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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[1129] それは種になりいつか花を咲かすだろう
詩人:どるとる [投票][編集]


どんなに意味のないように思える
ただつまらない日でも
忘れないで
忘れてしまわないで
すぐに咲く花などないよ
今はまだ双葉さえ見えないけど
いつかは花を咲かすから
我慢すること
頑張れたら
きっと素晴らしい未来が君を待っている

どんなに無意味に思える日でも
それは種になりいつか花を咲かすだろう
きれいな きれいな花を
君の瞳を埋めつくすだろう
君の嗅覚を素晴らしい香りで包むだろう
きっとね。

2010/03/02 (Tue)

[1128] 雨中人
詩人:どるとる [投票][編集]


静かにただ目を閉じて暗闇に目を慣らす
これからどんな悲しいことにもちゃんと笑えるように
これは他人に愛想笑い振りまきお世辞をばらまくための練習じゃないのさ
強い自分を育てるための訓練さ
悲しみや切なさがいつもぼくから離れないのはいつも楽しいことや幸せなことにはそういう邪魔なものがくっついているから

なぜか 走り出していた 雨の中
濡れながら 濡れながら ぼくはきっとなんらかの答を探そうと必死になっていたんだろう

手当たり次第
目を配っては
あれもだめ
これもだめ
つぶした芽は数知れず
それでも いまのぼくを否定するものは何もなく
だから ぼくは
いまのぼくとずっと手を繋いでいるよ

たとえ正しい時刻
狂わせたとしても
ぼくなら平気で笑えるはずだから
こんなことのために本当は笑顔はあるんじゃないけど
ぼくは安らかに
ただ安らかに
自分がこれ以上でもこれ以下でもなくありつづけることをこころよく頷いた

そんなぼくは
まるで 年がら年中雨に降られるために生まれたような
永遠の悲しみ
背負いし 雨中人
悲しいほど
遠目からでも
雨粒のような涙で
輝く 雨中人

きっと君もそんな自分抱えて生きてるんだろう?
生きているならば悲しみに涙見せるのは当然だから隠さずに強がらずにありたい
その思いはきっとぼくのこれからの課題になるだろう

それは、ぼくという人間の1ページ目からもう わかっていたこと

ただ、みんな いつもただただ生きることに忙しすぎて
思い出す 暇がないだけ

ただそれだけで今日もなりたい自分を引っ込めてただ常識に従順な自分を作り出している

でももうそんなことする必要はない
悲しみの雨にも暗闇の恐怖にも
確かにある
優しさやあたたかい光を見つけたから

悲しみがこの世界を絶望に落とすものなら
また喜びもあるから僕らは今も生きているのさ。

2010/02/28 (Sun)

[1127] 旅人のあしあと
詩人:どるとる [投票][編集]


旅人が今日という
場所にあしあとを残すように
どんな日にだって生きたというだけで今日を生きた証になり
また誇りにもなる
だから あんまり自分を責めないでいてほしいんだ
降り続く雨なども気にせずに微笑む君を見てるこのぼくの心はとても晴れやか

明日に地図広げて
さてどこ行こうか
などと思案してる
その途中の悲劇

旅人のその名を知らぬ者よ
耳をかっぽじってよく聞くがいい

しりたければ空を見よ
答は君が決めるものなのだから

さあまたひとつ
あしあとをつけて
進め
生きる意味は
明日にあしあとをつけるため
それだけだ

何かおかしいかい?

2010/02/28 (Sun)

[1126] まだ見ぬ明日へ
詩人:どるとる [投票][編集]


探し続ける
生きてゆく意味
捜し求める
生きている証

生まれて
名前を授かって
家族に囲まれて
目を開いた
その景色は
これからの
ぼくの明日を
左右してしまう

まだこんなに
生きても
捜し当ててない
生きてゆく意味
そして
生きている証
本当の明日

心から 笑えるような
そんな明日

ここにいるぼくは嘘で
ここにある時間も嘘だ

だからまだどこにあるのかわからない
まだ見ぬ明日のありか
気が変になるくらい繰り返しても繰り返しても
まだたどり着けないんだ

無意味なのかな
生き続けても

それでもまだ見ぬ明日へ読破済みの今日からページはめくられていく。

2010/02/28 (Sun)

[1125] 空の気まぐれ
詩人:どるとる [投票][編集]


降ったり止んだりする雨が 朝からもううっとうしいな
それでも聞こえる雨音はまるで 生まれたくなかったのに生きているぼくに似ている
ここにあるもの
ひとつひとつ数えたら 光るものはひとつもなかった

