詩人:どるとる | [投票][編集] |
一億六千年前から
人類は始まっていたんだね
僕らの物語は
時代を経るにしたがい様々な変化を遂げ
進化したり
退化したり
何も変わらなかったり
親の親の親の代までさかのぼれば 悪人もいたり善人もいるけど そんな遠い先祖など関係なく僕は僕らしく 誰かに優しく
していけばいい話さ
繰り返す 季節の中でふと気づけばあわただしく過ぎた春
桜も見る間もなく
震災に揺れた春
もうカレンダーは5月も半ばです
原発も不安で
雨が降るとなんだか身構えてしまうよ
節電しなくちゃ…
今年の夏に備えて
地球のためとこらえて
今日もテレビの中
新聞の見出し
誰かの会話の中
悲しみは消えない。
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嘘でごまかした涙はもう数え切れないほど この胸にあふれている
日常という劇が閉幕を迎える頃
心地よい黄昏が空をオレンジ色に染め上げる
ごめんなさい 嘘でした あなたに浮かべた笑顔も愛も全て
本当はあなたなんて嫌いなんだよ
愛すべき人はあなただけ
いくつもの嘘の中に
光り輝く 真実があること あなたは知ってるの? 暴き出したその真実を素直に疑うことなく信じられたなら 僕らの明日はきっと素敵に輝くから
眠れない夜は夜空の海に貝殻をまき散らして 退屈をしのごう
自由という形だけの時間の中で狭すぎる世界で 僕らは途切れ途切れの会話を繋ぐ
嘘だったはずの愛や笑顔さえも あなたが優しく包み込めば
昨日の憎しみも記憶の中の傷跡も全て愛せるような気がするから どうかこのままあなたの優しさに身をゆだねて 眠り続けたい ずっと
絶え間ない人の中に
あなただけが僕に優しくしてくれた
思えば理由なんて単純だったね でも これだけ人がいるのに
何か大切な気持ち忘れている人ばかりでみんな嘘つきばかりさ
あなたはそんな日々を生きてても 変わらずいつものあなたのまま 僕の隣で幸せそうな笑顔を浮かべてる
汗ばんだ身体を
シャワーにくぐらせて
心も身体も綺麗になったら
強がりはもう言わない
弱い僕も見せるから
あなたの心も見せてね
時には 僕があなたの眠れぬ夜を慰めたいから
どうか神様僕なんかどうだっていいから
あの人の願い事
叶えてください
全て、嘘さ
夢から覚めればひとり僕を愛してくれる人など居ない
あなたのことが今誰より好きなのに
夢の中だけの恋人さ
ハッピーかい?
幕が上がれば
僕のひとり芝居がまた始まる
聞こえるはずもない拍手に迎えられて
嘘の歓声に包まれて。
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この街を染めているのは 人々の笑顔 そして人々の涙
あなたが刻みつけた見えない足跡
命はいつか燃え尽きても きっとその人がいたという事実だけは消えない
何も残らなくても
ずっと消えない何かが 星のように輝いてる 誰かが刻みつけた足跡が そこにある
僕は日記もつけず
写真も残さない
生きたという証は
誰にも見えないから
何十年、何百年先の世界には 僕のことなど関係ないと思うから
生きているあいだだけの存在でいい
明日もただ 生きたという足跡を残すため
今日という日を生き繰り返す 太陽の浮き沈みを眺め 夢とうつつを行き交い 命燃え尽きるまで ずっとずっとずっと僕はここで生きている
一枚の葉からこぼれた一滴だけの時間を与えられたこのからだで 生きていく
歩き続けるその意味がわからなくても
意義があれば十分
意味などなくても構わない ここでこうして笑って 泣いて ばかみたいに毎日を暮らすことだけが僕の全て
さあ 何も迷わず 何も悩まずに 僕は僕らしく それでいい。
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声も出ないくらい悲しいことも時にはあるだろう
無理に笑わなくて構わないから 元気になったらまた映画でも観に行こうよ
モザイクの砂嵐
うざったいから
消した真夜中
花のように
美しく生きられるなら きっとあなたの涙は流れなかったでしょう
僕は僕自身に問いかけるように あなたに向かって言うんだよ
「生きている事を心から楽しめていますか?」 僕は何も言えなかった 真夜中零時
モノクロの景色に色をつけるのはパソコンの中のつくられた色じゃなく 僕らひとりひとりの心なんだよ
人が笑うのも
人が誰かを愛すのも心が働いている証
誰かを愛して
誰かに愛されて
心と心が重なり合い
奏でるメロディ
優しいメロディ
僕は美しい花になる
だけどどこにでもある花になる
今までたったひとつの光を求めすぎていたよ これからは気づいた 美しい花じゃなくたって 美しくなれる事 僕は気づいたんだ
僕はどこにでもある花になりたい
この庭いっぱいに咲いてる あの花に
会社や学校に通う道の途中に咲いてるあの花に僕はなりたいよ
そしてあなたを当たり前のように愛して
そして それから…
悲しみはこれからも繰り返される
でも僕にはあなたがいる 今日もあなたが笑うとなぜか僕も笑いたくなる
不思議な魔法のよう
それがふつうのように 僕は笑ってる
特別なものはなにもない ただ愛があるだけ ただ愛があるだけ
あなたの隣で咲いてる 花になれればいい
死ぬまで あなたを愛すだけの花になりたい
今夜もまた僕はあなたの隣に咲くのです
永遠ならばここにある
命の限りを超えて僕らの愛は消えない。
