詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日は何をしようかな
今日はどこへ行こうかな
考えてるあいだに時間は過ぎて
結局何もしないまま
結局どこへも行かないまま一日中部屋の中にいたよ
面倒くさいことばかりさ
考えることも億劫だ
いっそ木になりたい
ついてきた嘘も
見え見えの言い訳も
数えきれないくらいで
人を傷つけて
人を騙して
人を裏切って
大げさなこといえばたくさんしてきた僕だからたまには誰かを助けてみたりたまには誰かに親切にしたい
人だから感じる痛み
人だから拭えない涙
人だからあふれる欲望
今日も日が暮れるまで何もしないんだろう
結局どこへも行かず一日中部屋の中で借りてきたビデオを観てるか昼寝してるかのどちらかだ
与えられたことだけをしていればいいっていったなら
それまでの人生だけど それだけじゃつまらない もったいない
だから人は余計なくらい 人と交じり合いお話したり習い事したり趣味に講じたり結婚したり
働いたり 遊んだり
基本的には生きるだけの人生に
わざわざ 様々な苦労や暇つぶしを付け加えるんだ
後々になって振り返ってみれば思い出になったりする
僕もたまには考え方を変えて 苦労や暇つぶししてみようかな
本気で誰かを愛すのもいいな
今日もこの部屋の窓に夜がたずねて来るのを待つだけじゃ
やっぱりつまらないからとりあえず 目的や理由なんてさて置いて出かけよう
外へ出よう
新しい自分を探しに
部屋の中にはない
奇特な出会いを見つけに
それが、世にも楽しい人の一生
試行錯誤や緻密な計算など要らないよ
自転車だろうが
車だろうが
電車だろうが
移動手段はいとわないよ
好きな乗り物で
好きな時間に
好きな場所へ行けばいい
見えない地図を広げて 開かずの扉を開くのだ
それぞ、世にも楽しい人の一生
無駄な外出が時として意味を持つのだ。
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サラリーマンのみなさん毎日ご苦労さま
ご自宅では奥さんのでかいケツにしかれて財布握られて
会社では相も変わらず出世できず上司に見え見えの愛想振りまいて
気に入られようと媚びを売りまくる日々
若い奴らになめられまいと必死で真面目に働くけれど だんだん月日が経つにつれ
会社のお荷物になる自分がいるよ 定年間近のサラリーマン気づけば四十を越えている。そんな夢を最近よく見る
目の前に立ちふさがる社会という壁
青春はもうとうに過ぎたんだ
毎日 奥さんに罵られ
少ない小遣いしか与えられず その小遣いの中でやりくりして
今日も昼飯 コンビニの一番安い弁当
栄養偏ることウケアイ
社内の健康診断
結果見てビックリ
体重と比例して内蔵脂肪が増えてる!!
医者に言われたよ
「お酒と油物は極力控えましょう」
だけどだけど僕からお酒をとったらあと何が残るっていうんだ?家のローンだけじゃないか?!
サラリーマンは今日も世知辛い世の中と居場所のない家のあいだにはさまれて 安いネクタイ風になびかせ
今日も外回り
業績は伸び悩む
新卒の若者の溌剌さに心底嫌気がさす
暇さえあれば愚痴をもらし 若者のマナーをああだこうだ言う自分はもうそこいらのオヤジと一緒かな
ああ サラリーマン
今日も三十の少しガタのきている 身体ひとつで頑張っているよ
できることならあと少し 小遣いアップを望むけど奥さんは それを許さない
家を支えてるのは自分なのに 奥さんは今日もえらそうな顔で
ただ はよ行けはよ食べはよ寝ろと単語の波状攻撃 マシンガンのように早口でまくしたてるよ
まあ何にしても明日も会社だから早く夕飯食べて早く寝る
悲しい宿命背負ったどこにでもあるサラリーマンの生活
あなたも同じですか?
日々堪えているクチですか?
