詩人:どるとる | [投票][編集] |
こんな僕でも誰かのことを愛することができるかなあ
人に愛されるためにはまずは人を愛することを知ることだと
誰かが言っていたけど 本当かはわからない
君の瞳の中にいる僕は どんなふうに映っているのかな
雨の日、傘を忘れた君を迎えに行った
間抜けな僕は傘を一本しか持っていなかった
だから二人で一本の傘の下 相合い傘をして帰った
そんなふうに 助け合っていけたなら
どこまでも 行ける気がするよ
映画は嫌いなのって君は言ったから その理由をたずねたら
映画ってすぐに終わってしまうでしょう だから嫌いなの
エンドロールが 雨のように流れる画面に涙した
考えすぎだよって笑ったけど 君の気持ちわかるよ
頭ではわかってても体が言うことを利かない
関係を急ぐ 僕は少し慌てていたんだね
雨の日、傘を忘れた君を迎えに行った
間抜けな僕は傘を一本しか持っていなかった
だから二人で一本の傘の下 相合い傘をして帰った
そんなふうに 助け合っていけたなら
どこまでも 行ける気がするよ
雨音さえ 愛をささやいてる
そんな 雨の日なら好きになれる。
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いつか僕が大人になったなら
君に話して聞かせてあげよう
今日のくだらないありふれた出来事
喜びや悲しみ
踏切そばの 小さなベンチで
眺めた夕暮れのオレンジ色は
今も僕の思い出をきれいに染めている
押し花にした思い出が胸の中に咲いて
退屈な時間に華を添えている
時計は回る世界の終わりまで
今日も明日も
目を閉じてもまだ瞼の裏で
燃えている夕暮れのオレンジ色が
明日もまた見れたならいいなと思う
積み重ねる日々の積み木
崩れるまで積み上げて
どれだけ積み上げれば
終わりは 来るかな
今日も また 笑い泣くだけで 日が暮れる
踏切そばの 小さなベンチで
眺めた夕暮れのオレンジ色は
今も僕の思い出をきれいに染めている。
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子供の頃に僕が夢見た未来は
いつの間にか日々の忙しさに
部屋の隅っこに転がってる
引き出しの奥に しまった大切な思い出
今はもう 手を伸ばしても掴めやしない
やぶれた地図を手に もう一度なくした夢を追いかける 遠い旅に出かけよう
薄汚れてても 履き慣れた 靴で
どこまでも行ける
翼がない僕らには自由に歩ける足がある
今はまだ見えなくても きっといつか
千の夜と 千の朝が過ぎたとき
君の 手元に そっと届くプレゼント
なりたいもの 絵に描いたら
なれる気がしたんだよ魔法みたいに
夢のまた夢さ 絵に描いた未来なんて
叶いっこないさと 蹴飛ばした夢を
あわてて探して今は歩いている
君がくれた 笑顔は僕の笑顔にもなったよ
涙なんて 拭いたら風と一緒に歩いていこう
ロマンや奇跡だって きっとあるはずだと 信じる心が 見える世界を変えていく
今はまだ 想像するだけでもきっといつか
想像した 未来がやって来るんだ
その時は離さないように 抱きしめよう
ひとつ また ひとつ 増えていく思い出
そのすべて守れるかな 小さなこの手で
いつか僕が大人になって子供たちに
素敵な未来を無傷で明け渡す事ができるかな
薄汚れてても 履き慣れた 靴で
どこまでも行ける
翼がない僕らには自由に歩ける足がある
今はまだ見えなくても きっといつか
千の夜と 千の朝が過ぎたとき
君の 手元に そっと届くプレゼント。
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報われないことが多すぎて
疲れた顔浮かべてる
真っ白な肌の上 突き刺さる陽射しが痛い
浮き輪を浮かべた 海の上 押し寄せる波
アスパラの苦さを 克服できたらきっと
その先にある 甘さに到達できる
甘さにはならない 苦さを愛せれば
世界中の悲しみもきれいさっぱりなくなって
手のひらに 幸せが舞い降りる。
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さよならを拒むように君の手を離せない
我が儘な僕の悪い癖がこんな時に出たね
出会った時に 運命と思っていたんだよ
君が同じこと言ったときは笑ったのに
こんな勝手な僕を許してね