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独りさみしく独り言つぶやく 部屋の中
誰も信じられず
何も信じられず
独り 空想の中にいるよ
僕に厳しくあたる人
僕を適当にあしらう人
傍観者も加害者もみんな消えちまえ
風の中に
そんな気持ちが
ふいにあふれて
なんだか闇の中に
飲み込まれてしまいそうでこわくなったんだ
悪魔に手を貸すような
天使を裏切って
悪魔に忠誠誓うような
孤独の宇宙は広がる
孤独な人の胸の中
言いたいことはあっても誰にも言えないまま だんだん宇宙は広がり やがて僕を飲み込んでしまう
孤独に飲み込まれたらそれこそおしまいさ
でもいくつになっても僕のさびしさは果てしない
まるで宇宙のよう
「悲しいよ
こうなんだよ
だから悲しいんだよ
助けてよ
理由さえ聞かずに
ただ抱きしめてくれる人がいればいいな
ぬくもりが足らない
愛情が足りない
ため息が増えてく
歳ばかりとってく
カレンダーはめくられてやがて気づけば5月さ
宇宙はまだ僕を野放しにしたまま
最後の最後の楽しみにまわしたよ
孤独の宇宙はそれでも限界を知らずに
広がり続ける
まるで宇宙のように
はじまりも終わりもなく僕はただふっと現れふっと消えてくもやのような命を
ただもてあましてる
それこそ宇宙のような暗い部屋の片隅で
卑屈や人の悪口ばかりこぼして
宇宙を自ら広げている
それでも自分が 悲しくて たまらない
それでも自分がかわいそうで仕方ない
希望など見えない
もはや見る気もない
孤独の宇宙はただ 広がり続ける
僕は知らんふりで
カーペットとにらめっこ
朽ちた壁とにらめっこ
安いたばこをふかして。
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あなたの笑顔は花にとっての陽射しと同じさ
あなたの優しさは花にとって水と同じさ
あなたが居なければ僕の笑顔は嘘になる
あなたが居なければ
僕の優しさは嘘になる
世界中を敵に回してもあなたを守ってみせるよ そんなセリフ聞き飽きたかな
でも本当にそう思うから
あなたの面影を探して
狂おしいくらいに
生きている
僕の日々は
もういない
あなたを拒むように
ひたすら 疑って
探し続ける 日々だ
面影だけを残して あなたは空の一部になった
神様なんかいない
信じられるのはあなただけさ
面影があるならば
きっとどこかに
あなたがいるはず
信じられないだけさ
強がりは痛みに変わるだけ
5月のカレンダーがかすかに吹く風にハタハタと揺れている
面影はだんだん
薄くなる
さようなら
言えない
だけれど
さようならさ
面影よ 安らかに
眠れ
僕はもういない幻を見つめ続けるこの目を閉じるよ
あなたとの思い出も
あの日拾った貝殻も
あなたが好きだった油絵も あなたの好きだったこの写真も
全部全部
記憶の海に流すよ
今度こそ本当にさようならさ
面影よ静かに眠れ
僕はもうあなたを思い出さない
それさえきっと嘘だけど 今は何より
ただそれだけを願う。
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青い空 白い雲
蝉しぐれ 線香花火
夏祭り 縁側でスイカの種とばし
懐かしい夏がもうじき帰ってくる
長い長い坂道を 汗だくになりながら
暑い日差しに焼かれて あなたとのぼったあの夏に忘れてきてしまったよ たくさんの思い出 光り輝く記憶のかけら
そのひとつひとつが宝物だよ
もう多分二度とは返らないあの夏に
大人になった僕は夏になっても ただ暑いだけで エアコンの利いた部屋で 涼んでるだけの日々
幼い頃のようなドキドキやワクワクはここにはないよ
四畳半の安いアパートにも
夜中のコインランドリーにも
深夜のコンビニにもあの夏の香りは匂わない
今はもう願っても手には入らない夏のわすれもの
忘れたまま ずっと僕の胸に輝く僕だけの思い出
ほらもうじきやって来る 切なさを連れて
刹那に過ぎ行く日常会話のように ほらね 気づけば僕ももういい歳だな
夏にわすれものしてきてしまったよ でもそれが何かはわからない
でもとてもかけがえのない どこにも売ってない いわば幻ともいえるような きらめく思い出のかけら
僕の胸に今も突き刺さってる 思い出は痛みを伴って夏になるたび この胸によみがえる
遠い遠い夏のわすれもの ひとつ ほらね線香花火のように
ポタリ静かに 涙の雫こぼれるように
見えない思い出があふれた
狭いアパートの一室から ふと窓を開けた景色の彼方に見えた
打ち上げ花火
儚く 散った
ああ 切なさが部屋いっぱいに広がったよ
たばこ吸っても
目をとじても
耳をふさいでも
ごまかせない
あの夏の心地よい暑さは この肌にまだ少し その痕跡(あと)を残してるから
忘れられるわけはない
あの日の暑さ
あの日の僕の笑顔
空高く打ち上げた花火と大好きなあなたのぬくもり
その全てがわすれものだよ
ほら指折り数えるまもなく やって来る
面影のような逃げ水の彼方から。
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あなたがいて
僕がいて
みんながいて
家族がいて
友達がいて
恋人がいて
お隣さんも
地味にいる
そんな毎日の中で
欲ばかり張って
さんざんわがままに生きてきた僕だけど
二度と消えない傷跡も抱えているよ
上司がいて
社長がいて僕ら平社員がいて成り立ってる会社で毎日働いている
労働とひきかえにお金をもらって
それで一体何を買うの?それで一体何ができるの?
