詩人:どるとる | [投票][編集] |
もし子供のころの僕に
大人になった僕から何か助言とかができるなら何を言うのかな
べつに間違いなんて何もないとは思うけど
どう転んだって僕は僕だから僕にしかならない
だから僕のまま大人になりなさいと言うだけだ
幼い僕がおもちゃの万華鏡からのぞいたきらめく世界
少しずつ現実に汚されていった理想
理想と現実の狭間で少しずつわかりはじめてきた僕
夜明けは案外遠いぞ
指をちゅぱり舐めて
風がどこから吹いてるか 確かめて そう確かめて
地図は破り捨てて
無謀なくらい 宛もないいちからの旅を始めるよ
夢なんて変えることができる
なかったことにするのだって頭の中で消したことにすればそれでいい
幼いころは手のひらを太陽に透かした
今はタバコをふかしてる
なんだか 悲しくなるけれど
僕よ これが現実だ
受け止めようが受け止められまいがこれが現実だ しかと見よ
目を逸らすな
『現実の前に倒れた理想の未来』
そういうにふさわしい将来を今 かいま見てる ほら おそれていたことがついに起こった
それでもなぜか流れない涙
不思議にあたたかい胸
その矛盾が唯一の光。
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たいしてうまくもないのに誇らしそうに吹いてみせる口笛のような僕の日々
見栄っ張りな心丸出しの毎日さ
弾けもしないのに買ったギターをポロンと鳴らした時のあのどうしようもない無意味さが今の僕のダメなところまで奏でた
全てがなんだか ばかばかしい夢みたいで
早いとここんな夢終わりにしたくて
それでも日々は僕を逃さずに 毎日毎日僕をこたえのない問いをきりもなく投げかけてきて悩ませる
たかが六畳とちょっとの部屋に明かりがともって夜が来たなと思ってもほらただ眠るしかないだけのこの切なさに心が燃えてしまう
明日の予報は
風当たりが強いでしょう
そんなのいつものことでしょう
ここはでらために西高東低の気圧配置
どこからか拾った言葉で埋め合わせるさ
だからなのかな
ダメになってゆくのは
涙が今 流れてしまうから
どうか 傘をください
もう 我慢できない
溢れ出す悲しみがそこらじゅうを水浸しにした
目の前のきみの姿さえうまく見えない
なんだかなあ…
間違い探しはまだ終わらないかい?
世間的には僕には間違いありすぎて探しきれないよ
そう 言ってほしいのかい?
なわけないでしょう?
間違いなんか これっぽっちもないよ
獣の血走った目で
荒ぶる輩を前に
牙をむき出しにして
抗う今日の僕は
思いのほか強いのだ
さあ 誰彼かまわず
かかってきなさい
全て 片っ端から
叩きのめしてやるさ
とはいえひとりぼっち
強い強い独り言
僕は声だけでもと張り上げてみた
世の中に逆らう力はまだないけど
いつか…
願いだけ手紙にして風船に結びつけて空にはなった夕暮れ
カラスですらまっすぐ家に帰るというのに
僕はまだ 帰り道の途中
長い長い道草さ
僕にだって僕にだって迷いや悩みのひとつやふたつはある
いやそれ以上
世の中に言ってやりたいぜ。
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いつも仲良しの僕らだってたまにはケンカくらいするんだよ
背中合わせたように
互いの生活が見えなくなるだけでなんだか孤独な気持ちさ
言葉にすればなんだそんなことかという理由でいつもなぜかケンカしちゃう
『ごめん』のひとつも言えないまま
今日も何も話せずに夜が来て
こんな気持ち 謝ればすんでしまうようなものなのにお互いに意地ばかり張って
そっちが謝るまで許さないぞって雰囲気かもし出している
もしかたら愛してるより難しいかもしれない
ごめんって言葉さえ言えたなら 言えたなら 世界はその瞬間から輝くのに
まだふたりとも地球の反対側で 俯いている
本当は
本当は
言いたいのに
何をやってるのかって思ってるのに
きみも僕も意地っ張りだから たやすく謝れない
ごめんの一言が
まるで 出てこない。
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まばたきしているまに景色が移り変わる
移ろう季節のように
まばたき数回で鏡の中の僕も目の前のきみも大人になる
それはまるで何かのドラマのように劇的に
素晴らしい 未来なんて見たくなきゃ見なくていいさ
まばたき数回しただけで期待が絶望に変わるなら
心の中で逆さまにしよう
流れ落ちる砂時計の時間の砂粒のひとつひとつを今 逆さにしてまた新しい今日を始めるのだ
わけもなく涙がまばたきひとつで笑顔に変わる それもまた真実
だけれどまたまばたきしたら 泣き顔になる
そんな不思議抱きしめ 振り返れば短く思えば長く 時間はいつでもまばたきするように通り過ぎればとてもはかないもの
時の流れの切なさ
それをいちばんに影響を受けている僕らは少しずつ花開いてやがて萎れる
その過程を人生という時間の中で実証する
まばたき数回で
僕は悲しくて
まばたき数回でまた
僕はうれしくて
言葉にもならなくて
ただ涙や笑顔が言葉にならない部分を助けるのさ
今はまだ死なない
その事実だけで
僕は悲しいし
そしてうれしい
そんな僕は僕自身でも不思議というしかないくらい不思議だ。
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自分の存在を否定するのは本当は誰かに認めてほしいから。