もう くだらないことで喧嘩することも出来ない
なぜ僕らは出会ったのだろう
そんな答えもない問いかけを
飽きるまで繰り返した 日々は過ぎて
ポケットを探る 煙草は切れてしまった
ごまかしようのない気持ちが遂に涙になって溢れるよ
結び目から手が するりとほどけていく
電車に乗って 手を振る君が皮肉にも
今まででいちばん きれいに見えた
やっぱり 僕は 君を愛しているんだ
抱えた思い出が あまりに 多すぎて
全部は思い出せない 超大作の映画みたいだ
小説にしたなら きっと売れるだろう
ありふれた 喜びとありふれた悲しみの中に
秘められた淡い物語
読者に 寄り添った普遍的なストーリー
でもあまりに ありきたりで 退屈しちゃうね
だから僕らもいつの間にか 飽きてしまったのかな
目のやり場に困ってしまう 意味なく 空を泳ぐ眼差し
電車が 来るまでの時間は果てしなく長く感じた
僕のシャツの裾を つかんだままの君が
黙ったまま眼差しを 落としていた
かける言葉もないまま電車は来てしまう
窓越しにささやいた 言葉は聞こえない
珈琲一杯分の時間があっという間に
こぼれて流れて 跡形もなく消えた
胸の中に残るカフェインのような痛みが
僕の心に消えない傷を刻んでゆくよ
ポケットを探る 煙草は切れてしまった
ごまかしようのない気持ちが遂に涙になって溢れるよ
結び目から手が するりとほどけていく
電車に乗って 手を振る君が皮肉にも
今まででいちばん きれいに見えた
やっぱり 僕は 君を愛しているんだ
やっぱり 僕は 君しか愛せない
それを言おうとしてやっぱりやめた。
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「幸せにするよ」その言葉には嘘はない
でもそのための道が見つからなかった
夜明けまで答えが同じだったなら
明日、市役所に行って離婚届けをもらおう
君が嫌いになったわなけじゃないけれど
二人のために ならないよ このまま関係を続けてても
幸せにはなれそうもないから
離婚届けに判を捺すとき 子供の目を見れなかった
泣きもせずに 何もわからずに笑ってる子供が堪らなくて
最後の観覧車 家族で来るのもこれが最後
月に一度はお金を送るよ 子供とは会わないのがけじめだと思った
小さなうちに別れたらきっと
僕の顔も覚えずに 悲しまなくていいから
それでも 君の手は僕の手を離さない
無理やり離したら 僕はきっと悪者だね
テーブルに残された二人の判子が捺された離婚届け
振り返る アパートが涙でにじんでく
言葉では語り尽くせないから
今日をいつか思い出すとき
僕には 家族と名乗る資格はない
でも、家族と行った遊園地の観覧車から見下ろした町は日暮れ間近の茜色
とてもきれいだった
これだけは 捨てないで持っているよ
今年で9つになる僕の子供は
ランドセルを 背負って 学校に 通ってる
遠くからこっそりと眺めている 僕はやっぱり悪者だね。
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俺たち結婚するんだよ 電話で聞いたよ
千の夜と朝を越えてたどり着いた今日
夜明けの光が 東の窓に射して
新しい二人の扉を開く
あなたで 良かった
そんな言葉をいつか
言わせてやる その為に幸せにしてやる
少し不器用なあなたは そっけなく笑って見せた
幸せってうまくわからないけど
君が笑っていることがきっと 答えだろう
白い鳩を 千羽飛ばして 花をかざって
君はドレスを 着て
僕は似合わないタキシードを着る
バージンロードを歩く君は 世界で一番きれいなんだろうなあ
ハネムーンはどこに行こうか?もうそんな
相談してる 気の早いあなたがいる
一生にいちどの 大切な記念日だから忘れられないような日にしようねと 誓った
出会いは 奇跡
運命を 否めない
そんなロマンチックな人じゃなかったのに
君のせいかな 少し欲がなくなって優しくなったよ
人を愛することや人に愛されることを知って 気づいたこと
人に愛されるには人を愛することが
一番の近道だって 思ったんだ だから僕は君を愛そうと決めた
君に世界でいちばん愛される 僕であるために
またひとつ ページはめくられて
風が運んだ 綿毛が土に落ちて
新しい 花を咲かすよ
僕と君の間にも ほらいつの間にか
新しい花の蕾がひとつ
