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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[1309] 
詩人:どるとる [投票][編集]


退屈な夜に
ため息ひとつこぼせば
目に見えるものが全てなぜだか遠くに感じてしまう
心にぽっかりとあいた穴ぼこが
日に日に大きくなっていくようで心もとない

愛想笑いや その場しのぎの言い訳でごまかせたとしても悲しい気持ちは消えやしないんだ

見上げた空はこんなに暗くてもすてきなのに僕はなんでこうも無色なのかな
ふと気をぬくと
消えてしまうような
曖昧な存在の僕を冷たい夜風が射抜く

この夜はずっと明けない
夜明けにはまだ遠い
あの大きな月までも僕を見放してるような錯覚におちこむ夜だから 今は何を言われても耳には入らない

遠く 揺れる 小さな自販機のあかり
まずはそこから目指していこうかな
小さな目標だけど今はそれが精一杯

少しずつ明けてゆく空を この瞳がとらえたら 目を開けたまま見る夢がはじまる
ほら 時に悪夢のような日も時にはいい夢だから
一時の迷いに 血迷わずに 僕は生き続けることだけはやめてしまわずにとゆっくりでも歩いている

何度でも
何度でも
おとずれる夜が
心にも 瞳にも
おとずれる夜に
何回でも
何回でも
打ちのめされて
それでもそれでも
僕は立ち上がる

夜をのりこえて
どうにかこうにか
僕はもめ事やり過ごすように煙にまくのさ 悲しみを

ああ ほら カーテンから朝がふきこぼれるまで 夢に揺られて
夢枕に意識を あずけて

この夜に身をかたむける そんな僕を支えるものはいつも残酷なようで時におそろしく優しい 運命だよ

ああ時計の上でステップ踏む 僕はめまぐるしさにあえぐ
それでも今を生きなくちゃと立ち上がりまた踊り出す

そして今日も夜にため息と感嘆の声があふれる

悲しみと歓びの狂想曲は回るように頭の中で絶えず流れる
そして僕は夜に跡形もなく 喰われる。

2010/04/15 (Thu)

[1308] 世界一愛してる人へ
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君に言わなきゃいけないことがある
そんなに難しくはない言葉だ
でもかといって簡単でもない言葉だ
言うには骨の折れる言葉だ
呼び止める僕の声がかすかにふるえていたのに君は気づかなかったかな

愛し合えば愛し合うほど
抱きしめ合えば抱きしめ合うほど
愛しさは増してゆくばかり

世界一大好きな人に誇りをもって伝えましょう 届けましょう
今いちばんの愛を伝えましょう 届けましょう
ああ 捧げましょう

精一杯の言葉を
自身をもって
歌うのさ

不器用極まりない愛の歌。

2010/04/15 (Thu)

[1307] 喜怒哀楽
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泣いては笑い
笑ってはまた泣く
そんな日々を生きる僕は幸せといえるのだろうか?

繰り返す毎日は
仕方なくなのに
たまにふと思えば
バカみたいに
笑ってる

窓にうつった
僕の顔が
少し 悲しそうに見えたのはなぜだろう

夜中に目が覚めた
今 何時なのかな
あと 僕 何十年 生きれるのかな
もし 時計 見るように 残りの命 知ることができたら 僕は知りたいのかな

喜怒哀楽でせわしなく コロコロ変わる感情が
ほら 歩いてきた距離や 出会ってきた出来事以上の 何かを残し 僕に 背負わせた

今いちばん大切なもの 指 さしてみれば
いつも、命だから

まだ まともな 生き方 続けられそうだ
たとえ また 悲しみに暮れる日々がやって来ても 死ぬことはないだろう

死にたくはなっても
まだ やりたいことはこの世界にあふれてるかぎり

僕は勝手 気ままに
生きることがしたいから

枕は今宵も濡れる
涙と鼻水で

仕方ない
生きているからこその老廃物だ。

2010/04/14 (Wed)

[1306] 幸せが待つ部屋
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閉ざす カーテン
遮断する 光
光のない部屋には
ただ闇が広がる
孤独もここまで
来たら
これ以上 何もない

