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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[2409] 部屋
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僕の部屋には夢はないが 無機質な壁があり
混沌とした不安に満ちあふれている

補うものも繕うものもなにもない部屋には本当になにもない。

2011/01/29 (Sat)

[2408] 切なさと話をさせてくれ
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ただ静かな夜
目を浅く閉じて

どんな言葉でも
足りないほど
どんな優しさも
慰めも役に立たない
そんな夜に出会ったとき 何も言わず黙ったまま朝を待とう

見送る時間は
さらさらと砂のように 流れてゆく
生ぬるい風と
沸き立つ切なさ

ビルの影に吸い込まれそうな蒼い空
なんの前触れかな?

僕にはどんな夢も憧れもないと強がっていたけど
本当はいくつもあるくせに 全て無謀だと決めつけてるんだ

独りきり 道の上
何もない景色に
わくように咲いた
白いため息が
唯一 僕がここにいることを教えてくれる

凍りつくような
寒さで感覚はなくなり
生きているのに
死んでるみたいさ

ただ静かな夜だ
本当、静かな夜だ
金色の月と
流れる砂の時間

残されたまま気づかれない忘れ物のように 僕は何かを待っているような顔で
うつむきながらも
強く強く歩き出す

夜明けが来たことは
知っているんだ

だからこそ
もう少し この切なさと話をさせてくれ。

2011/01/29 (Sat)

[2407] 旅人
詩人:どるとる [投票][編集]


何もない道の上
ある日 ある時
奇跡のような
偶然にも似た
運命によって
僕はここに折しも咲きました

そして今日までたくさんの人と出会い別れて 少しは生きる喜びしりました
時には途方に暮れる時もあるけど
いつも、ギリギリのところで持ちこたえて
かろうじて生き延びてます

あいにく名刺はもってないので身分を明かすことはできないまでも 名乗らせてもらうなら

僕はただの旅人です

果てしない道を歩き続けて
何かを探し求める旅人です

迷いなくそうこたえるでしょう

あなたの目に映る僕の背中はきっと頼りなく映ってる

でもこれだけはわかってね

僕も君と同じように
無理やりに
種をまかれ
咲いた花だ

でも不思議に
生まれたことが
とてもうれしいんだよ

だからもう少し
この場所で
生きていたいな

朝は昇るお日さまに
おじぎして
夕暮れは沈むお日さまに手を振って
夜は輝くお月さまと語り合って

そんなふうな毎日の中 いつの間にか死ねたなら

きっときっと
楽しいだろうな

年寄りがいっしょうけんめい庭で育てた他愛もない 木のように
物言わぬ静かな物腰と何か胸に逸物ひそめたような人だけど
精一杯 生きて
精一杯 笑って
目一杯 泣いて
目一杯 歩いて

二度と来ない
今日にまた
影だけ残して
明日へ
明日へ
限りなく 歩いていく

そんな旅人になってみたいよ

当たり前に誰かを愛し誰かに愛されるような

そんな旅人になってみたいよ。

2011/01/29 (Sat)

[2406] 自分にエールを
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僕は何も知らずに
ここに咲いた一輪の花
ワケを聞かずにとにかく生きろといわれたから今もわけがわからずに生きてるまでさ

マニュアルどおりにはいかない人生だ
正しさを思えば思うほどに鮮やかに間違ってしまう
流行り廃りもめまぐるしい世間の風に振り回されヨリミチしてしまう

僕は花なので いつかは枯れるのが運命だ
でもそれまで
何をしよう?
そうだ、夢を叶えよう 楽しく歌歌おう
いろんな事をしよう

結局 何を悩んだって何かが変わるわけもないから歩き出すしかないわけで
僕の人生はまるで散らかした部屋のように 片付けても片付けてもきりもなく片付かないのが常ですから

つまんないこと考えて貴重な時間費やすより まずは大きく前へ踏み出すことがたいへん重要なのです

拳を空に突き上げて
大手を振って歩き出すのさ
えらそうな態度と
妙にふてくされたスタイルがいまだに大衆には受け入れられないけど

構わずに 進めよ
大きな波がすぐそこに待っているさ

笑って 飛び越えてやるぜ
その意気だよ
鳴り止まないファンファーレと大歓声

商店街を 吹き抜ける風に迷いはない

自分にエールを
我こそが主役さ

さあ
勇み立つ 崖の上

明日へ宣戦布告だ

遠目に映る金色に 輝く 朝焼け

旅立ちにふさわしい
さい先のいいスタート

一歩踏み出したら
そこから物語は一気に 意外な方向へ。

2011/01/29 (Sat)

[2405] コンクリートジャングル
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排気ガスに汚染された街の中
無理やり切り開かれた道の数だけ
自然は壊されて
動物は追いやられて

この街は 冷たいコンクリートでできた街
木のかわりに石の彫刻が 並んでる
そんなもの見ても
なんの感想も持てないよね

僕はここにいて
君がここにいて
誰かを思うように
誰かに思われるように
確かな心がここにあること
それを明らかにする
高鳴る鼓動
乱れひとつもなく
咲いている華の美しさよ