あなたも苦しい
僕も苦しい
けれど頑張りましょう
僕らはそういう生き物。
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散らかったままの部屋 高く山積みにされた雑誌 だらしなく玄関に脱ぎ捨てられた久しく履いてないスニーカー
相変わらずだらしない僕の生活
ピアノの調律がうまくいかないように
何をやってもうまくいかない そんな日もあるんだ
だから 焦らず あわてずに そんな日こそゆっくりと 過ごそう
いいことなんて何ひとつなくても
ほらね幸せは気づかないだけで僕の手の中にあるんだ
たとえば病気ひとつせず毎日健康で働ける それだって考えてみればとても幸せなことなんだと思うから
つまらない欲望はしまって 大切なことだけ 当たり前なことだけ 変わらないようにこの幸せに笑おう
ありがとう
助かってます
感謝すべき人たちに感謝して
反省すべき点を見直して
安定を取り戻したらその時はゆっくりたまには出かけよう
いつもとはちょっと雰囲気を変えるような素敵な場所まで
夜に傾くと空が真っ暗闇の闇に覆われて
人恋しさつのりさびしくなるけど
そうだ
思うより幸せだから
大丈夫問題ないさ
今日も僕は幸せ
明日も僕は幸せ。
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見事なまでに散らかったワンルーム
ひとりの生活も
慣れてしまえば
なんてことはないもんだと ひとり貧乏くさく笑ってみせたよ 友達はあんまりいなくて生まれてこの方彼女もいたためしないけど たばこもお酒も女もやらない健全なる日々
なんとなくいつもは開けないベランダの窓を開けてみれば 見上げた空にきれいな月が浮かんでた
今思えば 簡単なことだった気がするあれもこれも 今では夢のようなものさ
好きな人がいても
おっかなくて
腰が引いちゃって
気持ち言えなかったそんな事も全部
取り返したくても
今はもう無理みたいさ
ため息で始まり
ため息で終わる
1日は 輝く未来を生きる誰かとは比べものにもならないくらい貧相な光乏しい未来
だけれど
僕は僕なりにこんな今を楽しんでいるつもりなのさ
言い訳もたくさん並べるけどそれくらいでいいと思うから
卑屈も愚痴も言うさ
悪口も陰口もたたくさ
人生はイカれてるくらいに長いから
多少バカやらせてよ
いい夢見させてよ
べつに誰のせいにもしようとか思わないけどね なんとなくなんとなくいたたまれないから 今日も涙流れちまうまえに
布団の中にもぐって
寝たふりするんだ 二十歳もとうに過ぎた男の悲しい日々
窮屈な サイズの合わない靴を履いて靴擦れ起こしたり ばかばかしいから
酒も飲めないままで
たばこも嫌いなままで 女も苦手なままでずっといこう
わざわざ変える必要ないさ 僕は今の僕を気に入ってる
夜がだんだん 深くなる 深くなる
季節はもう初夏
5月の雨に濡れて
ごまかす 素振りで背中向けた 僕の目には涙が光る きらり生きてる 僕は生きてるんだ
二十歳もとうに過ぎた男の言い訳とは思えなくても
聞いて欲しいことがたくさんある
わかって欲しいことが腐るほどあるから
このまま 舟を漕ぐよ
生きて 生きて 最後まで僕らしく
二十歳を過ぎても。
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晴れ渡った空 白い雲 雨上がりの街並み
透き通る肌に賛美歌を
見慣れた景色に平和に溢れた白い未来をいつまでも祈る
黒い感情はとぐろを巻きながら僕を不安感と焦燥感で包み込んでゆく
さよなら 神様から与えられた時間はもう半分を切った
何ひとつ 誰ひとり
失いたくない
嫌われたくない
そんな気持ちを裏切って 平気な顔で風に吹かれる僕は聖書の中の正しさを ひたすら疑いながらも
僕は人間をやめられない 常識からは逃れられない だから最低限のルールの中で生きる
僕はマリア
何かを祈るように
手を合わせ
眠れない夜をやり過ごす
たまらない1日をやり過ごす
オー マリア神様がもしもいるならば我に天の采配を
最果てを目指す冒険さ
死ぬまでくたばらない この命を百年守る
聞こえるかい?この鐘の音が
色鮮やかな 夏の渡来に備えて 僕は緑の中に映える色になる
さあ 神様に喧嘩売るように片っ端から 覆そう ありとあらゆる無理難題を
ばらまかれた ヒントを集めて導き出すんだ たったひとつの答えを
この夜を飛び越えて
会いに行くよ
会いに行くよ
マリア 僕の天使
マリア 愛すべき人。