目をつぶる 真夜中に
眠れずにいるけど
特には眠れない理由は思いつかないんだ

誰かと話をするとか
仲良く手を繋ぐとか
そんなのしたくないんだよ ひとりのほうが楽だ

息の詰まる仕事場を抜け出して たどり着く 部屋
そこには僕なりの幸せがある

幸せが待つ部屋へ
今日も帰りましょう
真っ白な気持ちで
何ひとつ 持ち帰らず
僕だけの孤独を 独り占めするんだ

カーテンの隙間 ゆるせない
光に当たりたくない
飛び出すのは悲しい言葉 だけれど裏腹に僕は幸せ

見えないけど
笑ってるんだ
わからないだろうけど幸せなんだ

君にはわからないだろう?
だからこそ言わないんだ
悲しみもさびしさも何もかも黙ったまま
暗闇に身をあずけるんだ

頼る先は そこしかない
居場所はここしかない

幸せが待つ部屋
幸せが待つ部屋
幸せが待つ部屋

僕の狂った心がつくり出したこの部屋の闇

ほら 君にはなんのことかさえ わからない

それでも僕は諦めず言う。悲しみなどではないのだよ。

2010/04/14 (Wed)

[1305] ストラックアウトデイズ
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幸せそうで そうでもない日々
楽しそうで そうでもない日々
平気そうで そうでもない日々
気楽そうで そうでもない日々
暇そうで そうでもない日々
静かそうで そうでもない日々

いつだって 太陽は
寄り道せずにまっすぐ家に帰る
決まったルールどおりに動く マニュアルどおりの世界
飽き飽きしてる日常はいつの間にか
手つかずで ほこりかぶっている
何の進展もなく つまらない日々

今日も一日中 家の中にこもりっきり
アンダースローで投げた やる気のない球がかろうじて貫いた
どうでもいいような未来

ああ ストラックアウトデイズ!
あくびひとつで 死にたくなる世界!

あきらめきれないとか過去のなにかを後悔するよりも僕はどうして生まれたんだろうという気持ちでいっぱいだ

夕暮れはこんなにもきれいなのに
僕の心は濁った泥水のよう

道しるべを見失った
旅人は 途方に暮れる
僕に これ以上行き先はない

それでも 歩み続ける日々は 全てにおいてそうでもなくそうでもある日々。

2010/04/14 (Wed)

[1304] 涙を笑うな
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今日もどこかで顔も名前も知らない誰かが心の中で泣いている
きっとひとり泣いている

国籍も歩んできた人生模様も何もかもが違う人たちが
それぞれの悩み抱え
それぞれの今を背負い
その誰もが悲しみの圧力に押しつぶされてる

そのどれもが何ひとつくだらないということはない
全ての涙に意味があり
全ての涙に理由がある
だから誰も笑えないんだ
同情することやともに泣くことはできても
その人が抱える迷いや悩みや悲しみを
歩んできた道を何も知らずに笑うことは
愚かなことだから
同情することさえもしかしたらおこがましいことなのかもしれないんだ
だから僕は何も言わないし何の感情も抱かない 自分のこと以外は

そして今日も涙は流れる
拾われたり そのままだったりする涙に救いがありますように
報われますように
そう願う僕の瞳には涙が光る

ほら、泣いてても
時間が無駄になるだけ
そんなつめたい言葉浴びせてくる世の中など 滅びてしまえ
本気で思うことがある

涙を笑うな 何も知らないくせして
平気で笑い飛ばす 人の波を かき分けて
やがて たどり着いた岬で 僕は何を見るのかな
小さなあかりが歩道を照らしている
後方にも前方にもただ暗く深い夜が広がってるだけ
もう 僕は夜の腹の中
そのうち 溶けてしまうのかな
なんて くだらないこと考えながら
自転車ころがす日々

隠されたドラマなんてない
ただ普通に悲しくて
ただ普通に嬉しくて
そんな毎日があるだけ
モザイクで隠された
心の中の葛藤や叫び
言葉にできぬ思いはらはらとこぼれるよ
今日もほらね

この夜には出口など存在しないから
ずっと 僕は朝日を浴びても 笑うことさえめずらしい
そんな未来を選んだ僕に非があるとするなら僕は何の罪?

