いたくなるよ
君が泣いてると僕まで
悲しくなってくる
痛みも安らぎも全て伝わってくる
心はいつもどんな距離でもこえてひとつだから 君が悲しいと僕のほほにも涙がポロリと伝うんだ
愛しさがあふれてるよ
君が恋しくてたまらない
きっと今夜は眠れない
君の傍にいたいよ
結局僕がさびしいだけかもしれない
結局僕はひとりが嫌いなだけかもしれない
だけれどきっと今夜は 君がいないと…