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偶然ここに生まれて
偶然あなたと出会って偶然家族がそろって偶然僕は恵まれて
偶然の雨に今日も濡れて 時おり気まぐれに晴れ渡る 空に苛立って
いくつの偶然に今日も助けられて
いくつの偶然に今日もしてやられるだろう
偶然あなたがうけた
僕の冗談や
偶然最近当たった宝くじや
いろんな偶然に救われて 僕は偶然の重なりの中で偶然ここにいる
必然的なことや
神様だとか
引っ張り出したくないからさ
とりあえずあらゆる全てを偶然と片付ける
あれも偶然 これも偶然
目に入る全て 偶然でいいじゃないか
面倒くさいから おっくうだから
あなたも僕もお隣さんも偶然の産物
たまたまの塊
そこであくびしてる僕ちゃんも
背伸びしてる猫も
傘を忘れたあの子も
ひとり 背中丸めて
帰り道を歩く僕も
大好きな人の隣で笑う誰かも 幸せそうなふりして寂しがりやの友達も
パチンコやゴルフだけが趣味の上司も
優しいおばあちゃんも 頑張り屋のサラリーマンも 勝ち気な小学生も 誰も彼も偶然ここにいる
それだけなのさ
何があっても不思議じゃないよ
だって全ては偶然の成り行き
何があっても偶然と片付けましょう
あなたが笑う今も
悲しみに暮れていた昨日も難しいこと何も言わずにただ偶然だったんだよって開き直っちまおう
余計な計算なんかして答えを割りだそうとするより わからないままでいいものもあるみたいだからさ
偶然にすがりながら
あなたを愛したり
ふと誰かを思ったり
いつも素敵な偶然のおこぼれにあずかるような日々なのさ
答えなんか無いさ
あなたも僕も
割り切れない生き物
感情や微妙な心理が常識をいつでも追い越して 計算を狂わす
ただ今日も偶然に
僕はここにいて
偶然あなたを愛すのさ
でもね確かなものがあるよ
うまく言えないけど多分それが偶然と見せかけた揺るぎない運命の光
偶然に感謝しよう。
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大人になって 大人の大変さがわかっても
何も得るものなんて何もない こんなふうにずっと同じ毎日を繰り返して
いつかキャンデーのように 時間をかけて少しずつ小さくなってやがて時が来れば跡形もなく
消えてしまうんだね
重たいカバンを背負って
僕は前へ前へとペダルを漕ぐ
カレンダーの数字をひたすら飛び越えながら
きっと明日になれば
良いことがあるはず
確かなものは何もないけど 無理矢理にでも思わなくちゃ 苦しくて辛くていられない日々だから
ため息を愛想笑いやお世辞で隠したりごまかすたび 自分の中の大切な何かが 命よりも先に燃え尽きてしまうような気がして 悲しいばかりのエブリデイ
それでも繰り返すのさ その言葉
明日になれば きっと今日なんかより素晴らしい1日が訪れる
今日流した涙なんて問題じゃないくらいの笑顔に出会える
そんな期待もむなしく わかっていたけどまた変わらない1日がやって来る
太陽が昇ったり沈んだりする光景をただ眺めているだけで
いつか楽になれるのに なぜか変化を求めているのに面倒くさいばかりで 散らかった部屋からいつまでも抜け出せないよ
そんな例えが似合ってしまう エブリデイ
ほらね手を伸ばせば
すぐそこに 明日がある 夢は見当たらないけど 約束された平穏な毎日がある
なぜか 努力なんてしてなかったけど それでもね 何かに期待していた僕だったよ
うまく物語のように
偶然に幸せが訪れる
そんな愚かしい考えで 来るはずもない流れ星をずっと待っていた 星ひとつない夜空を眺めながら
記憶はだんだん遠ざかり どうでもいい昔話は汚い靴のかかとで踏みつぶしたよ
あとに残っていたものは吸いがらのような役に立たない僕の薄汚い 嘘や言い訳の山
夢から覚めて気づくといつも ひとりの自分が悲しくて悲しくていたたまれなくなる それでも強がらずにはいられないエブリデイ。
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空が泣いているよ
しとしとと
雨垂れの夕暮れ
アスファルトを
冷やす 幾千もの絹糸のような雨
あなたは窓から顔を出して僕に微笑む
濡れるのも気にせずに優しく微笑む
それだけで良かったね
僕はあなたのためならば
なんにもできない僕だけど あなたの傍にいたいから
あなたのその笑顔を守りたいから
降り続く見えない
この雨からあなたを
かばうように
あなたの前に立って
生きて行こう
生きて行こう