あなたで 良かった
そんな言葉をいつか
言わせてやる その為に幸せにしてやる
少し不器用なあなたは そっけなく笑って見せた
幸せってうまくわからないけど
君が笑っていることがきっと 答えだろう
白い鳩を 千羽飛ばして 花をかざって
君はドレスを 着て
僕は似合わないタキシードを着る
バージンロードを歩く君は 世界で一番きれいなんだろうなあ。
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見上げた夜空に 月が輝いている
帰りの道で 見つける
公園に立ち寄ってブランコに乗って
月を見上げる 僕がいたよ
思い出を ふと手繰り寄せれば
今日と同じように小さな頃にも
こんなふうに 夜空を見上げていた
大人になると どうしてだろう
月なんて 見ないのは
久しぶりに見上げた夜空に
月を見つけた夜
思わず泣いてしまった
その時流れた涙は
あの月と同じでとてもきれいに輝いていた宝石のように。
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生きることが どんなことなのか
わからなくなった時には
涙に濡れた今日よりも
笑っていた 昨日を思い出すだろう
終電間近の電車に揺られ 窓に映る 疲れた僕の顔
あんなに 生き生きしていたのに
最近 少しも笑えない
どうしてだろう 生きることが堪らなく辛いのは
どうしてだろう 死ぬことが とても簡単に出来そうな気がする
生きる為に生まれたのに
生きている為に なくすばかりだ
生きる為だけに生まれたのに
生きるだけで 生きている心地がしない
生きることに 目的を与えないで
レールから外れたら道に迷うから
理想は現実を 追い越せない
夢ばかり見てたら 夢にころされるよ
星さえもない 夜空に希望があるのなら
暗闇さえ 味方になってくれるのかい?
嫌々生きて その先に何があるのか 教えてよ
どうしてだろう 笑うことが こんなに難しいなんて
本当に悲しいときは涙なんて出やしない
笑う為に 生きるのに 笑う為の力がない
生きる為に 出来ることは全て試したよ
生きるだけで こんなにも苦しいのなら
命なんて重荷にしかならないと思った
でも、命を投げ出そうと思ったとき
命だけは 投げ出してはいけないと
命を惜しがる自分がいたよ
その痛みと向き合う度にきっと
生きていることを確かめている
その痛みは 生きている証だと 気づいた
どうしてだろう 生きることが堪らなく辛いのは
どうしてだろう 死ぬことが とても簡単に出来そうな気がする
生きる為に生まれたのに
生きている為に なくすばかりだ
生きる為だけに生まれたのに
生きるだけで 生きている心地がしない
それなのに まだ生きているのは
いつかは笑えると 信じている
自分がまだ 死んでないからだろう
自分がまだ 生きているからだろう。
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蚊取り線香の 煙が渦を巻いて 揺れる
開けた窓から 気持ちいい風が吹き込む
ただ笑っているだけで 楽しい日々が
いつの間にかそれじゃ足りなくなって
僕らは ついに気づいてしまうんだ
なくした夢の在処を探す旅の途中だと
事ある毎に笑って泣いて また笑って
それもまた青春だなんて また泣いた
ビールを飲んで タバコを吹かして
夜明けまで下世話な女の話をした
ドアの向こうには僕の知らない君だけの明日がある
子供じみた慰め会も今日までにしよう
つまらないいさかいは胸にしまおう
どこまでも宛もなく続いていく道の先に
僕だけしか知らない未来があるのなら
君とはここで別れて僕も夢を探しに行く
さよならは言わない約束だ だからまたいつか
あきらめた夢をまた 追いかけている
叶えるつもりもなかった夢を叶える為に
今日を軽く飛び越えられたら
明日もきっと飛び越えられる
エンジンは快調 あとはそのまま道なりに 進むよ
星も見えない夜空でも 迷わずに鳥は 飛んでゆく
その翼に風をまとわせて
事ある毎に笑って泣いて また笑って
それもまた青春だなんて また泣いた
ビールを飲んで タバコを吹かして
夜明けまで下世話な女の話をした
ドアの向こうには僕の知らない君だけの明日がある
同じようでも 少しずつ違う 日々を
絶え間なくつなげていく ライフ。