詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜を見下ろす 街の小さな遊園地の観覧車
ここから見ると 宝石を散りばめたように
街並みは 光り輝いてとてもきれいだね
手をにぎって 抱きしめて
どれだけの時を 生きても
ただそばにいるだけしかできない
つないだ手を 頼りなさが緩めてしまう
君のいる世界で明日も笑っていたい
君が泣くのなら 一緒に泣きたい
君の笑顔ばかり見てるんじゃなく
ちゃんと涙にも目をくばって
君がそばにいてほしいときに
隣にいれる そんな僕になりたい
沢山の幸せを見守るように回るゴンドラ
少し風にあおられて小さく揺れたとき
恐いと泣いた君は確かに女の子だった
強がってみたり 弱音吐いたり
嘘をついたり 疑ったり
あなたという人がどんな人なのか
今は 手探りで知ろうとしてるんだよ
君の笑える世界を明日も提供するよ
涙が流れるのなら一緒に片付けて
少しでも生きることに前向きになれる
そんな君でいてほしいと 思ってる
君が世界で一番 愛してる人になりたい
僕が世界で一番 君を愛しているように
そして ゴンドラは すぐに地上に着いてしまう
それまでの間の わずかな 時間
人生によく似ているね
高いところからの眺めは
人の営みを 見下ろしてる
そこには 到底僕などでは
わからない 悲しみや喜びがあるのだろう
君のいる世界で明日も笑っていたい
君が泣くのなら 一緒に泣きたい
君の笑顔ばかり見てるんじゃなく
ちゃんと涙にも目をくばって
君がそばにいてほしいときに
隣にいれる そんな僕になりたい
目を閉じても 耳をふさいでも
消えない君の声を探してるよ
僕の手を包むように優しく にぎる
君の ぬくもりが唯一の明かりさ。
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人は出会い そしてやがて結ばれる
今までいろんな道を乗り越えてきたね
晴れの日ばかりじゃないから
時々命さえ投げ出したくなったよ
世界で一番重たい荷物を持ってる
人は時にとても悲しい生き物だ
あなたを幸せにしたいという思いとできないかもしれないという思いが
僕をどこまでも頼りなくて 情けないやつにさせる
愛してる まだ胸を張って言えない言葉だけど
いつかは自信を持って言えたらいいな
おめでとう 幸せになってください
聞きあきたような台詞も美しく響くよ
白い鳩を 飛ばして
花をかざって
月までハネムーンに行こう
あなたを幸せにしたいという思いとできないかもしれないという思いが
僕をどこまでも頼りなくて 情けないやつにさせる
愛してる まだ胸を張って言えない言葉だけど
いつかは自信を持って言えたらいいな。
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寝坊助の君を起こしに行こう
自転車に乗って 夜明け前の町を走る
まだ薄暗い 住宅地や川沿いのそばを通って
君の驚いた顔をイメージしてるとにやけ顔になる
夜明け前までには間に合うかなあ
僕の壮大でいてくだらない計画は
君を笑わせるに至るだろうか
思いついちゃったらもう止まれない
途中で投げ出すのは僕の意思に反する
君を困らせたい 手を煩わせたい
君を笑わせたい 楽しませたい
そんな企みをしてることは 政府だって気づかない
どうだすごいだろう?って呆れながら
いつもの 調子で笑ってくれんだろう
物語は動き出してるんだ
ページは既にめくられている
奇跡を待つよりも 一握りの可能性に賭けて
バイバイゲームで盤上をひっくり返そう
眠気覚ましの珈琲を死ぬほど飲んで
寝不足の頭の 目を覚まさせる
坂道に差し掛かったら ギアチェンジだ
掃射された 光の筋が道を指し示す
つまらない理由を探すより行動だ
君を困らせたい 手を煩わせたい
君を笑わせたい 楽しませたい
今世界中で僕だけが知ってる 密かな計画は
明日の世界にどんな影響を及ぼすだろう
きっと何も変わらない1日になるだろう
たとえばひとつしかない傘を 使わないでいるような
多少荷物になっても優しさやお節介を 持っていたい
君を雨にさらすようなことはしないよ
それなら僕が喜んで雨に濡れるよ
なんて 生意気を言ってみるんだ
思いついちゃったらもう止まれない
途中で投げ出すのは僕の意思に反する
君を困らせたい 手を煩わせたい
君を笑わせたい 楽しませたい
そんな企みをしてることは 政府だって気づかない
どうだすごいだろう?って呆れながら
いつもの 調子で笑ってくれんだろう
その笑顔が見たくて走って来たんだよ。
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真夜中過ぎのがらがらの店内
あくびばかりしている従業員
やる気があるのかないのか
やたらよそ見ばかりしている
電池がなくて止まったままの時計