認められていないことがその人を孤独にし、また存在を否定させている。
非のないふりしている周りが助け舟を出さないと沈んでしまう舟だってあることを忘れないでね
見て見ないふりはいちばんの罪なんだよ。
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全ての始まりが
全ての終わりだとしたら
この世界のシナリオが出来たとき
同時にこの世界の結末も出来ている
全てが始まったように
全てが終わることも
定められた運命なら
僕たちが生きることも死ぬために用意された時間なのかな
そんなの 嘘だ
終わりがあるから
生きるんじゃない
僕らは終わりがある中で生きていられる時間の中で幸せを探すため生きてる
そう考えたほうが素晴らしいだろう
どうせ終わるなら
楽しく生きよう
生きてるんだ
生きていられるんだ
せっかくのこの時間を輝かせよう
エンド・オブ・ザ・ワールド 世界が終わるまで世界が回るなら僕も回る
命もくるくると。
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夕暮れの彼方から
揺れながら揺れながら
さしこむ なだらかな時間
帰る人 かき分けて
風が 背中 撫でる
学生服のボタンが金色に光って まぶしい
ちょっと 傾斜のある坂道をくだる
そしていつもの家路をただ 歩いてゆく
カラスがバカにするようにいつもの具合で鳴いている
それを聞くともなく聞いているとなんだか妙に切なくなる
夕暮れのオレンジ色と迫る夜のコントラストが僕の中に渦巻く不安やらいろいろな感情を全て混ぜ合わせる
全て混ざり終わったら涙がすっかり暗くなった道に落ちた
もう家はすぐそこだというのに立ち止まる
なんとなく家に帰るのが 惜しまれる
なんとなく 空に浮かぶ 月をここから眺めていたくなった
こんな気持ち なんていうのかな
名前はきっとない
それでも なんていうのだろう
言えそうで言えない気持ち
もどかしいからそういうことにした
そんな夜の出来事
机上の空論のように
誰かの独り言のように
日々の 水底へ沈んでゆく
もっと大事なことの下に埋もれてゆく
自分としてはそっちのほうが大事だというのに…
大事なことはいつも忘れた頃に思い出してまた忘れて繰り返す
こんがらがった
気持ちは
どんな言葉でも
しっくりこない
だから 名前のない気持ちなのさ
あとは寝てしまえば
全てがまたゼロに戻る。
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どこからかやってきて僕のハートを盗んだ恋泥棒
不適な笑みを影のように残して足跡は残さずきれいにハートだけを盗んでいった
きみはなんて罪なんだろう
僕みたいなお年頃の男の子を本気にさせて
本当 参っちゃう
月が輝いてる
負けじと夜はきらめいてる
きみはあまりに美しすぎてまるで夢のようさ
だから よく見つめられなかったんだね
きみが好きだ 何度もそう言いかけては
今日もまた言葉をのみこむ
ああ、切ない恋心
思いだけ 魂のようにきみに盗まれて
当の本人は知らん顔
私 関係ないわって顔
片思いの迷路をさまよう日々。
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心の中にきみの顔を描いてね
ずっとずっと忘れないように
僕はさよならする夕暮れ分かれ道
いつ記憶喪失になってもいいようにまばたきのシャッターできみの顔を永久保存する 今日も
言いだしたらきりがないきみの好きなところ
今日もたくさん話したけどまだ足りないな
時間が無限にあればいいな
なぜか楽しい時間は過ぎるのが早くて切なくなるのさ
きみに無理を言って
少し時間を延ばした
でもこれ以上きみは僕と一緒にいれなくてしかたなくふたりはさよならする
夕暮れよりちょっと経った夜と夕方の真ん中で薄暗い街路灯の下
離したくない手を離した
言いたくもないさよならをせーので言った
こんなに近くいるのに
まだくっつき足りない気がするよ
だから ふたりは周りが恥ずかしくなるくらいにいつもドラマみたいに愛し合った
大げさなくらい僕はきみを愛したい
うまくはいつも言えないけどとりあえずなんて気持ちじゃないんだ
今 もしもきみに言える言葉があるなら
僕は言いたい言葉がありすぎて困ってしまうけど
でもやっぱりいちばん言いたいことは
きみを世界の誰よりも愛しているということだけ
なんてありふれた言葉だろう
よくドラマのセリフにあるような
ちゃちな言葉だろう
だけれど行き着いてしまえばきっと愛なんてこんなものだよ
引き続き僕はきみを愛し続ける
だから笑わないでね
きみにかぎってないと思うけど
最後はやっぱりきみしか頼れる人はいないから最初も最後もきみだけ愛し続けていたいから
僕は恥ずかしくないさ
これが僕の誇りだよ
ラブソングは歌い慣れてない
だから せめてこの言葉で作り物の演出されたドラマなんかには絶対ない血の通った生身の思いをこめてきみに捧げる言葉
ちょっと長くなっちゃったかな
でもこれが本気の僕の気持ちだ
短くまとめられるわけがないんだ
本気で好きならば。
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僕の光源はきみだ
きみがいるから光ってられるのさ
辛くても 悲しくてもきみがいればこそ
僕はそんなもの気にせず幸せでいられる
ありがとう
本当にありがとう。