詩人:どるとる | [投票][編集] |
遠ざかる景色に僕は手を振って
さよならのバスに乗ってさよならするのさ
はじまったと思った物語はもう終わり
花びらがこぼれるように時間といっしょに涙が落ちた
静かなバスの中で
通り過ぎる景色を見ていた
そのどれもが素晴らしい景色で思わず全て抱きしめたくなった
何かの映画の最後のシーンみたいに幸せな演出などなにもないけど嫌いではないラスト
さよなら 僕はもう戻らない 舞い落ちる枯れ葉のようなこの時間だけれど忘れない
さよなら また今日の日を思い出すときはもう少し大人になってから思い出そう
雲がちぎれるように
切なく儚く消えていく
楽しいことは過ぎるのが早くて悲しくなるけれど僕はそれでも笑って手を振るよ
ありがとう
こんな気持ち
そして僕は昨日が見えなくなったとき
窓を閉めて 手を引っ込めた
さよなら…さよなら楽しかったよ
ありがとう
僕は忘れない
今日の日のさよならを
明日もまたさよならするけど
今日は今日のさよなら
明日は明日のさよならだから
今日にはもう会えない
遠ざかる景色も僕に手を振って
バスは予定通り
僕を連れ去る
さよならも求めずに
風にさらわれていく季節に僕は目をつむった
見て見ぬふりをしてるわけじゃないけど
なんだか 通り過ぎるその定めをゆるせたのさ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
いつもいつも願ってる
天まで届けと願ってる
僕のうたが世界にこだまするまで
僕はあきらめずにうたい続けると天に誓っているのさ
ときおり声が途切れてしまう時がある
そんな時はきっと君がなんとかしてくれる
何事も全てはあきらめないことが肝心だと君は言う
まさにその通り
だけれど先は長い
天まで届け 僕のうたよ
ペガサス座をつらぬいて
天まで届け この歌声よ
全ての無理無謀もこえて
僕はうたい続けよう
君とこの場所で
天まで届くような勢いで飛び出す大地
広がる青空
君が笑う
ただそれだけで全てがうまくいきそうな気がするから
天まで届けと願ったこの声は消えないのさ
さあもうじき来る
夜明けまで 駆け出して行こうぜ
この思いをつなげて行こうぜ 明日へ明日へといつも未来に向けて。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
山あり谷あり
それが人生だ
だから多少のことがあろうとへこたれるな
どこからか誰かのきびしい声が僕を威嚇する
僕を突き動かしてるのはそんなきびしい声よりずっと君のただ頑張っての一言だったりするんだよ
僕の心のゼンマイを回してくれる君の一言で僕は大波も小波も乗り越えてゆける
ほら うまく乗れてるもんでしょう?
君のおかげなんだよ
さりげない素振りの君は少し笑った
姫君、謙遜を…
なんて笑いあえば二人はすぐに幸せになれる
そんな単純な僕ら今日も大波に揺られ小波にびくつきながらも愛し合う 揺られ揺られて夢心地。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
愛おしい恋人の心につづく果てしないこの道を僕は歩いていくのさ
君の心にいくつもあいた素晴らしい窓をのぞけばいくつもの光が見える
その窓の数だけ
なんて素晴らしいんだろう君は
思わず驚嘆するよ
なんて素晴らしいんだろう君は
自分が情けなくなる
恋人の窓にはたくさんの驚きと卑屈が溢れている
いいな いいな
君の窓
いいな いいな
恋人の窓
のぞけばのぞくほどうらやましい限りで
かわいさあまって憎さ百倍に膨れ上がる
そんな僕たちのこの頃
シャボン玉のように日々消えてはあらわれて
そのたび君の窓の数も日に日に増えて
僕は誇らしさと同時に情けなさを知る
ああ 愛おしい気持ちは変わらなくても
複雑なこの心境
消えやしないんだ
愛おしい君に告ぐ
確かに素晴らしくはあるのだけど今ひとつ釈然としない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
規則的な雨音のリズムがぽつぽつと僕の耳に絶え間なく聴こえる平日の水曜日
そのうち点けっぱなしのテレビも消え
僕は昼間だというのに何時間も寝てばかり
せっかくの休みも
心休まらぬままあっという間に終わる
雨上がりの白昼夢が僕を不思議な世界へ連れて行くのさ
入り口も出口もない宇宙
どこまで行っても家にたどり着けない
なんだ 夢だったのかなんてこぼした
僕の耳にはあいかわらず雨音が聴こえてる
やっと起きても何もする事はなく
ただ顔を洗ってぼんやり窓の外を眺めるだけ
すっかり色あせた
夢も理想も大人になるにつれ遠ざかる
雨上がりの白昼夢に
魘されながら 脅かされながら目覚めた
チャンスも可能性も人を選ぶのかな
いくら頑張ってもただ涙が溢れるだけ
どこまで行っても同じ景色が続くだけ
まさにこの現実は
見境のない悪夢
夢の中へ逃げても
それは束の間だから
すぐに気休めのように悪夢が僕を襲う
逃げ道は何処だ?