乱雑に並んだ雑誌とシミだらけの窓
バイトが終わった 君と待ち合わせる
店から出てくる頃にはもうすっかり夜で
珈琲を飲みながらアパートまで歩く
期限切れのパンとおにぎりと鼻歌
見上げた空に流れ星 願い事を言おう
少し離れて 後ろから君を盗み見る
このアングルが一番好きだ
伝えたい気持ちが言葉にならないときは
何も言わずにただ手をつなごう
ちっとも優しくないし素直じゃない
意地っ張りで強がりでさみしがりやで
でも君だって似たようなもんだと思う
バイトが終わった 君と待ち合わせる
店から出てくる頃にはもうすっかり夜で
珈琲を飲みながらアパートまで歩く
期限切れのパンとおにぎりと鼻歌
見上げた空に流れ星 願い事を言おう。
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夜明け前の街並みはまだ薄暗くて
あなたの顔もうまく見えやしないな
メロディラインを辿ってつま弾くギター
どんな音が鳴るかな つないでく声と言葉
この街にある 人の思いの数だけ
異なる人生のあらすじある
今もなお続いてる物語は始まったばかり
確信にさえふれちゃいないんだよ
生きる意味だとか生きていく理由なんかをごまかすとき
悲しそうな君の顔が浮かんでは消える
つないだ手の温もりが戒めている
何気なく交わす言葉ひとつの重みは
人を幸せにもする 人を不幸にもさせる
枝先から 二つに分かれた木のように
すれ違う今を生きてる 人口約三億人
寝起きを繰り返すだけのつまらない
小説にもならない毎日に おもしろみはない
ただ守るべき人が僕にはいて 君にもいるから
その人のために
自分を犠牲にして生きている 誇り
この街にある 人の思いの数だけ
異なる人生のあらすじある
今もなお続いてる物語は始まったばかり
確信にさえふれちゃいないんだよ
何気なく交わす言葉ひとつの重みは
人を幸せにもする 人を不幸にもさせる
枝先から 二つに分かれた木のように
すれ違う今を生きてる 人口約三億人。
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この命とも 随分長い付き合いだなあ
家族より友達よりもしかしたら長いね
歩道橋の上から見た空は 泣いちゃうくらい優しい色をしている
わざと聞こえないようにささやいた「愛してる」は
今の僕に出来る精一杯の強がり
たくさんの人にもらった愛をいつか耳をそろえて返せるかな
僕を 取り巻くすべての 人とのつながりは
時として 冷めていて希薄だったりするけど
君と出会えたことは決して無駄じゃない
手をつないでるからつながってるんじゃなく
お互いを信頼して尊敬しあうから
そこにほどけない頑丈な結び目が出来るんだよ
最近いいことない 気の持ちようだと軽くいってくれるじゃないか
この街で一番の高いビルに上って 自分のちっぽけさを 知った
気安く人に 死を誘発する 言葉を吐きかけてる
心や思いやりはきれいごとではないのに
一人の人さえ愛せないようでは 愛されることは絶望的だなあ
誰かが誰かを思い 誰かが誰かに思われている
今日も どこかで誰かが愛をささやいてる
そして僕も誰かに愛をささやくのだろう
単に付き合い程度のつながりではない
お互いの良いとこも悪いところも知ってる
その上で ささやく愛してるの言葉には重みがある
どんな言葉なら 君は笑ってくれるだろう
遠く離れてからやっと気づく君の大切さ
寧ろ離れないとわからない君の大切さに
僕は寂しさだったり悲しさだったりに
泣きながら 気づいた まだ夜明け前の 薄暗い部屋で
僕を 取り巻くすべての 人とのつながりは
時として 冷めていて希薄だったりするけど
君と出会えたことは決して無駄じゃない
手をつないでるからつながってるんじゃなく
お互いを信頼して尊敬しあうから
そこにほどけない頑丈な結び目が出来るんだよ
そしてその結び目はやがて小さな
新しい結び目をつくるだろう。
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ストレスは増えていくばかりなのに
貯蓄は日ごとに減るばかりだな
魔法も超能力も使えない僕は
血のにじむような努力をしてやっと
努力に見合うだけのささやかな
見返りを 手にしては笑うんだよ
遠い昔、友達と はじめて電車に乗った日
知った世界は あの日から 広がったよ
たまには計算より好奇心や気まぐれにまかせて旅に出てみよう
窓から見える ぬけるような青空が
世界に終わりなんかないように広がる
空と海の青が混ざって境目が曖昧になる
聞き飽きた自慢話は鼻で笑ってやれ
行き先なんて何処だっていい
家猫みたいな心を連れ出すんだよ遠くまで
絵日記に描き足そう思い出をもうひとつ
海なんかよりずっと素敵な場所がある
回り道や遠回りは出来るけど
どうやら近道は生憎ないんだ
路線図をたどった先には何があるのかな
