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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7851] 蝶々結び
詩人:どるとる [投票][編集]


暮れゆく街を歩道橋から眺めながら
今まさに落ちてゆく夕日に手を振る

少しロマンチストかな でも勘弁してよ
この時間が一番好きなんだ

重ねた嘘に ごまかされてゆく
素直な気持ちを 今言葉にしたいだけ

言えないよごめんなんて
言えないよありがとうなんて

だけど 今なら言える気がするよ
目には見えない 線を飛び越えて

君の手を ギュッとつないだら
ほら 蝶々結びの出来上がり

映画館 大きなスクリーンに映す
映写機は覚えてるかな あの日の涙を

浮かべた笑顔 どんな気持ちだったかを
忘れないで記憶できるかな

君の好きな 浜辺に来たよ 押し寄せては引いてく波

言えないことが言いたいことで
言いたいことが言えないことだ

だけどいつかは言わなくちゃいけない
伝えたい 届けたいこのまっすぐな気持ち

つないだ手がほどけかけたら
今日を思い出してまたつなぎなおすよ

元通りにはいかないかな
でも下手くそでも 不器用でも
君を思いながら 結ぶ 二匹の蝶のつがいが 仲良く戯れる姿

言えないよごめんなんて
言えないよありがとうなんて

だけど 今なら言える気がするよ
目には見えない 線を飛び越えて

君の手を ギュッとつないだら
ほら 蝶々結びの出来上がり。

2016/05/21 (Sat)

[7850] 願い事
詩人:どるとる [投票][編集]


花火が空高く 舞い上がる夜
光が 色とりどりに空を飾るよ

君は あの日 笑っていたよね
切れた鼻緒を しゃがんで結び直す

君のうなじに 汗がひとすじ
あわてて目を反らした僕に気づいた君が
いたずらっぽく笑ったのを覚えてる

僕の手を引いて どこまでも
子供みたいに駆けていく君が

どんなものより愛しく見えた日に
僕の中で君は特別になった

だからいつまでもこの幸せが
続くようにと 流れる星に願ったの

あの日の願いは 僕の隣で笑う君が明らかにしてくれる

人混みに 迷わないように 繋いでた手は
心を つないでた赤い糸に見えたんだ

あまりの人の多さに酔ってしまった僕は
人混みから離れて 煙草を吸ってた

見上げる空に夏を見つけた
あれはなんて星なのかなって聞いたよ
僕らの夏は 宝物みたいな日々です

かけがえのない 今しかない時を
積み重ねて いつか思い出になるかな

遠い昔に描いた 絵日記の下手くそな絵に
にじんでた輝くもの 探しているんだよ

昨日と変わらぬこの幸せが
明日も 変わらないように 願ったの

星が流れた あの日と同じ夏の夜

今の私にはこの浴衣は少し 派手かしらなんて 言う君に
そんなことはないって 言えるようになった
僕は少しは 大人になったかなって
聞きたかったけど やっぱりやめた
あの日と変わらない君に思わず見とれてしまったから

僕の手を引いて どこまでも
子供みたいに駆けていく君が

どんなものより愛しく見えた日に
僕の中で君は特別になった

だからいつまでもこの幸せが
続くようにと 流れる星に願ったの

あの日の願いは 僕の隣で笑う君が明らかにしてくれる

あの日の僕の願いと君の願いが
同じだったことを僕に教えてくれる

二度とかえらない若かれし夏の日々を
思い出すとき伝う涙は汗と混じって
悲しみを 優しく流した。

2016/05/21 (Sat)

[7849] 
詩人:どるとる [投票][編集]