「あなたのためならたとえ火の中水の中」
なんでもできるさ
そんな覚悟の雨に濡れて
僕はあなたと手を繋ぐ
なぜか僕は涙を抑えきれない
あなたを痛いほど愛してるから
じかに伝わる不安と期待に満ちた痛み
歓喜の雨に濡れて
拍手もされずにたどり着いた明日に希望がありますように
幕開けは晴れがいい
さああなたと一緒に踏み出した太陽の下
傘をたためば
もう何もこわくない
優しいあなたの笑顔がそんな気持ちに変えてくれるんだ
わかったんだ
この身が亡びるとも愛だけはいつまでも死なない。
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あなたがいるから
僕はいつも笑っていられるんだ
そんな人が誰にでもすぐ傍にいるんだ
今日もあなたの笑顔に誰かが励まされ
あたたかな陽射しのようなその笑顔で泣いている誰かがまたいつもみたいに笑えるよ
悲しいことは死ぬまで尽きないけど
それでもひとりきりじゃやっぱり人生はさびしいから
誰かが傍にいてほしいとき心細い時眠れない夜強がれない時そんなときこそあなたがいる
そしてあなたにはほかの誰でもない僕がいるんだ
お互いにお互いを照らしあって
お互いがお互いを助けあって
この街は この地球は今日も笑顔あふれる
愛と平和の世界
ただ人が人を思いやる それだけで世界中の平和などたやすく解決するのに なんでかな
簡単なことが一番時間のかかることみたいに思えるよ
それでも僕らはバカみたいに 毎日喧嘩しても すぐ仲直りしてさ そうかと思えばまた背中向けているけど 大事なことはいつも忘れてないよ
あなたという太陽に今日も僕は照らされてて
さびしい時
あなたの言葉が聞きたいとき
あなたに救われている 考えてみれば助けられてばかりだね
頭が上がらないよ
いつもいつでもあなたが気づくと傍にいるんだよ
やっぱり運命なのかな
偶然にしてはできすぎてるぜ
あなたに感謝したいことがあまりに多すぎるから
僕の残りの人生全てあなただけに捧げたい
特別なことや立派なことは何もできないかもしれないけど
ずっとあなたの傍にいるから あなたもずっと僕の傍にいてね
さびしい時は我慢せずに この僕にそのさびしさを一晩中聞かせてごらん
文句など言わずに
あなたの話を聞くから きれいごとなんかじゃないさ 本気でそう思うんだ
あなたに照らされて
僕はここに咲いているんだよ
だからあなたが悲しみに暮れているとさ
太陽がかげったみたいで僕も笑えないんだよ
あなたが笑っているその顔が大好きだから守りたい あなたの笑顔。
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明日になる前に 今日何ができるかな
そうだ 明日の僕に手紙をそっとしたためよう
悲しみも
喜びも
全部、全部抜かりなく明日の僕に
くまなく伝えよう
ここにいる僕は
いつか跡形もなく
消えてしまう存在だからせめて最後まで生き続けられるように頑張ろう
一体生きるためには
何が必要だというの?たかが偶然の切れ端の僕ら同士で他人のことをえらそうなこといえるわけもない
勝手に人間がつくったルールになんぞ縛られたくないんだぜ
明日のために今日の僕ができること
探そう 見つけよう
ちっちゃなことだって明日へ繋がる橋の足しにはなるはずなんだよ
明日のために今日の僕ができる最善のことを 今日の僕の仕事を果たすんだ 明日のために 今日のために 何より僕のために
それが明日のためにできることならば
努力も転んだ傷跡も惜しくないよね
僕のため全ての人のために明日が来るから 今はここで明日が来るまで待っていよう 来ないでほしい明日もあるけど
いいことがあれば
笑うんだろう?
それならつかの間の悲しみなんて軽くこえてみろよ
そして大きな波が引いたら 笑おう
少しずつ痛みなんて引いてゆくさ
泣き止んだ空に
虹が架かるように
あなたの顔にも
笑顔が咲くから
そろそろ笑おう
そろそろ帰ろう
あなたのことを待ってる人のもとへ
あなたのためにもある明日へ向かおう
こちらから赴かなくともやって来る明日だけど明日になったのにいない奴がいたらそいつはリタイアしたんだな
僕は消えない
消えたくない
誰にも覚えてもらえなくても 空っ風に吹かれるかかしのようにとぼけたふりで
デンと地面に根を張る木にも花にもなろう そして… また訪れる明日
僕のため全ての人のために明日が来るから 今はここで明日が来るまで待っていよう あなたは 雨に濡れながら 希望と絶望の狭間を行き交う 雑踏の中に靴音を紛らせて。