君の声が聞こえる
遠くから近くから
ぼくはじっと耳すました

今夜は曖昧なこの音色に見送られながら
光と影を繰り返す悲しさを抱きしめよう
涙と笑顔のまだら模様で染まる空がほら
もうすぐ またたくよ

少し開いた窓の隙間からこぼれる光のビームが闇を貫き
ぼくをいま照らす

空の気まぐれにつきあわされて困り顔の真夜中は濡れた月も苦笑いするのかな

明日の行き先を
指し示す灯台が
照らしたのは
希望あふれる未来
そうであることを
ただ願いながら
ぼくは眠る

空の気まぐれにはもうつきあいきれないと月は身を隠し雲を毛布に 空より先に眠った
いつものことさ

夢の中なら
空の気まぐれからも
関係なくなって
逃れられるから
ぼくは月と同じような立場で 笑う
夢はまた始まる
夜明けとともに
夜は溶けて
その下に隠れていた
朝がペンキがはがれたように 顔を出す

そしておしゃまな太陽が街を 照らす

それだけの日々もぼくには掛け替えない日々なのさ

そしてまた
夜がくれば
ぼくも月も
空の気まぐれにつきあわされて

眠れない夜は案外それで気がまぎれたりするけれど
やっぱりうっとうしいものはうっとうしいから 大概は寝たふりするのさ

明日に疲れを残さないために
また 寝覚めのいい
夜明けを むかえられるように

ぼくは空の気まぐれを 全力で 無視する。

2010/02/27 (Sat)

[1124] 不安定な今を生きる人
詩人:どるとる [投票][編集]


パンクしたタイヤみたいにしぼんだ顔のぼくの中から
空気のかわりに元気がぬけてゆく

ひとりぼっち
雨の中 立ち尽くして
何を探すでもなく
腰を下ろすわけでもなくずっといつまでもふらついたまま
宛もなく つてもなく
風来坊 気取ってる

黄昏吹いてきて
悲しくなって
ぼくは一体どうしちゃったのだろう
思うようにまっすぐ立てない

ぼくはまるでヤジロベエみたいに
倒れそうでやっぱり倒れなさそうな
危うい今を生きてる
危ない今を生きてる
生きてる心地もなく
生きてるっていえるのかもわからない
そんな今を生きてる
明日も生きてゆくよ

にっちもさっちもいかない 愚鈍な日々を。

2010/02/27 (Sat)

[1123] ポルターガイスト
詩人:どるとる [投票][編集]


計算高い あの人はいつも自分の頭が頼り
他人などには頼らない 信じるべきはいつも自分だけと信じてる

まるで 用もないのにおとずれる 人みたいに暇をつぶすためだけの友達や
相づちをうってくれるいやに優しい話し相手もいらない
ぼくには自分だけがいちばん必要なんだ

プカプカ浮かんでる気持ちはまるでポルターガイスト現象を彷彿とさせる
人からも浮いてるホバーヒューマン
それとなく気づいていたけどやっぱり信じるべきは自分だと他人も肉親さえも
心からは信じずに
それとなく 絶縁した

なぜに今さら悲しくなってくるんだろう
からだの中を絶え間なく悲しみで満たす
涙の雨に濡れて
ぼくは今 ひとりぼっちの本当のさみしさに気づきつつあるよ

ポルターガイスト現象のように不可解な光景を目の当たりにしてる気分だ
だけれどぼくはきっと 面倒なだけ
それだけ なんだ
だから
今まで素通りしてきたことで失ったものを得るために今まで来た道をまた辿り直す

ポルターガイスト現象を解明するように
ぼくの不可解な行動を見直すのだ

お化けなんてないさ
今からだって遅くはないさ
枯れ果てた心の泉をもう一度生まれ変わらせよう

明日の自分の笑顔
守るために
未来の自分の幸せ
腐らせないために

花咲くように
花咲くように

これからの長丁場
たえて たえてゆこう。

2010/02/27 (Sat)

[1122] ドッペルゲンガー
詩人:どるとる [投票][編集]


人々は雨が降る街の中で 今日も見えない悲しみにも濡れてる
無邪気さで足りない部分を補ってるような小さな子供でさえ
悲しみの雨からは避けられない運命の上を歩く
それがさだめだから

背中越しさよならと愛想もなく言ったまま
街を離れた数ある思い出はいつか また この胸に戻るでしょうか
唾を吐いて 忌み嫌ってきた 友情やら愛情やらを ぼくは今
欲しがってる
おかしな程に

ふと枝から舞い落ちる枯れ葉のように流れる人波に混じって雨の中 立ち止まってみると 目の前の雨のせいかまるで景色すべてが大きな鏡になったように見えて
重ねた歳のぶんだけ
自分の孤独さが今さら身にしみてくる

ああ、ぼくは今間違いなくひとりなんだな

正しいこと
間違ってること
そのひとつひとつを
頭の中で分別して
ふと見返してみると
わがままな自分のエゴで選んでいたことに気づいた
それでもぼくはどうしようもないほどわがままだったから
別にいいじゃないかって吐き捨てるように良心さえも踏み潰した
『自分』って存在が孤独になったことでなんだか自分にだけ依怙贔屓していることにも気づいた
自分を変えるのも
自分をころすのも
自分を生かすのも
すべては自分なのに
ぼくは孤独になれすぎてしまった
ぼくに見えてる幸せはなぜだかいつも悲しさにあふれてる
つかんだ笑顔は
他人には涙に見えるのかな