急かされるように目覚めた旅立ちの朝
君は今日新しい一歩を踏み出すんだ

鞄には夢とロマンとあと何を詰め込めばいいだろう
とりあえず持つものは持った

券売機で切符を買って ホームで電車を待つ間
一連のそのありふれた動作がなんだか 微笑ましいの

これからいろんなことが始まってく
それは出会いと別れのサービスデイ

ここであなたとはお別れさ
さよならはあまりにも悲しいから

また会おうねって叶わない約束をした
でもいつの日か会えるといいなあ

今日と同じ笑顔と晴れた青い空の下で

傘は持ったかい?急な雨に備えなさい
心配性のあなたは いつもそう言うんだ

今はうざったい優しさも 離れたなら懐かしくなる
不味い あなたの料理の味も 懐かしくなるかな

イメージを翼に変えて 思い出をさかのぼってゆく
今日と同じ日付と曜日に僕は どんな気持ちでいたかな

その時の気持ちを思い出してみよう
また新しい気持ちで生きるために

譜面に並んだ音符をなぞって奏でる
ばらばらのメロディはひとつになる

東京行きの電車に乗り込む僕の背中は
今より 曲がっていなかったはずだ

しゃんと伸ばした背筋は空を見上げてた

暮れていく 空の色はやがて オレンジに染まって
見上げると 切なくて 悲しくなるだろう

でも 僕にはその色は悲しいだけじゃないんだ
だって 僕の思い出を空は見ていてくれたから
見上げる度 思い出すあの日と変わらない空

ここであなたとはお別れさ
さよならはあまりにも悲しいから

また会おうねって叶わない約束をした
でもいつの日か会えるといいなあ

今日と同じ笑顔と晴れた青い空の下で

ここにあったはずのなくした僕の心に。

2016/05/21 (Sat)

[7848] スタートライン
詩人:どるとる [投票][編集]


太陽に急かされてる 追い付かれないように走って逃げる
自転車じゃとても 逃げ切れやしないぜ

夜明けに間に合うように 走らせた自転車
まだ薄暗い町を駆け抜ける
坂道の前に来たら ギアチェンジだ
勢いをつけて一気にかけ上がれ

坂道の頂上で 見えた太陽光が
僕を町ごと 照らした朝に
生まれ変わった 気がしたよ
昨日より ほんの少し 一歩、前進
でもまだスタートラインに立ったばかりだ

始まりに 急かされてる
理由もないのに 急いでる 散々迷ったし悩んだ
これ以上の時間稼ぎは無駄だ

河川敷の向こう レールを走る始発電車
手を振っても 見えやしないだろう
悔やんだっていいから諦めないで
恐れるものなんかないって強がれ

ありったけの言い訳で完全武装だ
武器になるものなら持っていて損はない
弱虫でもいい 涙を知ってまた強くなる
昨日より今を見つめているんだ
足元には スタートラインが引かれてる

何処にいても どれだけ今日を追い越しても
何度でも 振り出しに戻されてく
意味がないのか 意味があるのか
それさえ曖昧な世界で確かなものは
ここにいる自分自身の思いだけさ
さあ 駆け抜けていくよ 迷ってる時間がもったいない

坂道の頂上で 見えた太陽光が
僕を町ごと 照らした朝に
生まれ変わった 気がしたよ
昨日より ほんの少し 一歩、前進
でもまだスタートラインに立ったばかりだ

安心するのはまだ早い これからが本当の勝負 帯をしめろ。

2016/05/21 (Sat)

[7847] 空見上げる花のように
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桜が咲く春も空が青い夏も
落ち葉が舞う秋も雪がしんしんと降る冬も

そばにいたいと 思う人が 一人いれば
明日も 幸せは約束されたようなものさ

いつも笑って生きてゆけるほど人生は
楽しいことばかりじゃないけれど

あなたのそばで 一番分かりやすい
駄目なお手本としていることが
少しは役に立つのかな

転んだって平気だよ 何度でも起き上がって
空見上げる 花のように
強く 勇ましく 生きる

君と出会ったのは春で はじめての喧嘩は夏で 秋で結ばれて 冬で 子供ができた

小さな靴と洋服をそろえたよ
ベビカーを押す君が隣にいた

そのお腹にはまた新しい命が宿る
いつ生まれてくるのかな楽しみだ

パパはちょっと情けないから
ママの背中を見て育ってよ
我ながらなんて頼りないんだろう

自転車の乗り方くらいは教えられる
僕にできるかな パパらしいことが
空に浮かぶ雲のような
ありのままの姿を見せたい

カッコ悪くてもいい
バカにされてもいい
ただそれがいつか
優しさに 変わる
その時を 信じてる
正直な僕の 傷ついた心に差し込む陽射しは きっと大切なことに気づかさせてくれるから

あなたのそばで 一番分かりやすい
駄目なお手本としていることが
少しは役に立つのかな

転んだって平気だよ 何度でも起き上がって
空見上げる 花のように
強く 勇ましく 生きる。

2016/05/21 (Sat)

[7846] 人生の始まりは映画の始まりのように
詩人:どるとる [投票][編集]


人生の始まりは映画の始まりのように
いつの間にか始まってあっという間に終わる

人生の始まりは映画の始まりのように
主人公とヒロインが出会う前の物語

まだ何も始まっていない
まるで何も描かれてないまっさらな画用紙の空白
気まぐれに降ってはやむ雨のようさ

人生の始まりは映画の始まりのように
いつの間にか始まってあっという間に終わる

人生の始まりは映画の始まりのように
主人公とヒロインが出会う前の物語

悲しいことも嬉しいこともこれから始まる。

2016/05/20 (Fri)

[7845] 
詩人:どるとる [投票][編集]


