詩人:どるとる | [投票][編集] |
ひとりきりの帰り道
気がつけばこんな月の夜ほほをなでる風
切ない気持ちを引きずりながら
ここまでなんとか歩いてきたけれど
言葉にさえならない不安とか迷いとか
胸の中で渦を巻いてるよ
くたびれたスーツとよれよれのネクタイ
風になびかせて へたくそな口笛吹いてみる
時々悲しいことごまかすみたいにスキップ踏んでも 抑えきれない涙
なにが悲しいかっていざ聞かれたら
多分答えられない僕だけれど
それはそういうものだよ人生ってのは
生きてるだけでかなり面倒でかなり辛いのさ
大好きな人の顔を思い浮かべて 早く逢いたいな そう思うとなんだか
辛いときだって頑張れる僕がいる
なんでもないようできっとどこかが
悲しくてうれしくて
幸せなような不幸なような
曖昧な土の上 とりあえず生きている
そしてまた今夜もひとり帰り道
見上げれば夜空にまん丸い月が
数えきれない瞳の中
輝いてる
君も見ているかな
あの月を
君はなにをしてるかな今頃
またひとつペダルを踏むたび 季節は変わり 嫌なことも記憶の水底へ
そして時は流れて
また同じようなことで泣いて笑って
誰かとの帰り道
優しく微笑むあなたと二人伝わるぬくもり
好きだよ その一言で今日ははなまる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
君は何を悲しんでるのか
君は何が好きなのか
目先のことばかりにとらわれて
大事な何かを見過ごしてる
しっぽまであんこのつまった未来に行きたい
庭にきれいな花を植えたよ
太陽ギラギラ輝いて
ほらね生きる喜びが満ち満ちてくるのがわかるんだ
最近ホントため息ばかり
ほらね考えてみりゃ
生きることもそれほど悪くないだろう
たい焼き作ろう
一緒に作ろう
しっぽまで
あんこのつまった
たい焼き作ろう
たくさん作ろう
君のぶんと僕のぶん
あまったら誰かにあげよう
みんなで食べよう
喜びは分かち合い
涙の杯を交わし合い
たい焼き作ろう
泣きながら作ろう
笑いながら作ろう
たい焼き作ろう
歌いながら作ろう
ふざけながら作ろう
真面目に作ろう
人生はたい焼き作るようなものさ
焦がさないように
けれど中まで火が通るように
難しいね だけどそれが生きるということ
たい焼きの唄。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
知らず知らず 傷つけて
知らず知らず 傷ついて
お互いにお互いを傷つけあっても
得るものはないよ 失うものばかりだ
どっかの国が 科学力もないのに ミサイル飛ばした
そんなニュース 鼻で笑った こんなに人々がお互いを助け合って生きてるのに
なにばかなことやってるんだろ
足の裏にある魚の目
ちょっとした汚れ
気づかないあいだに
世の中は少しずつ腐ってゆく
自分の靴底を見つめなさい民衆よ
薄汚れた靴底にへばりついたガムのような悪を
貧しい人が唄う 土くさい唄声や 働き者の人が唄う努力に満ちた唄を僕は愛したい
他人の靴底の汚さを詰るならば自分の靴底の汚さを見つめ直してみなさい
自分の靴底も磨けない人に他人の靴底の汚さは詰れない
星の数ほどの人がいても僕には誰ひとり責められない
僕には誰ひとり否めることはできない
あなたの靴底より僕の靴底は汚れている
その汚さがわかっていても僕はそれを汚いとはいわない
汚いと言ってしまえば全てが壊れてしまうから。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
いつか この場所に
種から芽を出した
花のように
僕らは咲いたんだ
そしてやがて 時が来れば誰もがみんな枯れてゆく
名も知らぬ花の名前はなんだろうか
愛しい人の名前さえも思い出せないよこの身が滅びたら
ああ くたばっても腐るほどあふれる人の中に僕は今日も探してる 希望って光を
終わりのない闇に
いつかのみこまれてしまうまえに途方もない光をこの身に感じていたい
どうせいつか
僕らは暗闇にのみこまれて
あの空の上にも行けず冷たい土の中に埋もれる
だからだから生きて生きる悲しみさえも抱きしめて 歩いて行きたい
新聞の片隅に 載ってる誰かの死 親たちは嘆き悲しみ それでも娘や息子の死の理由を知らないまま
ただ真っ白な涙流す
美しいきれいごとが体よく並べられたこの世界 大人は大人らしく 子供は子供らしく 決まりきった概念拭えずに 型にはまった生き方つらぬくのか
僕らは
どうせいつかこの身も心も刻んだ記憶も全て 跡形もなく消え去る運命ならば
光と影まとって 理由のない今日を抱きしめて 理由もなく誰かを愛し 理由もなく誰かを守り 僕は見えざる大きな希望をこの胸に感じながら
歩いて行きたい
だからだから生きて生きる悲しみさえも抱きしめて歩いて行きたい。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕は独りきり
空を見上げて
いろんなこと
考えていた
歩きながら
いろんなことが
忙しすぎて
いろんなことが
頭にあって
だけどたまに
思いもよらない
場所でつまずく
自分を責めることは難しい
他人を非難することは簡単なのに
自分を否めることは難しい
他人の存在を否定することは簡単なのに
僕は僕自身を叩くことができずにいつも
振り上げた右手 宙を舞い 悪いことをしたときはただ泣くだけだ
君も独りきり
景色眺めて
いろんなこと
考えている
歩きながら
いろんなことを
消化しても
いろんなことを
学べと言われても
どこかで歯車が
狂ってしまう
言い訳ばかりして
逃げ道を探す日々
自分を理解することが難しい
他人を理解することは簡単なのに
他人を咎めることが難しい
自分を咎めることはもっと難しい
僕は僕自身に打ち勝てずに今日も目の前の僕という壁を乗り越えられずにただ泣いているよ
やまない雨が
明けない夜が
僕の中にある
降り続く雨が
何も見えない夜が
君にもあるのかい?