昨日と明日の 境目にある今日で夜明けを待ってる
光を宿した瞳に映っていた世界は
いつか見た絵はがきの中の原風景だ
今しか出来ないことをしようと走り出す
逃げ水の彼方に 明日を探しに行こう
もしも動機が不純だっていい
まだ知らない景色を僕に見せてあげるんだよ
何の苦労もしていなさそうな鳥も 空に飛ぶのには少しコツがいる
人間だって ハイハイから歩き出したんだ
最初から 飛べる鳥はいないし 歩ける人間はいない
そもそもこの世界はそんなに狭くはない
窓から見える ぬけるような青空が
世界に終わりなんかないように広がる
空と海の青が混ざって境目が曖昧になる
聞き飽きた自慢話は鼻で笑ってやれ
行き先なんて何処だっていい
家猫みたいな心を連れ出すんだよ遠くまで。
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発車時刻を間違えないように
腕時計とにらめっこしていたよ
切符はなくさないようにポケットへ
旅立ちの朝にふさわしい晴れた空
笑うように泣いて泣くように笑った
君の心を僕は今もわからないまま
行ったり来たりを繰り返す振り子の軌道
ホームに降りたって電車を待つ間
名残惜しそうにまだ来ないねなんて
君も僕もそわそわして落ち着かない
屋根に遮られて 陽射しが届かない
薄暗い隅っこで 別れの口づけを交わした
さよならの言葉は多分必要ないよ
いつかまた出会える日が来るから
今はその日までのしばしの別れ
寂しささえも出会った時の笑顔に変わる
君がくれたマフラーが風になびいてる
5月なのに季節外れもいいとこね
君はそう笑いながら言っていたよ
自分でも止められない思いなんだ
嬉しそうな悲しそうな曖昧な気持ちを
愛や恋だなんて言葉で片付けたくない
陽射しは些か強く夏を感じた 午後の街
君を思うこの気持ちをたとえば歌にして
届けたら悲しい別れにも微笑めるかな
さよならの日は 呆気ないくらい
あっという間に来てしまったんだ
ドラマみたいにはうまくはいかないね
待たなくても電車はもう来てしまう
こんなとき僕はなんて言葉をかければいいだろう
窓が閉まるまでのわずかな時間で
気持ちを打ち明けようとしたら
うまいタイミングで電車の窓は閉まる
これだけはなんだか作為的だね
名残惜しそうにまだ来ないねなんて
君も僕もそわそわして落ち着かない
屋根に遮られて 陽射しが届かない
薄暗い隅っこで 別れの口づけを交わした
さよならの言葉は多分必要ないよ
いつかまた出会える日が来るから
今はその日までのしばしの別れ
寂しささえも出会った時の笑顔に変わる。
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宛をなくした僕らの行き先はいつも
小さな町にぽつんとあるコンビニ
愛想のない店員が挨拶もせずに接客
賞味期限ギリギリまで残されたパン
真夜中過ぎに 集まったコンビニの前
する事もなくただ居場所を探した
コンビニから出て見上げた夜空
数えきれない光が闇を飾ってた
万華鏡の中の星のひとつを
大人になっても追いかけている
くだらないことに夢中になって
笑うためにと大真面目に泣いた
あの時の情熱は 今も僕にあるかい
手のひらを開いて確かめている
夢を見ることに一生懸命だった自分を
誇りに思った恥じらいなどいらない
電線にカラスが止まっているみたいに
コンビニは僕らの居場所になった
夏でも涼しいエアコンの効いた店内
経営難に見舞われ一年でつぶれた
財布をのぞいて金のなさにうなだれた
安い発泡酒と半額のポテサラで晩酌
時計はずっとあの頃から回っていた
ずっと子供のままでいられると思った
この街の寂れた雰囲気はノスタルジック
お世辞も昔よりずっとうまくなった
あの時の好奇心は今の僕にあるかい
記憶をこじ開けて 確かめている
コンビニのあとはパチンコ屋
そのあとは今もある月極め駐車場
思い出は ささやかながらも今もそこにある
万華鏡の中の星のひとつを
大人になっても追いかけている
くだらないことに夢中になって
笑うためにと大真面目に泣いた
あの時の情熱は 今も僕にあるかい
手のひらを開いて確かめている。
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僕も少しは大人らしくなれたかな
たまには駄々もこねるけど
あの頃に比べたらまだマシなほうさ
大人になれない僕たちは
いつまでも 子供でいたくて仕方がない
大人になれない僕たちは
子供のときが懐かしくて仕方がない
すべてが大人らしくなるのは悲しいから
少しだけ子供みたいな僕を残しておこう
大人になれない僕たちは
いつまでも 子供でいたくて仕方がない
大人になれない僕たちは
子供のときが懐かしくて仕方がない
思い出の向こうに見える
未来はいつでも引き出しの中に
輝くビー玉みたいな小さな夢のかけら
時計は巻き戻らなくても少しだけ
あの頃を夢に見させてくれる。