何度も何度でも傷つけてしまうのに
何度も何度でも愛してしまうんだよ

憎たらしくてでも愛しくて
こんなに大切なのに時に邪魔になるんだ

世界中で一番愛してる人は誰かと
聞かれたなら迷わずに君と答えるだろう

ひっぱたいてもなぐりつけても
泣かなかった君が
僕が死にたいって言ったとき 初めて泣いたのを覚えてる

汚い言葉で人を罵ったり 他人のせいにする僕でさえ
愛してくれた君でも その時ばかりは僕を 叱ったんだ

僕の命を何よりも大切に思う君だから
僕も君の命を最優先に考えることにした

下手くそな歩き方でまた転んでしまう
僕のせいなのに君はすぐに謝るんだ

日が沈む前 手をつなぎ歩く帰り道
離れたところからでも君を見つけられる

叩いた手を見つめて 何度も 後悔する
痛みは肩代わりできないけど
想像しえる痛みは君が感じてるよりずっと優しいね

だから 用意してた嘘やごまかしは しまって 素直な気持ちだけ 向き合わせて 君の耳元で愛の言葉ささやこう

あんなに長かったはずの一日も
あっという間に終わった
映画を観初めて気づいたときには
もう 終わっていたときのように

なんでこんな僕に優しくしてくれるの?
一度聞いたことがある そしたら君は
当たり前みたいな顔をして あなただからと 言ったんだ
覚えてる?

ひっぱたいてもなぐりつけても
泣かなかった君が
僕が死にたいって言ったとき 初めて泣いたのを覚えてる

汚い言葉で人を罵ったり 他人のせいにする僕でさえ
愛してくれた君でも その時ばかりは僕を 叱ったんだ

その時、僕は本当にあなたに愛されていることに気づいたの。

2016/05/20 (Fri)

[7844] 補助輪を外す日
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父の背中が 大きく見えた日は
今までのことなんか忘れちゃったよ

喧嘩したこともあったよね
何度もすれ違ってひどい言葉も浴びせ浴びせられた

だけど 僕が悲しいときにはきまって
何も言わずに そばにいてくれたよね
黙って僕の話を聞いてくれたよね夜が明けるまで

その背中に僕は守られていた
ただ 背負われていただけだと
気づいた僕は もう一人で歩ける大人だった

自転車の補助輪外すように
もう支えられなくても 風をきって
何処までも 思うように走って行ける

だからあなたに手を振る見送られて
今度は僕の背中を あなたに見せる番だ
こんなに 大きくなったんだよって
いつか 言えたならいいなあ

母のまなざしが 懐かしく思えた日に
小さな頃の思い出がふいによみがえる

小さな僕は好き嫌いが 人より多くて
にんじん たまねぎ ピーマン お弁当のほとんどを残した

だけど翌日も よく翌日もあなたは
気にもせず お弁当を作ってくれたんだ
相変わらず残してたけど ありがとう言えなくて

素直になれなかっただけだよ
なんだか恥ずかしくってさ
お弁当を食べきった日のあなたの笑顔は今も忘れません

なんだって 一人で出来るようになったよ
苦手なものは苦手なままだけど
人間らしくっていいじゃない

あなたは 失敗する僕にそう言うの
そうか僕はそんな人たちの愛に育てられたんだなあ
その時やっと気づくの あなたたちの子供に生まれた幸せに

ありがとうも ぎこちないや
愛してるなんてもっと出ない言葉
おならやあくびみたいに簡単に 吐き出せたらいいのにな

自転車の補助輪外すように
もう支えられなくても 風をきって
何処までも 思うように走って行ける

だからあなたに手を振る見送られて
今度は僕の背中を あなたに見せる番だ
こんなに 大きくなったんだよって
いつか 言えたならいいなあ。

2016/05/20 (Fri)

[7843] ムゲン
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見え透いた嘘にただ騙されて
君はたったひとつの空を
見上げながら 見下ろしながら

下手くそな歌を 君に歌おう
僕ができる精一杯のこと

風が連れてきた 見知らぬ物語が
君に手招きしてる

さあ迷わずに 笑ってみてごらん
君らしくなんてなくてもいい

無限に続く空と地平が抱きあうとき
生まれる朝に 宛もなくあくびをひとつ。

2016/05/19 (Thu)

[7842] 無題
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何処までも伸びた道を僕は行こう 君と行こう

終わらない ものなんてないのさって君は笑うけど

徒然なるままに 積み重ねてきたすべて
あらゆる ものの足許に揺れる 影に歌う

まぶしい太陽をその背中に背負って
連れてきたんだよ とびきりの朝を。

2016/05/19 (Thu)
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