詩人:どるとる | [投票][編集] |
意中の彼女はとても魅力的でかわいい人さ
休日の昼間には彼女と手を繋ぎデート
背をかがめて のぞき込む 秘密の向こう側
恋の窓から
君は僕にとって誰よりも大切な人だから
じめじめした梅雨時には あじさい咲く道端でも抱きしめたい
抱きしめたいのさ
ものに当たるような
投げやりな恋じゃない
今すぐ君を抱きしめたい!
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コバルトブルーに輝く海のような
夜空がこの僕に届ける胸を焦がす切なさ
ひどく安い言葉さ
つまりはセンチメンタルさ
さあ 船を漕げ
まだ先は長いぞ
こんなところで
四苦八苦してたら
未来は暗いぞ
答は今 暗闇の中
真実を見透かすべき探偵みたいに僕は悩み込む
コバルト色した
鮮やかな切なさ
広がる味わい
それはまるでブラックコーヒーのよう
涙の川を不器用ながらも泳ぐ君の姿にもらい泣き
背の高いポールの後ろで涙をぬぐう君の抱えた悲しみを
どのくらい僕はわかってるだろう
そしてどのくらい僕は君を慰めてあげられるかな
たまらず出た言葉は
無惨にも夜に溶けてく
コバルト色した
悲しみが
切なさをリードに繋ぎ散歩させてる光景に 僕は涙するのだ
日常の中のほんのささやかな擦り傷のような亀裂が見えたら
我慢せず 泣きなさい。
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よくも悲しみさん 今日も僕を泣かせてくれたね。だけどありがとう。おかげで君に慰めてもらえた
喜びさん 今日も僕を救うように笑わせたね
でも本当は悲しみに泣く僕を元気づけさせてくれたのはいつも気づけば隣にいる君だったね
雨が降る街は紫色
さあ 夜の訪れはもうすぐでこの僕の目にうつる全てを真っ黒く染め上げる
今日もどこかできっと誰かが 名前も知らない誰かが
とある悲しみに涙を流し
とある喜びに笑顔を見せて
その中で愛する人に癒されている
本当に幸せなのは愛する人の言葉
見えない優しさ
それが何よりの救いなんだな
ああ 時間だけが過ぎ去ってゆき 時計の針が命を削る そんな気が遠くなるほどの無痛の攻撃
今日もどこかできっと誰かが 名前も知らない誰かが
とある悲しみに涙を流し
とある喜びに笑顔を見せて
その中で愛する人に癒されている
本当に幸せなのは愛する人の言葉
見えない優しさ
それが何よりの救いだった
悲しみさんは
今日もあいかわらずで
喜びさんは
今日も変わらずに
そして君は今日も君で
そんな毎日が素敵だと思える単純な僕も変わらずに僕で
目にうつる世界は
どの角度から見ても
変わらず世界は世界なんだ
今も昔もこれからも。
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開かないはずの手のひらを開いてみれば
いくつもの思い出が心の中にあふれてる
広く果てしない宇宙をさまよう石のように
僕は今までひとりぼっちで 暗闇を歩いてきたんだ
きれいごとは嫌いだから 思い出をあざ笑うような愛想笑いやお世辞は 抜きで
本当にきれいな思い出だけ 捨てず抱きしめます
ひとりの淋しさを
ごまかすように
おしゃべりすぎるこの僕をどうか
黙らせて 黙らせて
夕暮れの空はオレンジ色で
まるでこんがり焼けたパンみたいで
カフェオレみたいな色をした雲が浮いてる
ああ そんな思い出を笑うことは僕にはできないから
あたりまえな幸せさえも偽らず 本当に幸せだったと思いたい
誰かに伝えるような
言葉じゃないけれど
敢えて口に出す真夜中
その全ては手のひらほどの小さな思い出
だけれどそれにしては眩しすぎる思い出
手のひらの中でひそやかに輝く芳醇なる時の調べ
トゥルリララ
今も心の中に聞こえている
手のひらダイアリー
積み重なっては
やがて
崩れるダイアリー
かぎりなく大切な思い出よ
僕は忘れない
ここにいたこと
ここで笑ったこと
いつか さよなら言う日が来ても
僕は笑えるから
きっと笑えるから
ただ信じよう
こぼれんばかりの
言葉を繋いで
途切れさせないで
明日も詩を書くよ
僕の心に思い出を刻むよ
目にうつるものの
全てが思い出じゃない
耳にきこえたものの
全てが心地よくはない
だから 思い出は思い出と呼ぶのさ
それはすなわち
心を洗うような
折れ曲がってはいても素敵な素敵な思い出をいうのさ
その全ては手のひらほどの小さな思い出
だけれどそれにしては眩しすぎる思い出
手のひらの中でひそやかに輝く芳醇なる時の調べ
トゥルリララ
今も心の中に聞こえている