いつもそればかり
突破口は何処だ?
いつもそればかり
でも、
僕は信じてる
見えない道の向こうにはまだ知らない幸せが待ってるって
確証なんてあるわけもないさ
それでも信じたい人がいる 信じたい明日がある
だから僕は夢から覚めてもまだ夢より夢のような現実という夢に魘されるのさ
全てがまさに予定を覆すことばかり
スケジュールさえ立てるすき間もなく
ただ僕はぼんやりと
そうぼんやりと長々とした時間を目で追うだけさ
やっと見えてきた
ずっと待っていた
鮮やかな光
僕を照らして
全て照らして
目覚めた朝に今
雨は上がる
心に降る雨は…
くりかえす光と影
うまく生きようとするな、すぐ嘘がばれるぞ
下手でもいい、どんな未来に行き着いても自分で望んで選んだその場所にどっしり腰を据えて胸を張り生きてみろ
いつしかそれが揺るぎないプライドに変わる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜の空を流れる流れ星に願い事を託して
そっと胸の中光った希望を指先でつまんで自由な空に逃がす
小魚程度の希望は安息の楽園を求め荷物をまとめて旅に出たよ、またここに大人になって戻るまで
名前のない朝に今日も挨拶をしよう
朝と夜がバトンタッチして交差するまさにその瞬間の夜明けに僕は窓を開け放つ
僕を照らしたのははじまりの光
まだ見たことのない1日のはじまり
物語は新たな局面へ
ページはめくられた
もう 逃げられないぞ
今 生けとし生ける全ての者へ はじまりが配られた ほら瞳開けば見える世界
今日もリアルな痛みと血潮飛び交う物語のはじまり
大げさな話さ
勘違いするな
はじまりそしてやがて終わる
そんな繰り返しの先に待つまだ見ない喜びに胸ときめかせて
向かって行こう
いくつもの日々を食い潰して
はじまりのストーリー
またはじめていこうぜ
あの日、空に解き放った小鳥みたいな希望もいつの間にか大人になって 僕の心の中に舞い戻ったよ
大丈夫 希望はこれひとつあれば足りるから
どこまでも行けるんだ
はじまりのストーリー
開いたら読んでこうぜ
朝の幻、回転しながら光る
白い光の輪を背に受けて
僕ははじまりの風に吹かれてる
何度だって
何度だって
スタートラインから
はじまってゆくんだ
はじまりのストーリー
きりもなく描け夢希望。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
空をあおいだ僕の手のひらは雲をつかもうとして空を切っただけ
愛する君に伝えるべき言葉を夜空に探していたんだ
君の笑顔がいつでも僕のそばにあるようにするにはどうしたらいいかなって考えていた
近いような遠いようなこの絶妙な距離がいつか埋まること
願いながら
望みながら
心の距離が少しずつ縮まってゆく日々を喜ぶ
ああ 雲はつかめない
けれど雲よりも遠い君をつかまえたよ
今 愛すべき人をつかまえたよ
永久にこの手のひらの中に閉じ込めた
あんなにあいていた心の距離は今
確実に縮まってゆく
そして 僕ら手を繋ぐ
めずらしくもない晴れた日に僕らは三度出会い手を引き合って秘密の場所へ出かけるのさ
心の距離などもうどこへやらで。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
明かりの消えた部屋で君と見上げる夜空
窓の向こう側果てしなく続く夜空は全て僕たちだけのプラネタリウム
ずっとずっとそう思っていた
恋の時間は思うほど続かずにわずか数ヶ月でその日はおとずれた
サヨナラの言葉さえ覚えていないほど呆気なすぎて涙も流れなかった
そんな君と僕の時間
だけれどあの日の夜