悪いことをしたときは自分を叩くべきだと知りたい
悪いことをしたときは傷つけた誰かに謝ることをしたい
せめて不甲斐なく愚かなこの僕にできる精一杯の力で 悪いことをしたときは僕自身が僕自身の頬を叩いて
その痛みで知りたいな
あなたの負ってる傷跡や抱えてる痛みに気づきたいよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
たくさん泣いた
たくさん笑った
それが生きるということなのか
たくさん転んだ
たくさん間違えた
それは生きるということなのか
人生という旅の途中で 僕は嘘をつきました
いい加減に生きてしまいました
これでいいやと過ちを見過ごしました
これからどうなるか
僕はどうすりゃいいのか
人生の途中で
若くして知る終わり絶望 僕は自分を恥じた。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕らは笑いあった
きれいな花をふたつ
並べて どんなに天気のわるい日でも
ばかなおつむをふたつ並べて 何気ない日々を生きていた
時には見事にずっこけてみんなから笑われた
今日もいろんなことがあったけれど
僕らは不器用でも精一杯にここまで歩いてきたんだ
それはたしかに愛だったね
あたたかい陽射しのようなぬくもり
それはたしかに愛だったね
うたた寝してる間に通り過ぎた風
過ぎたことは忘れて
空を見上げて深呼吸したらまた歩き出せばいいさ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
自分が悪いのはわかっている
わかっているからこそ辛い
仕事の重圧 ストレス 人間関係
22才 子供のような大人のような 光と影の真ん中で灰色とも白ともつかない年頃に
僕は僕が誰だかわからなくなってしまった。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
さよならは悲しい
別れはつらいね
一度きりの出会い
それは儚い出会い
今日しか会わない人に
今日しか会えない人に
僕はもしかしたらどこかですれ違っていたのかもしれない
ずっとこのまま
胸の中に不安を抱いたまま 時間をとめて僕は腐るのを待つのか
あなたという他人に優しい人でいたい
名前の知らない人にもあたたかく接したい
僕は愚か者だけど
君は認めてくれた
僕の甘さ 僕の過ち
全て包み込むように
完全にはなれないな
だけど少しだけ自分を変えてみたい
ゴミ箱の中のような
散らかった日々だけど
愛がある 夢がある
そして隣にはいつも
君の笑顔がある
ずっと昔から
この胸にあふれてる思いを言葉にして届けたかった
今ではもうなんの意味もない気持ちさ持て余してる
時よ戻れ あの日の君にまた出会いたい
優しかった 暖かかった 間違いなく僕は君を愛していた。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
何か悲しいことがあっても
何かどっか間違ってていも
千の言い訳と百の逃げ道を用意しているんだ
誰か悲しませたとしても
誰かをどこかで傷つけても
僕は悪くないさと変なプライド抱えて背中向ける
この頃ついてなくて
苛立ちと不安ばかり募り 嫌になるよ
働くことも生きていることさえも
生まれてこなきゃ良かったななんて
ため息をつきながら歩いてるんだよ
今日もたくさん転んだ 落とし穴にはまった 騙された
僕は僕に自信がもてずに いつも、忘れた頃に 泣きを見るんだよ
ねえ生きている意味がわからなくなってしまったときはどうすればいいだろう
謝りたい
立ち直りたい
反省したい
挽回したい
本当は申し訳なさと情けなさでいっぱいさ
それでもどこかで
そんな自分を守ってる
ああ今日も疲れたな
ああ今日も失敗の連続だったな
ため息つくたび元気が逃げてくようで
切なくなるよ
むなしくなるよ
僕が悪かった
考えが甘かった
ばかだった
ごめんね。