詩人:どるとる | [投票][編集] |
途方もなく 積み重ねられた
いくつもの物語の中で生きている
泣いたり笑ったりしながら
それぞれの時計は限りある時間を刻む
短い一生もあれば長い一生もある
僕の人生はあとどれだけ残されてる?
忘れないよ 大切なたくさんのあなたと刻んだ時間を
とりとめもない時間さえちゃんと思い出になってく
どんなに愛していても 時に残酷に奪われる命がある
いつまでも一緒にはいられないことくらいわかっている
回る地球の スピードにあわせて
夜と朝が 繰り返しやって来る
たまには喧嘩したりもする
離れた寂しさが教えてくれるものがある
普段は気づかないけど今わかったよ
一緒にいれないだけでこんなに寂しいこと
それは時間を旅する旅人が記した百年あまりの物語
足跡は見えないけど見上げた空にも 刻まれる
人は争う生き物だけど 理由もなく人を傷つけるよりずっと
なりふり構わず人を愛するほうが 僕には似合っている
雨はか弱い人の上にも降る
泣いてしまうだろう
運命をうらむだろう
でも憎しみからは何も生まれない
強くなるには 悲しみの先にある
喜びに 向かって歩き出す勇気を持つこと
忘れないよ 大切なたくさんのあなたと刻んだ時間を
とりとめもない時間さえちゃんと思い出になってく
どんなに愛していても 時に残酷に奪われる命がある
いつまでも一緒にはいられないことくらいわかっている
一人にひとつ用意された砂時計が
少しずつ落ちるのをなんとなく
感じながら最後の一粒が落ちるまで
僕は何かを信じていたい
僕は何かに信じられていたい。
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お元気ですか?おかわりはございませんか?
しばらく会っていませんが お体のほうは万全ですか?
伝えたい気持ちなんて 数えきれないほどで
でも言葉にしようとすると うまく言葉にならない
あなたにしたためる手紙には
どんなことを書こうかな
相変わらず暑い日々が続きますが
なんてつまらない
風鈴が鳴るような小さなときめきを
手のひらに乗せて風にしたためる 手紙
花火の音に振り返る君は 着物姿で
うなじがやけに色っぽくて 伝う汗まで飲み干したい
いくつもの言葉を知っているくせに
どんな言葉でも伝えきれやしないんだ
遠く離れた 東京に住むあなた どんな顔をして毎日生きているのかな
笑ってるのかな 泣いてるのかな
それだけでも知りたいよ
なんて 野暮かなあ
蝉しぐれ 急な夕立
アジサイを染める色 夏を彩るすべて
坂道を 降りてくるバスに乗っていくなら
思い出も連れていってよ 夕暮れの色が切なくて
隠せない涙 宝石みたいに輝いて
化粧をしたように華やかに何気ない景色を 染めていく
あなたにしたためる手紙には
どんなことを書こうかな
相変わらず暑い日々が続きますが
なんてつまらない
風鈴が鳴るような小さなときめきを
手のひらに乗せて風にしたためる 手紙。
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桜が咲く季節は とても悲しくなるんだ
あなたのことを思い出してしまうから
緩やかな陽射しが坂道に降り注いで
君は自転車でゆっくりと降りてくる
重ねた月日と つないだ手と手が描いた未来は
揺るがないものだったはずなのに
いつの間にか 僕は一人で空を見上げてた
つなぐ手を探すけれど 君はもういない
この寂しさは 僕を強がらせるよ
口笛が下手くそで 君によくからかわれた
そんな思い出も今は宝物になってるよ
大切なのは過ごした時間ではなく
その中に込めた思いや気持ちだと思う
風が吹いて タンポポの綿毛が 空に舞い上がる
旅に出るんだね 白い帽子をかぶって
どこでもない自分だけの場所を探して
春の旅人は 宛もない明日を探す
地図に足跡を刻むように
ひとつ
あるいは
ふたつ
増えていく
大切な人
大切なもの
どれだけ守れるかな
いつまで守れるかな
そんなことを思っています
重ねた月日と つないだ手と手が描いた未来は
揺るがないものだったはずなのに
いつの間にか 僕は一人で空を見上げてた
つなぐ手を探すけれど 君はもういない
この寂しさは 僕を強がらせるよ
そんな想いを 忍ばせて 桜は咲いて
そして散っていく。
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大切な人が涙に濡れるとき
差し出せるような傘があれば
きっと僕にも君を愛せるような資格があるのかな
何もできないのではなく
何もしないだけなんだよ
傷痕にふれることさえ 恐がって
あなたを知ろうとしなかった
僕の弱さに 君は気づいたんだね
誰もが立ち尽くす雨の中に 一人
