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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[869] つながり
詩人:どるとる [投票][編集]


ただかろうじて繋がっているだけの関係などむなしいだけだ
それでも繋がっていたい そう思うのはきみを心の底から愛しているから

こんな気持ち
捨ててしまえば
たちまち僕は闇の中へ落ちてしまうだろう
真っ逆さまに

いつも きみがくれる微笑みに心 救われ
いつも きみがくれる涙にまた気づかされ
大切なこと 教えられ
ひとりぼっちじゃない心強そとひとりぼっちじゃないことへの誇りが僕をこの世界につなぎ止めているんだ

これは強要されてるわけじゃないから
いつ死んだっていいのだけれど僕自身それを望まない
生きるも死ぬも自由なら僕は生きる方を選ぶよ

きみとこの世界で
おなじこの世界で
つながっていたいから
この手を離したくないから
何十年のあいだにやっと手にしたぬくもりとつながりを大切にしたいよ
そんなつながりを死ぬまでそうさまもってゆくんだよ

闇に落ちるならふたりで
光を浴びるのもふたりで
僕らはつながっている
ふたりでひとつさ

だからきみを幸せにすることが僕の人生でいちばん大切な夢
きみが笑ってくれるなら 何度でも何度でも 僕はきみを抱きしめるよ

愛し合うことは素晴らしい
頭の堅い哲学者たちでもそのくらいはわかるらしい

なんてこと 考えてたら いつの間にか眠ってしまってた
僕を照らすゆるやかな陽射し
朝一番のモーニングコーヒー
のど元を熱く通り抜けてゆく

振り向けばすぐそばに大好きなきみときみのぬくもりにつながれたこの手があるのさ

この手 たとえば
離しても つながりは消えない
つながりは心のつながりだから

僕らは どこにいようとそばにいようと
たとえば 地球の反対側にいようと つながっているんだ

絶対的なつながりで結ばれてるんだよ
そして出会えたら
ぬくもりを確かめる
会えるまでなくしていた感触をとりもどすため
そのぬくもりのため。

2010/01/10 (Sun)

[868] ふたりのゆくえ
詩人:どるとる [投票][編集]


涙は流れて どこに行くのだろう
行き先も告げずに僕の瞳をただこぼれ地面にはじけ泣きやむまで流す涙は全て消えてゆく
泣き終わったら跡形もなくなってた
あんなに泣いたのに
涙は全て 一粒も残らず消えていた

きみを愛す僕の気持ちも涙のようにね
日々、思ったままの正直な気持ちも言葉にならないまま
隠れたとこでひとりごとみたいにして
消えてゆく

ああ、きみを愛しきれるのは世界でただひとり この僕だけ
生まれ変わってもきみと愛し合いたい
そう思うのも僕だけ

そういうことにはなりませんか?
きみに聞いてるんだよ ねえ こたえて…

ふたりをゆくえを知っている運命は僕のこの思いを笑うのかな それとも拾うのかな
ふたりはただ互いに黙ったまま 夜を無言で明かすけど
まだ出てない答にかげりがよぎるよ

今 僕は 泣きそうだ

きみの迷いに
それに費やしてる時間に壊れてしまいそうだ

だって僕は今 本気できみを愛してるし
きみが僕の立場ならすぐ僕はきみを抱きしめるから

ふたりのゆくえは知らないほうがいい
だけれど知らなければいけない 僕は

明日は希望などとても持てないくらいに暗い
それでも逃げずにきみの前 返事を待つ

やがて夜はまた僕らをのみこんで無言にさせる

どれだけ僕は待てばいいの?
きみが好きな思いは勝手にあふれて
僕はそれに自分でおぼれて 本当バカみたいじゃないか…

世界一好きな人よ
僕だけなら揺るがないのに…

2010/01/09 (Sat)

[867] 
詩人:どるとる [投票][編集]


次々に溢れ出る涙はまるでポップコーンのように塩辛い

そして時に心をあたたかくする

そんな不思議な涙に今日もぐしゃぐしゃだよ

悲しみにも喜びにも無反応ではいられないから
ほら涙は性懲りもなく何度でも適当な出来事があれば溢れ出す

心の底から押し寄せる波に乗っかって。

2010/01/09 (Sat)

[866] 境界線
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その線をこえたら
明日に到着です
どこからが明日でどこまでが今日なのか
それを結ぶ境界線は時間ですか?それとも気持ちですか?