二人でこの場所から見上げていた夜空だけはずっと忘れてない
キラキラ 輝く星たちの輝きの中で 僕らの悩みなど小さく見えた
あれはきっと夢なんかじゃない 手帳にはさまってる君とのツーショット写真がそれを証明してる
目をつむれば今もあの日に時間がさかのぼりよみがえる夜
君が好きだった
世界のどんな誰よりも
だけれどあまりに二人が出会うのが早すぎた
ただそれだけ
あの日見たプラネタリウムはずっと輝いている
君のすぐそばで
僕のすぐそばで
いつでも見上げれば
それだけが二人をつないでるただひとつのもの
それが切れたなら
僕らは本当に他人になる
きっとどちらかが覚えてる限りはずっと消えないで輝いている
僕たちだけのプラネタリウムが心の中に
果てしなく広がってる あの日のままで
いつでも思い出すたび その美しさで思い出を 輝かせてくれる
素敵だね 素敵だね…
あの日 君に言った言葉 夜空に散らばってる星のように 僕の中にいくつもいくつも
散らばってる言葉さ
君と僕の時間は
プラネタリウム
無駄なんかじゃないさ
無意味なんかじゃないさ
だって僕はまだ
君が 好きだから。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
涙流してしまう夜はなかなか眠れないよ 夢への扉が開かない
まぶたはなかなか重くならない
そんな夜は窓の外に浮かぶ月を見ている
涙が止まらないよ
理由は特にないけど
涙が体中の水分と塩分を体外に排出する
そんな夜はしょっちゅうさ
そんな夜はしょっちゅうさ
夜の闇は涙を隠すのにちょうどいい
さあ 今夜も遠慮なく泣いてみよう
夜の闇の中で息をころして。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
本当に本当の事は誰にも言えないんだ
どんなに悲しい今を抱えてたって
僕の涙を誰かに伝えても
それは所詮僕だけの悲しみだからほかの人にだなんてわかるはずはないんだ、理解を求めることさえこわくてできないんだ
ひとりぼっちの夜にこぼれたいくつもの涙
流したくて流したわけじゃないから
こぼしたというよりこぼれたという言い方のほうが適当さ
誰もが同じスタートラインから 解き放たれるようにしてへそのおを切られ 誰もが同じゴールへと向かってゆく中で
ひときわ遅い人
ひときわ速い人
様々な人がいる中で誰もが自分なりにそれぞれ頑張ってる
それを誰も否定はできないよ
だけれどたまに自分を否定してしまう時がある
スタートラインから ちょっとだけ走ってきてもう僕は息切れ気味でたまにこんなレースなんてやめたいと思う
でも死ぬ勇気さえなくて走るしかなくて
いくつもの言い訳や屁理屈を並べ立てて
いつも逃げようとするのは本当に自分を守るためですか?
天より高いくせに見えない壁の前に立ちつくしてしばらく考えてみた
それでもまだやりきれない現実に疑問を感じる
僕の孤独を埋められるものなんてこの世界には何ひとつないと思ってた
でももうだめだと思ったとき手を差し伸べてくれたのは君だったね
だから 君のために走るのもいいかななんてさ やっと生きがいができたよ
晴れたかと思えば
雨が降り出すような
期待を裏切られてばかりの日々
でも自分の努力や頑張りが足りないことくらい重々承知なのさ
息を切らして走ってもまだ届かないゴール
果てしなく 遠く見える夢
本当の事は自分だけが知っていればいいと思ってた
でも君に出会ったことで終わらないと決めつけてた孤独な毎日が終わった
全てをわかるってことは君も僕もできないかもしれない
だけれど愛があれば不思議だけど何でもできるような気がするよ。