傘を差しても受け流せない
悲しみだけは
だからそばに必要なんだね優しい誰かが
季節は巡ってく 僕らのそばを
でも気づかず通りすぎる
いらない気持ちも 手放すのが惜しくて
そんなものに 価値はないのに
君の住む街は今日はひどい どしゃ降りみたいだね
電話しようかな 君の声が聞きたくなる
誰もが立ち尽くす雨の中に 一人
傘を差しても受け流せない
悲しみだけは
だからそばに必要なんだね優しい誰かが
生きることが思うよりもう少し
楽になるように
僕は君に傘を差し出すように
その涙を半分でも 癒したいんだよ
わかってくれるかな こんな想いを。
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夜の片隅で誰かを思うような
誰も知らない 小さな願いを集めて
降るような星に手を合わせ祈る
それは来ることもない待ち合わせ
時刻表なんて便利なものはない
だから根気よくその時を待ってるんだ
それぞれがそれぞれに思い描くままに今を生きている
あなたしか描けない物語があるなら 目をそらしちゃ駄目だ
抱きしめた痛みが優しさに変わるとき
僕は思い出す 大切な人の顔を 365日
目を閉じたまぶたの裏に広がる
銀河に ささやきかけて 忘れられたような
言葉や 読み捨てられたあらすじ
空を走る 銀河鉄道天の川を渡って
合図をしたら 手招きするのさ
僕を連れていって知らない世界へ
一人一人の頭の中にある 幸せのイメージを追いかけて
汽車は行く 汽笛をあげながら あなたと一緒に幸せ探して
手放した思い出も誰かのぬくもりも
忘れるまで忘れないよ 365日
昼とも夜ともなく誰かが誰かを思えば
その誰かが あなたを思うとき
遠く離れた二つの思いを つなぐのは
くだらなくて ありふれた
よくありそうな でも大切な 気持ち
レールになって僕の心を運んでくれる
それぞれがそれぞれに思い描くままに今を生きている
あなたしか描けない物語があるなら 目をそらしちゃ駄目だ
抱きしめた痛みを優しさに変わるとき
僕は思い出す 大切な人の顔を 365日。
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梅雨の終わりに最後の雨が降る
わざと濡れて帰る あじさいの咲く道
ゆるやかな坂道が 果てもなく続いてる
手を伸ばせばすぐそこにある未来
悲しい報せは 僕に手紙のように届いたよ
無人駅の駅舎で 見つけた誰かの思い出
そっと風が運んだ 夏の贈り物
やることもなく ただ退屈をもて余す
用もなく行ったり来たりする階段
強がれずに 負けた昨日を忘れても
痛みだけはいつまでも覚えてる
悲しい報せは 僕に手紙のように届いたよ
無人駅の駅舎で 見つけた誰かの思い出
そっと風が運んだ 夏の贈り物。
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たとえば僕が君の大切な人になったなら
たとえば君は僕の大切な人だろう
今日と同じような なんでもない時間を
積み重ねていった先に未来があるなら
小さくてもいいから幸せそうに 笑う
二人を イメージしながら下書きしてる
額面から 大きくはみ出してしまうくらい
ダイナミックに それぞれのセンスで
思い描くまで 競争だ
今が未来につながっていくのは
まるで列車が 連結するみたいだ
手をつなぐように 靴紐を結ぶように
今と今がつながって未来になる
一歩踏み出したら 数秒後には未来になる
恐いけど 歩いていこうと今決めた
たとえば君が僕を嫌いになったなら
僕は君が好きになってくれるように
努力をするよ 頑張ってみるよ
笑わせてみせるよ 今世紀最大のギャグで
行き先のない列車に乗っているみたいだ
最初から 宛なんかないことを思い出した
常識になんて とらわれてる場合じゃない
少し 卑怯になって 手段を選ばずに 悪者にだってなるよ
夢がないならイメージを膨らませて
待ち遠しくなるような未来にしよう
口づけ交わすように 指切りするように
今と今がつながって未来になる
待たざる者にも 待ちわびる者にも
同じように用意された未来がある
ほらね 魔法みたいだ
変わってく 変わってく
世界を 見届けながら
新しい 懐かしい風に 出会うための
ささやかな 旅に出かけよう
鞄には花の冠と 思い出を詰め込んで
今が未来につながっていくのは
まるで列車が 連結するみたいだ
手をつなぐように 靴紐を結ぶように
今と今がつながって未来になる
一歩踏み出したら 数秒後には未来になる
恐いけど 歩いていこうと今決めた。
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君がくれた温もりがまだこの手に残ってる