ああなすすべもなく夢に素直に落ちてく
僕は 気づかぬ間に朝に行き着く

ただその繰り返しです。

2010/04/14 (Wed)

[1303] 時の旅人
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僕の季節はまるで追いかけても追いつけないくらい
とても早く 早く過ぎてゆく
気づくといつも後ろを振り返ってはあっというまだったなんてお決まりの言葉つぶやくんだ

まるでどうでもいいことさえ
記憶に残せたならそれは思い出だろう
忘れてゆく記憶とはべつにくだらないことだけど
たとえばねこうしてね普通にね 笑っている時間だとか 忘れないでいれたら幸せ

自転車で景色を 駆け抜けるように
周りを見渡す余裕なんて まるで ないものだから
覚えているのは印象深い出来事の一部だけ

そして僕は運命という時計の上を跳ねたり回ったりしながら
その時計が壊れて動かなくなるまで
茶番のような人生を本気で生きるのだ

いい呼び名がないなら時の旅人とでもまあ呼んでくれ
ぼそぼそと食べこぼすように
僕は言葉を 誰にともなく囁く

ああ 目の前をふたたび過ぎる季節が
次の季節を連れてもう 待機している
ほら 桜もやがて葉桜になり枯れるだろう
時間の問題さ
いつも どんなことでも

そしてやがて 僕を司る時も止まるだろう
『まだ若い』そんなこといつまで言ってられるかな

僕をつなぎ止めてる
この世界の引力は
やがて 僕を見放し
はるか 空へと帰すのだろう…

僕の季節はまるであるようなないような
曖昧な影だけを心に刻みつけ 足早に去る
それが運命ならば
過ぎ去る景色のひとつひとつを たまには足を止め 季節をじっくり眺めてみよう

立ち止まってみても
時間は変わらず流れる
でも目を閉じてみればほらまるで時間が止まったように穏やかだ

ああ 親にもらった名前などでは僕の全ては伝わらない
だから ひたすらに時を旅する 旅人と呼んでほしい

閉ざされた季節の向こうに 寒々しい冬があり
そのまた向こうの扉の向こうには暑い夏がある
幾重にも連なる時を旅してきた
僕はまさに旅人だ。

2010/04/14 (Wed)

[1302] 僕はキミに歌いたい
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このうたはあて先がないから誰にも届かない手紙のようなうただよ
でも僕はうたう

今、詩人たちの住まう部屋の扉を開いて

いくつもの詩を書いてきた
そのどれもが納得できる出来ではなくて
失敗も何度繰り返したかわからない

でも心の中のキミとお話しするみたいに
僕はキミへの思いをうたうのだ

届け!僕のうたよ
僕はうたう
キミにうたう

さあ 心におくるよ。

2010/04/12 (Mon)

[1301] 暗闇隠し
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暗闇にこもる
僕は大好きな暗闇で
じっと身をひそめる

暗闇なら人の目も
気にせずにいれるから暗闇ほど素晴らしい世界はないと思う

だから暗闇にこもる
僕は暗闇にこもる

孤独 隠すように
果てしない悲しみ
ごまかすように

さみしさ 隠すなら
さみしさの中にと
暗闇隠しの毎日さ。

2010/04/12 (Mon)

[1300] 若年寄のうた
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幸せの形すら わからなくなってしまった
平凡な毎日に身を置くうちに これ以上の幸せがあるのかとさえ疑ってしまう

欲しいものも今のところは何もなくて
欲がないといえばそういえるけれど
ありあまる財産になぜかむなしさ募る

隣にはいつも孤独
後ろには味気ない過去
前には 世知辛い現実
四方を囲まれて
身動きのできない僕に迫るタイムリミット

時計の音から逃れるようにたまの休日に遠出してみれば
やっぱり何もできず
ただ切なさに焦がれる胸をつかの間癒やす酒をあおる
愚かな日々

夢は底を尽きて
自信は消え失せて
残ったものは
使い古された
ボロボロの心
痩せこけたからだ

夜に沈むように
ベッドに身をあずければ また 見る夢はくだらない幻想にあふれた おとぎ話の世界
ほらそれでも僕には心地いい世界
ずっと夢見ていたい
そんな気持ちにすらなる

二十歳過ぎの僕だ

青春に乗り遅れた僕は周回遅れのランナー
前にも後ろにも誰もいず ただ長ったらしい 憂うつが果てなく続く
涙も枯れ果てて
全てをあきらめてしまってもいいかとさえ思い むなしく空元気で過ごす毎日がとてもつまらなくて
空はいつも低くて

二十歳なのに若さもなく暮らしている
そんな冴えない毎日だ

二十歳でもう年寄だ。

2010/04/11 (Sun)
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