僕は踏切に立つ
明日と今日を結ぶ境界線の前に
少しだけ
悲しくて
少しだけ
嬉しい

そんなような
気持ちでさ
境界線
踏み越えられたら
いいなと笑う今日。

2010/01/09 (Sat)

[865] 光と影のストーリー
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闇の向こうに見えた光
それは僕を遠くから照らしてる
光と影の隙間を縫うように生きて
悲しみと喜び
そのふたつをカバンに押し込めて

影を避けては歩けないのさ 光と影はいつも仲良しだから
喜びがあれば悲しみだっておなじ世界にある 涙を流す日があれば笑える日もある
おなじことなんだよ

泣かずには生きてゆけない世界さ
笑ってばかりじゃいられない世界だ
光は影の中に
影は光の中に
たがいがたがいに存在をゆるしあっているから僕らはそのふたつを抱きしめているんだ

昨日が涙に濡れていた影ならば
今日は微笑みはじける光の世界
おなじ世界の出来事さ
疑うことなどできやしないだろう…

絶望は希望の中でしか存在できない
希望は絶望の中でしか息づけない

だから僕らは光と影の真ん中に咲いた名もない一輪の花さ
名づけられたこの名前がゆいいつ自分だとわかるあかしなら僕はその名前に恥じないようにより美しい白さで未来で待ってるとある夢に会いに行くのさ

悲しみの雨に降られても やがてはやむとわかっているからこわくないさ
光はまぶしいほどに僕を照らすから
照らされれば照らされるほどに悲しみや孤独の闇に閉ざされた瞬間に飛び込むときもどかしくなる

それでも僕は束の間でも束の間の光を求めて
悲しみを変わらずおそれただ何度でも光と影を行き交う

ほころんでゆく時間
消え去ってゆく日々
そして残された時間
その中にできること

僕が死んでも世界は終わらない
今なんてまだ始まったばかりの物語だから
明日もあたりまえにつづいてゆくのさ

明日へと物語はつづいてゆく
ページはおごそかにめくられて
また最初から始まってゆく

悲しくたって光を求め続けるかぎりそこに影が生まれ
人は紛れなく悲しみの中にいながら喜びに出会うと悲しみには見せない笑顔を浮かべる

ただそれだけのちんけなストーリー。

2010/01/09 (Sat)

[864] 空色の部屋
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車に引かれたネコを平気で素通りする。そんなような日々の中でため息混じりの生あくび繰り返ししてる
悲しみと喜びのワンセットをいつまでも死ぬまで頼み続ける うち少しずつ卑屈になってゆく心は生きているからだって思うよ、本当にそうだよ

人間生きていれば狂ってしまうこともあるさ、おかしなくらいに
だってこの世界はとても悲しくてそれ以上に切ないから

モノクロの景色に鮮やかに塗りたくられた僕の好きな色
部屋中をやがて空色に染めて

昼間は西日のあたる
とても心地いい僕の部屋
夜は綺麗なお月様がベランダから僕を見守ってくれるよ

今はまだ 大人になりきれずにいるけれど
それでずっといていい気がする
だって 優しい子供の気持ち 捨てたなら
きっと自分にさえ優しくできない気がするからさ
それじゃ悲しいから
ずっと僕のこの部屋の壁紙は空色のまま
思い出を見てるような気持ちでずっと見つめたい
子供のころから好きな色は変わらない
今も 好きな色は空色
青く透き通った空色さ

ほら 陽だまりの中
ひなたぼっこだ
もうすぐ春が来るよ
この部屋ももうストーブ焚かなくても暖かくなるさ
夢の扉 いつの間にかあけてしまうような心地いい春になれば

今日はなぜだか引かれたネコをそっと茂みによけてあげよう
手が汚れるのなんて気にもしないで
ほら 優しさってそんなものだろう
そう 不器用に笑う午後の陽射しにうたれて

明日はもっと今日より優しくなれるはず
それは僕の願いであり長年追いかけ続けていたい夢なんだよ。

2010/01/09 (Sat)

[863] 奇跡が降りそそぐ街
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その街に生まれた人は三回までは何があっても死なないのさ
病気で危篤状態になってもまた何事もなかったように飛び起きて正常なからだに健康な自分になれる