命あることの素晴らしさよ
この夢のない街に
神々の祝福を
栄えあらんことを
祈るのさ

終わりのない夜が
ゴールのない旅が
今まさにはじまりそうな予感がしているから

スタートの合図さえ待たないで 走り出したランナーに続いて
僕もルールを犯すよ
そしてなくしたもの
探しに行くよ

ここから
全てははじまる

汚いお前たちの靴の下にある つぶれたきれいな花よ
お前たちを弔う
コンクリートどかせばいくつものか弱き犠牲者たちの叫びがこだまする世界

ここは汚れた黒い森
獣は血に飢えた
化け物という名前の人間

お前たちが我が物顔で歩いているこの道の下にはいくつもの
罪の重さが 埋まってる

それを知らずに
唾を吐くなら
お前たちは
愚か者

コンクリートジャングル
そう名付けたら
この世界の美しさは嘘になるね

だから 小さな僕らのそれぞれの手で
守るんだよ

たくさんの命を踏み台にしてできたこの街だけど

罪のない人間だというならせめて
花に水をやれ
ゴミをポイ捨てするな
常識を守れよ

悪意のないお前の中にある白い善意に呼びかける 僕はお前に言っているんだよ

誰ひとり目をそらすことはできない
誰もが加害者で
誰もが傍観者だ

己の罪を悔い改めよ。

2011/01/29 (Sat)

[2404] それでもあなたは笑えますか?
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独りきりになっても
やがて全ての信頼をなくしても僕は強がれるかな
意地を張るのは得意だから
きっと何が起きたって僕は笑っているだろうね
だけれど心の中では
泣いているんだ

独りきりで生きていくには僕には力不足
独りで歩いていく気力すらないんだよ

まばゆいばかりのこの世界
人口の光で飾り付けられた街の中

それでもあなたは笑えますか?

明日が見えない壁に阻まれて何も見えない

生きることは
思ったよりそれだけでつらいな
立っているのがやっとだよ

今夜も眠れそうにないや
たくさんの片付かない問題に誰もが埋もれて

夜も朝も
自分との闘いに明け暮れて

ふと立ち止まるとき
あなたは 僕は
笑えるような場所にたどり着いていますか?

山の中腹で 人生の全て 悟ったような顔をして何もかもあきらめている顔では笑えないのは当たり前さ

だからこそ
涙の夜を越えて
笑えるまで
その日まで
苦しくとも
待つことを選んだよ
瑠璃色の夜明けを

独りきり 風に吹かれて
あるはずもない勇気を何も無い場所にイメージするんだ

ほらね、笑ってる僕がここにいる

でも強がっているだけだからまた泣いてしまうね

だけれどいつもより
優しい気持ちがするよ

それでもあなたは笑うんですね?
はい。僕は 笑います
泣くだけ泣いたら
歩き出します

太陽が見えるまで
光が見えるまで

闇の中を 歩き続けます

自分と誓うよ
僕はもう振り向かない。

2011/01/29 (Sat)

[2403] 希望という名の舟に乗り
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ふるえる両手でオールを漕いでゆく日々
宛などははじめからなく
大した期待もしてないよ
どこまでも終わりがないような海の中
今にも沈みそうなおんぼろの小舟で
僕は霧の中さまよってる

頼りない友達と世知辛い世の中に囲まれて
何を笑えというの?
まだまだ明日は見えない
こんなんじゃ晴れは見えない

それでも希望という名前の舟に乗り

悲しいときさえ強く笑って生きていく

希望という名前の舟に乗り明日へとオールを大きく漕いでゆく。

2011/01/29 (Sat)

[2402] めくら
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生まれたときから何も見えない人の目には何が映るんだろう
暗闇の中に生まれるイメージは無限大
豊かな想像も
悪しき妄想も

めくらの目には誰よりも鮮やかな暗闇が映る

黒という名前の
美しい色彩

今めくらの視界いっぱいに広がってゆく。

2011/01/28 (Fri)

[2401] 冬の星座と1月の超新星
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帰り道の途中で 空に目をやれば 流れ星が超新星のように 夜空を駆けていった

尾を引いて走ってゆく流れ星に名前をつけて 自分でつけた名前があまりに変だったから 笑っていた
真夜中も真夜中の深夜零時過ぎ
腕時計の文字盤に
涙が一粒
落ちました

僕は僕で 君は君で
そればかりは何も変わらない
冬の星座よ
夜空を埋め尽くせ

僕の願いをかなえてよ
夢のない毎日に星を降らせてよ
なにもないこの街に奇跡を起こしてよ

地図上に浮かんだ
宝島のように
わずかでもいい
夢を与えてくれるなら 冒険したいよ
危険など考えずに
今すぐ旅立ちたい

自由の意味をなくした不自由な毎日よ

何をもって幸せというのか

僕にはわからない。

2011/01/27 (Thu)

[2400] 風に吹かれて
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足取りは重く
歩き出すのもやっとだったよ

落ち葉の道を
僕は歩いてゆく

右ポケットには切なさを
左ポケットにはむなしさを

空元気で愛想笑いしながらお世辞を言うような1日よ
おつかれさまでした

ひとりのさみしさがぐっとこたえる夜には言葉は全滅さ
何も言えない

黙ったまま 何も言わずに 黄昏ているんだ
風に吹かれて
舞い落ちる木の葉のように ほらね ため息つけばたやすく死にたくなるよ

明日はモザイクがかかったように見えない 正直いえば不安なんだ

僕はどこへ向かえばいい?

絶望を通り越して
最早 闇の中
一抹の光さえ
届かない宇宙

光と影に寄り添って
涙さえこぼれない日々

行き場のない思いは底のない穴の中を落ち続けてく

風に吹かれて
人生なげうって
手に入れたものは
孤独という名前のプライド

今日もひときわ輝いている
見れば見るほどにむなしい光を放って

人集りを すり抜けてく。

2011/01/27 (Thu)
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