ほらよくあるような教科書に載ってるようなマニュアルどおりの幸せはどこにありますか?教えて
見るのもいやになるくらい うじゃうじゃと人ばかりで 溢れかえったこの世界で
今日もその中の人に僕は救われて
今日もその中の人に僕は傷つけられて
人を信じてみたり
疑ったり
様々な今を生きて
僕は現在(いま)いる場所にたどり着いたんだ
誰からも忘れ去られてもいい
ただ生きているあいだだけは 満足のいくまで 傷ついたり 転んだりしたいんだ
べつに夢を叶えたいとか 大きな何かを成し遂げたいとか そんなんじゃなくてさ
生きている意味を
少しでも
感じられたら
それだけで僕は幸せだよ
あたたかい家族のぬくもりも
微笑ましい恋人との日々も
一人になってしまえば寂しさだけが残るだけさ 淡い日々が過ぎて 何もかも 消えちまったら 痛みなんてすぐ 和らいで
一人も寂しくなくなって 一人なら一人の楽しみを見つけている僕がいるんだ
やがて僕も誰かが歩いたこの道の先で朽ち果てて 死んでゆくのが運命なのさ
社会にとらわれた身体 自由など夢のまた夢さ
でも限られた自由の中で僕は笑ったりしている 完全には自由じゃないからこそ
守られていることもまた事実
情報化社会に埋もれた人と人が長い年月をかけて積み重ねた
愛や友情の記録を僕も残したいのさ
朝は普通に飯を食って
夜は普通に風呂に入ってぐっすり眠れたならそれでいい
独り今日も私腹を肥やす。
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生きている事は一体 どんな事なのかと聞かれたときには
あなたならどう答えますか?
ただ 息を吸って吐いて 与えられた事をバカみたいに真面目にしていればいいのかなどうかなあ
誰にもだいたいは同じ時間が割り振られている 僕も同じ時間の中を悠々と生きる
誰かが誰かを今日もさり気なく思うように
僕も知らないあいだに誰かを思っているのかな
嫌みな誰かを憎んだり
優しい誰かを愛したり
様々な人間模様が織りなすリアルな物語
暮らしはもうしばらく続く 僕がくたばるまで 解せない思いを残したまま 命の水を飲み干すまで。
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人生で一番大切なのは勉強ができる事やスポーツが万能な事よりも 与えられた時間の中で自分が自分らしくいられる瞬間が実感として得られるような人生を送ることだ
人生のかけっこで一番になるような人の生き方は僕にはできない 僕は最下位だろうと気にせずにゆっくり僕なりのゴールをめざしたい
明日に生きる答えがあるからこそ 今日を生きることには大きな意味がある
どうして生まれたんだろう
どうして生きてるんだろう
そんな疑問を解き明かす答えが明日にあるならば僕は生きたい
生きる答えを見つけるために
傷だらけでも
かっこわるくても
僕が僕らしくいられるように
今日が無駄に終わらぬように
明日こそ笑うんだ
明日こそ笑うんだ
それが僕の生きる答えだ
単純だけど難解な答えだ
どうして生きてるんだろう
どうして生まれたんだろう
その答えが明日にある
だから僕は今日も明日のドアを開けるんだよ
生きる答えを見出すために
埃にまみれても
弱虫でも
自分が自分らしく笑えるように
いつか行き止まりにたどり着いて 今までの人生を振り返る時
悔やまぬように
いい人生だったと思えるように
今こそ生きるんだ
明日も生きるんだ
大丈夫 生きているかぎり報われる
それが僕の生きる答えだ
単純だけど難解な答えだ
やまない雨はない
いつか青空が見える
信じるとこからはじめよう
ばかみたいに晴れた空を信じよう
大丈夫 裏切られても誰かを信じられたことは無駄じゃない
気を取り直して 生きていこう
そこにある平凡な毎日を全力で 愛しながら ただ 僕らしく生きていこう。