手のひらダイアリー
美しくあれ。
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「雲は雨を呼び
君は僕を呼ぶ」
そのリズムとテンポはほぼ同位置にある
空が曇り 雲が低く垂れ込めれば 雨が降るのなんて時間の問題
君が何か 悲しいことがあればまず先に僕に頼るのがいつもの流れ
だから君は雲のように
雨を呼ぶように
しかるべき運命を
呼び出すべき名前を
口に出す
雨は一例
君に一礼
はい、なんでございますか…
応える僕
雲が雨を呼ぶように
君が僕を呼ぶように
必要な流れを手繰り寄せる
空から雨が降るように
どこからともなく僕が駆けつける
そして雨を降らしたら地面を濡らすように僕も君を悲しませることもあるけど
恵みの雨を降らせることもあるから
僕が駆けつけるのは
無意味なことばかりじゃない
いるだけで安心するならばそれはそれで役立ってる証だから
困ったら何遍でも
気軽に 呼んでね
君がこの世界で一番
おそらく宛にしてるだろう僕の名前を
雨を呼ぶ雲のように
君は僕には雲だから
ほら 雨を降らすように 僕をなにもない景色に咲かせてよ
君の呼び声ひとつで
僕は画面に咲くから。
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街灯り 消えた 声
昼間のざわめきも嘘のような真夜中
時計さえ眠ってるように 静かな夜
堅苦しい人たちから僕はさんざん逃げ回って
ようやく行き着いたこの部屋
悲しみと喜びはけっしてひとつにはならない
悲しみは悲しみでしかなく
喜びは喜びはでしかないから
同じ風には見れない
だから判断するのは容易なことなのさ
たくさんの涙がこぼれてできた川
そのせせらぎにたまに波紋が広がり僕のマヌケ面から笑顔が消える
燃え盛る命の炎を両手で囲い込み 消えないように 守る
ただ愛想振りまき笑うだけでも お世辞ひとつこぼしてあげるだけでも 十分苦しい世界だから
心の中のランプは揺らめき たまに危うく消えそうになる
でも、なぜか肉体的にも精神的にも楽になるのを心がゆるさず 崖に落ちそうな僕をもうひとりの僕が呼び止める
頭の中の幻燈機がうつしだす影絵みたいな夢も 潤いをなくして枯渇しそうだから
眺めるほどに悲しくなる 廃れた 茶番劇
何度も繰り返し繰り返し巻き戻される
記憶の中のあの場面
消えない ミスカット誰かの 冷たい視線
凍るような笑い声
涙と涙が寄り集まってできた川には 忘れ去られた遠い日の思い出と呼ぶべき記憶が漂流物のようにただよう
燃え上がる火の手に両手をかざして 冷えた手を暖める
ただ愛想振りまき笑うだけでも お世辞ひとつこぼしてあげるだけでも 十分切ない世界だから
心の中のランプは揺らめき たまに危うく消えそうになる
いつかその消える炎は消えるためにあるけど まだ消えるには早すぎるよね
だからこそ肉体的にも精神的にも楽になるのを心がゆるさず 崖に落ちそうな僕をもうひとりの僕が呼び止める
そんな毎日が続くのだろう
そんな夜が窓から忍び込むのだろう
枕元に立つ不安と今にも消えそうでまだまだ消えないランプの炎
今日も密かに燃えている。
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誰かに届けたい
気持ちならいくらでもここにあるのに
届けるべき誰かが僕にはいない
愛っていつも素敵なもののはずなのに
ひとりじゃ築けない
ひとりじゃ手に負えない
流れ星ひゅるりたなびくような夜はひとりでいることになぜだか淋しさ抱くよ
でもこの世界には
運命という繋がりで結ばれた人が誰にもいると信じてるから
この気持ちを届けられるその日を待ちわびて僕はいつか誰かと築くだろう愛をひとり守ってる
僕が誰かを思うような
誰かが僕を思うような
そんな思い合いに満ちた未来を夢見て
まだ会ってもいないその人に永遠を誓う
たとえばそれが
早とちりでも
限りない優しさならば
僕は誓うのさ
そしていつか出会えたとき永遠誓う約束は君と出会う前からしていたんだよと言うんだ
たとえばそれが
信じられなくても
紛れもない事実だから大切にしてゆく
大切にしてゆく
流れ星ひゅるり流れるようななんでもない出来事も単なる偶然では終わらない
そんな気がするから
僕が
誰かを思うような
誰かが僕を思うような
そんな思い合いに満ちた未来を夢見て
まだ会ってもいないその人に永遠を誓う
たとえばそれが
早とちりでも
限りない優しさならば
僕は誓うのさ
そしていつか出会えたとき永遠誓う約束は君と出会う前からしていたんだよと言うんだ