いつしかその街は奇跡が起こる街として崇められた
住む人 住む人
みんな奇跡の人
三回 人生で 生き返れる ほらまた危篤状態から難を逃れた人が笑いながら空を見上げてる

そして三回の奇跡を受けた人はいよいよ奇跡のない日々を生き寿命やら病気で死んでゆくのさ
中には100歳をかるくこえた人もいるんだ

奇跡が降りそそぐ街では今日も奇跡が起こりつづけてる
よみがえる奇跡からの生還者

そんな街があればぜひ生まれ変わるときにはそこで生まれたい
奇跡を宿したからだと心で

つまらない永遠なんかいらないから
前世よりずっとずっと来世は長生きしたい

そんなことを思うのはおかしいかな…?

2010/01/09 (Sat)

[862] 涙をふいて
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涙はもうふいて
悲しみの後始末をしよう
そこらじゅうにこぼしまくった悲しみのかけらを拾い集めて
ブラックホールに捨てようぜ
もうおなじことで泣かないようにと願をこめて

世の中 何もしなくても悲しみだけは消えないものです
泣かない日などはないようなのです
だから僕は明日もまた悲しみにしつこくつけねらわれて家に帰ってもまたきりもなく泣くはめになるのです
なんらかの理由で

そんな気持ちも
涙の雨が降り止んだら
おなじように
見えないブラックホールの中へ 捨てようぜ
そんな素振り見せたら誰より自分が愛しくてさ かわいそうでさ思わず自分を自分で抱きしめたくなったよ

だから 涙をふいて
こぼれた涙とはもう
一生おさらば
二度とおなじ顔に出会わないように流れる涙流れる涙まるでただの通行人みたいに永遠のお別れしよう

大げささ いつもいつも
涙が流れて お次はため息に全てが曇る
順序は乱れない
いつもおきまりのその順番さ
だけれど明日は今日より流す涙少なめにしたいよ
明日もまた涙流れるとしても避けられる悲しみなら好き好んだり威張り散らしたりせずに素直に逃げればいい
涙を流して一日中ブルーな気持ちで笑えないでいるならばそっちのほうが断絶いいから
涙はふいて大丈夫になったら笑おう

ぬぐいきれない涙は乾くまで 待てばいい
時間がきっとどうにかしてくれるさ

悲しみはつねに自分の中に そして喜びに笑ってる素敵な僕も自分の中に

悲しみは消えず生きてるかぎり僕らの心の中に音もなく降り注ぐ
だけれどそれでも生きていけばはるか遠方に見える光もある

さあ その光 めざしてつよい自分を味方にしよう
涙をふいて
悲しみの雨の中を駆け抜けて
素晴らしく素晴らしく晴れ渡った空の下
待ってる幸せに会いに行こう
君だけを待ってるんだ
君が来るまで待ってるんだ
涙で滲む景色の向こうで。

2010/01/08 (Fri)

[861] 人間の枠
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どんなに精巧な人形でも人形は人形だ
作り物の枠から飛び出ることはない
はみ出せないそのことこそが人形が人形であることの紛れない証なのさ

だから僕も所詮
ただの人間だから人間の枠ははみ出せない
無力だ。

ならば人間の枠とはなんだ?

そう聞かれた僕は言葉をなくした。

2010/01/08 (Fri)

[860] アンハッピーなハッピーエンド
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アンハッピーエンドばかり書く小説家が最初で最後のハッピーエンドを書いた
その小説の主人公は死を望んでいた
だから物語の最後に夢は叶い主人公は希望通り死ねたのさ

主人公自体が死を望んでいたんだ
それが叶ったんだ
これ以上のハッピーエンドはないさ

確かに死んだことは悲しいことだ
だけれど主人公はそれを望んだんだ
生きてなくても主人公は物語の最後に幸せになる主人公のように幸せな気持ちで死んだんだ

これ以上のハッピーエンドはない

だけれど他人の僕にはどうしてもアンハッピーなハッピーエンドに思えてしまう

主人公は光を捨てて
闇に溶けて消えた
それがはたしてハッピーエンドなのかと思えてしまって
僕は悲しくなった
小説家に
主人公に
おなじだけの悲哀を感じた。

2010/01/08 (Fri)
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