いつの日かまた帰れるだろうか
懐かしいあの街に
ぬけがらのこのぼく
ここにいるのはあの日のような優しかったぼくじゃない
思い出の倉庫に置き去りにしてきた優しさやぬくもりは今のぼくにはこれっぽっちもない
ここにいる今のぼくはぼくと同じ姿形をしてるだけの悲しい幻影に過ぎない
愛や優しさを見てもすぐに欲望に尻尾を振る

こんなぼくは存在していても存在する事さえ悲しいばかりのドッペルゲンガー
本当の幸せ忘れたドッペルゲンガー。

2010/02/27 (Sat)

[1121] 雨が上がれば
詩人:どるとる [投票][編集]


雨上がりの小さな公園で何を考えているのかずっと座り込んだまま動かないぼくはそのままの低姿勢でざっと二時間あまり費やした
箱を開ければありきたりな悩みだけれど
何よりも人間らしい悩みだろう
石つぶてがどこからか飛んできたようにぼくは思い出したような素振りで
その場をあとにした

どこへ向かうのか
それさえわからない
ただ本能の赴くままにたまには動いてみる

またポツリポツリ
雨が降るまえにタイミング見合わせたように突然の旅立ちは始まる

抱きしめれば抱きしめるほどに
それはじわじわとぼくの中で広がってゆく
まるで絵の具が水の中で溶けてゆくように
ほら 少し塩気のある涙って水が ぼくの頬を流れた

ポジティブな歌を歌ってみたいのに
なぜかネガティブな歌しか 思いつかない
そうそんなときは
ポジティブ
シンキング
オールデイズ

いつもあやふやな微笑みに身をあずけて
突然の突風のように
予想を大きくはずれたせわしない気の変わりやすさで
ぼくは心に降り続いてる雨を振り払った

空には太陽
ぼくが悲しんでたんじゃ せっかくの晴れやかな天気がなんだか無駄になってしまいそうだから
ほら迷わずに
あの 言葉を歌うように

さあ深呼吸して
ポジティブ
シンキング
オールデイズ

水たまりにうつった青空を 乱す 誰かのスニーカー
泥が跳ねるのも気にしないで 雨上がりの瞬間を見逃さないで公園に笑顔と楽しそうな子供たちの声がもどる

まるでパレードのように悲しかった世界が泣き止んだのを合図にざわめく街

雨が上がれば
街はいつもの
色を取り戻す
虹が 架かった空
それすら 気づかないくらい ほら 僕らはまた遊び出す
水たまり わざと飛び越えずに 靴を濡らす
無邪気な 休日の午後

しぼんでた気持ちも
嘘みたいに 咲き誇るよ。

2010/02/27 (Sat)

[1120] 正義の味方のテーマ
詩人:どるとる [投票][編集]


お約束のように 君を守る正義の味方は
いつでも時間にルーズで決まって一時間は平気で遅刻する
饒舌的な言い訳と
芸術的な説得力で
あーだこーだ言われる前に君をいつでも惑わし言いくるめる ぼくだ

約束取り交わすそのたびに決まって言ってしまう言葉
『正義の味方は遅れてくるものさ』
そんなあやふやな言葉でまた今日もはぐらかす
君の戸惑いや反感の嵐 制止するように

それでも、そんなぼくを君は心の底からいつでも愛してくれる
ありがとう
どうもね
そんな言葉でしか
言えないけれど
君の一大事にはきっときっと遅れないで
いつものきめゼリフはその時はしまって
待った?って聞かなくてもちょうどいい
運命の瞬間にはちあわせよう

『正義の味方は遅れてくるものさ』
そんな言葉はもう時代遅れらしいから
空気を読むようにふざけたジョーダンで君の涙をかうことはやめよう
どうやら 君はまじめだから

やっと 出会えたよ
危うく 世界一のヒロインを失うとこだった
ごめんね
やっぱり正義の味方は時間を守らなきゃね
ずっと気づけなかったぼくをゆるしてほしいんだよ

時間通りに 出会えたら きっと ふたりは幸せな時間を過ごせるから

ぼくはいつものきめゼリフのかわりに言うのさ
正義の味方は時間通りにくるものさ
運命的な瞬間にあらわれるものさ
『来てほしい』
そんな瞬間にあらわれるものさ
戸惑わせたり
心配させたり
する人は正義の味方には向かないのさ
参上するところから正義の味方は決まってしまうから
ひ弱でもかっこわるくても愛する人のために何か頑張れたり
愛する人のために約束守れる人だけが正義の味方になれる
だからぼくも正義の味方になるよ
君だけの 君だけの
正義の味方になるよ

だから ぼくは言うのさ
『正義の味方は遅れて来ちゃいけないのさ』
時間通りに ほら ぼくは行くよ 風のように。

2010/02/27 (Sat)
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