過去の約束と
現在の約束を
重なり合わせて
少しの違いもなければ
それは今も昔も愛は永遠という証になる
嘘でも作り話でもない
それはただ限りない
優しさにあふれた
僕なりの誠意なんだ
永遠誓うならば
出会う前も出会った後も同じ
だから僕はためらいもなく誓う
永遠はずっと前から永遠だったから
あたりまえのように大切にしてゆくよ。
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とくに思い出もない母校の真横を駆け足で通り過ぎて
夕方から降り出した雨に傘を開く
家に帰ってもなにしても切なさは変わらない
なんとなく このごろ吸うたばこの量も多くなった
机の上の灰皿は山盛りの吸い殻とやり場のない切なさであふれてる
この行き場のない思いはたばこの煙とともに空へ舞い上がる
吐き出した溜め息が肺よりもまず心を蝕むだろう
まだ癒えてなくて触れられたくないような傷跡に重なるように
悲しみは連続的に僕を涙させる
傷跡に雨は降る
しみわたる切なさ
空は淡い あめ色
遮二無二 走り続けた過去が思い浮かぶ
グラウンドに太陽の抜け殻みたいな影が落ちる
夕闇にのみこまれる街
激しさを増す雨
そして まぶた閉ざす僕
雨音に耳 塞ぐ夜
まだ癒えてなくて触れられたくないような傷跡に重なるように
悲しみは日常的に僕を涙させる
傷口が開いてく
気休めの光
はけ口のない日々
ラジオから流れる誰かさんの機械的な歌声と雨音だけが心を通り過ぎてく
そしてまたたばこをふかす 悪循環のサイクル
まだ癒えてなくて
触れられたくなくて
一人になりたくて
気づくといつもの路地裏の日影
この世の楽園は
こんな近くにあるのに
悲しむために走り
僕はわかりきった
明日に泣くのさ
そしてまた傷跡に雨が降る
死ぬまで何度でも雨は降る。
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黙ったまま さっきから何も言葉が出てこない
真実はいつでも人に厳しいから それを知ったときに心に雨が降るときもある
いくつもの記憶の中に
埋もれていく記憶
だんだん忘れてゆく記憶
そしてまた薄れてく 記憶
模範となる答など何ひとつない
僕はここにいるからここにいるだけだ
生まれた意味も生きていく理由もない
だから どんな生き方でも間違いはない
正解もない
答は ひとつじゃなく
全てが答なんだよ
肯定も否定もできない
それがこの世の仕組み
見えない目を必死に凝らして
何を見ようとしているのか
明日の天気も誰かの尖った言葉も 全てが僕に意味のあるものならば僕は悲しみに涙することさえも意味のあることなのかな
行き場のない思いを
やり場のない悲しみを
ただ心の中で ためこんで
いつか破裂してしまう不安を 抱いたまま
今夜も正解なんかあるはずもない 答を探してる
僕の中に
無意味な答など何ひとつしてない
僕は生きているから生きているだけだ
働く意味も歩いてく理由もない
だけど どんな人間でも生きることだけは自由さ
答は 例外なく
存在する全てが答だ
肯定も否定もできない
それがこの世のお姿
影は揺れ
光がまたたき
人は様々な
思い抱え
時に
死にたくもなる
それでも
ただひとつの
揺るぎない答を
心に決めて
生きていくのさ
その時決めたその答がただひとつの答だ
疑う余地がないなら
さあ 迷わず抱きしめて 歩いてゆこう
行き先は風が吹くほう
宛のない旅は危うくもつづく。
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なんの意味もないけれどお隣さんと手を合わせて
心までは開けなくても手のひらを開いてみよう
なんでもかんでも飲み込んで 栄養にしたがる人は
よけいなものまで飲み込んでしまう
パントマイムみたいに 言葉は使わないジェスチャーで
相手の気持ちを読み解くゲーム
愛とはすなわち
見えない答を見透かすような 透視ゲーム
風が強い 雨も激しい
人当たりは悪い
涙と笑顔の揃い踏み
足りないものはほとんどないってくらいの幸せな世界
飛んできたチャンスという名前の球を
しっかり見て 振りかぶり 当てたはずなのに
全世界の人たちを飛び退かせるほどのフルスイングも
敢えなく ノーカウントと相成る
くだされた結果は何もしないのと同じ0
それでも それでも
僕は頑張ったんだ
だから 後悔はしない
悲しさとむなしさが
ほどよく混ざり合ったような 不思議な満足感が右脳を刺激する
僕の製造年月日 20アニバーサリー
ノーカウントフルスイング!