あれはいつだっただろう とても寒い日だった
隙間を埋めるように二人は なるべく離れないように
寄り添いながら 微笑みながら 幾度も巡る季節を 歩いた
一年先も 十年先も変わらないままの思いで
君に今日と同じように 年甲斐もなく愛してるなんて
言葉にしてみよう
恥ずかしいけど 照れ臭いけど
たまには すれ違うこともあって 君を嫌いになってしまうかもしれない
でも気づけばまた 仲直りしてる
そんな日々が いつか思い出になる日まで
僕はあなたの大切な人
そして
あなたは僕の大切な人
遊園地にあるメリーゴーランドみたいだね
回って 巡って また同じ場所に戻る
でも去年の春と今年の春は どこか違う色をしてる
僕の瞳に映る君が 少しずつ大人びていく気がしてる
来年も再来年も 変わらないままの君と僕で
互いに困らせてしまう 手を煩わせてしまう
それがうれしくて 何度も離した手をつなぐよ
怒るのもばかばかしい 気持ちになる
だって 君は 呆れるくらい優しくて
うらやましいくらい眩しく笑うから
何を怒っていたのかも忘れてしまう
そんな日々をいつか振り返り思い出すとき
その時も大切な人が変わらないままなら
いいなと 思う気持ちが消えないように
流れ星に 祈るなら
ささやかな願い
時計は回る
そこに永遠はない
だから一秒を 慈しむ
一年先も 十年先も変わらないままの思いで
君に今日と同じように 年甲斐もなく愛してるなんて
言葉にしてみよう
恥ずかしいけど 照れ臭いけど
たまには すれ違うこともあって 君を嫌いになってしまうかもしれない
でも気づけばまた 仲直りしてる
そんな日々が いつか思い出になる日まで
僕はあなたの大切な人
そして
あなたは僕の大切な人。
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愛がなくなった訳じゃないけど
寂しさ紛らすための悲しい恋だから
終わらせるなら今だと決めたのだろう
多分それほど悲しくはないと思うよ
出会った頃ほどの気持ちはないから
朝から ひどいどしゃ降りが 傘を差しても
役に立たないくらい街を濡らしている
どちらからともなく離した手が
するりとほどけていくとき
今日でさよならなんだな
そんな当たり前なことが僕を
思いの外 泣かせるんだよ
終日運行待ち合わせのため
電車は 大幅に遅れます
そんな アナウンスが流れたのを聞いた
僕はあなたを幸せにできたかなあ
少しでも思い出はできたかなあ
さよならの日にそんなことを考える
おかしいよねもう明日には他人なのに
君を乗せた 電車がホームに着いて
意地悪をするように急行待ちをする
何を話せというのだろう
君の顔も見れやしないのに
どんな顔をしてるか想像できるんだよ
落ちたように 眼差しは 下を向いて
言葉もなく 二人は向かい合って
ドアが閉まる瞬間にお互いの顔を 見たら 涙でぐちゃぐちゃに なってた
どうやら 思ったよりも二人は
ちゃんとした恋人だったみたいだ
どちらからともなく離した手が
するりとほどけていくとき
今日でさよならなんだな
そんな当たり前なことが僕を
思いの外 泣かせるんだよ。
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ただいたずらに過ぎてくだけの毎日を
電車の窓から 景色を見るように眺めて
気にするのはせいぜい天気予報くらいで
今日が晴れたら それだけで気分もいい
簡単に 幸せになれてしまうから
僕はなんて単純な生き物なんだろう
難しいこと 考えないで 楽しいことだけ
考えて生きていけたならいいのになあ
生きていくことは 悲しみを知ることだ
傘は当分手放せそうにないや
でも大切な人たちが笑っているなら
僕もまた同じように幸せなんだろう
疲れはてたような顔をして生きてたら
希望なんてないように思えてくるよ
眉間にシワを寄せて生きてたら
笑うことがうまくできなくなった
簡単に幸せになれてしまえるなら
苦労はしないとあなたに八つ当たりした
面倒なことはなるべく避けて歩きたい
他人のために 苦労するなんてごめんだね
優しさを知るには悲しみを知ることだ
何かの本に書いてあったことだ
ああ大切な人たちが幸せならば
僕もまた同じように幸せになれるから
空を 見上げると ちっぽけなことで悩んでる 僕がばからしくなる
笑われているようで恥ずかしくなる
こんなに空は青いのに何を悲しんでいるのかと
難しいこと 考えないで 楽しいことだけ
考えて生きていけたならいいのになあ
生きていくことは 悲しみを知ることだ
傘は当分手放せそうにないや
でも大切な人たちが笑っているなら
僕もまた同じように幸せなんだろう
ああ大切な人たちが幸せならば
僕もまた同じように幸せになれるから。