詩人:どるとる | [投票][編集] |
今夜はとてもきれいな夜だから
どんな小さな嘘でさえ心が透けそうで言えなくなるよ
だからずっと黙ったまま君を見つめてる
ただそれだけの夜
おぼろ月夜に恋をした お相手は君だよ
とてもとてもきれいだった
夜空に輝くあの月よりもずっとずっとずっときれいだったよ
言葉にならない悲しみ抱えているよ
誰だって同じだよってイッショクタンにしないで
たまには話を聞いてよ世界
返事なんてさ求めてないから僕のひとりごと黙ったまま聞いてくれればいい
窓からのぞく
大きな満月よ
今夜は君に会えない
そのさみしさをうめておくれ
暗ければ暗いほど
悲しみがまぎれる
もっともっと
暗くなれ
この涙が見えなくなるまで
この悲しみがあふれ出す様を見れなくなるまで
夜よ僕に救いをください…
いつも いつも 僕はどうにもならない夜には思い出している
別れ際君がくれるかわいいウィンク
そっと僕の心の部屋を掃除してくれる
ほら ピカピカだよ
チリひとつ落ちてない
君に会いたい
でも会えない
そんな夜はまれじゃない
いつも いつでも いつだって そうさ
君に会いたくて
でも会えなくて
その境をさまよう僕なのさ
あふれる涙はまるで舞い戻るかのように行き場もなく何度でも僕のほほを流れる
でも君が別れ際くれる小さなウィンクは
不思議に僕の中にあるマイナスのイメージにヒビを入れてくれる
完全にはやっぱり壊れないけれど
とても嬉しいんだ
今度会ったときは
僕のほうからウィンクを返すよ
ちょっと会えない夜は悲しいけれど
それを考えたらなんか安心したのさ
これも君の愛が僕にかけた魔法なのかな
今は イメージの君にウィンクするよ
今夜はとてもきれいな夜だから
言わずにはいられないのさ
嘘じゃないよ君が好きだよ
いつでも会えるというわけじゃないから
ひとつひとつの言葉や仕草が気になって仕方ないよ。
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君という人を読み終わったと勘違いしているのはだれ?
それはまぎれもなくこの僕でしょう
心に読み終わりなんかないのです
だから僕が言った言葉は愚かしい嘘だよ
そもそも終わりなんかない 心にはね
君のすべてを知っているつもりでいたのは僕だ
もう隠さないもう偽らない
風にめくれたストーリー
偶然が呼び覚ました物語
命はそのなかで始まり終わる
まだ読んでない物語
君の中にぎっしり
ああ 読んでみたい
勝手言っていたけれど
そのストーリー
未読だから 読ませて
永久に読み飽きることも読み終わることも間違いがないかぎりありえない
君って人のストーリー
僕はまだ読み途中
ずっとずっと読み途中
ページなんかない
どこまでも君への愛だけがちりばめられているストーリー
とても素晴らしい物語。
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何かを求めて人は生きているんだろう
僕は何を求めて生きているんだろうか
わからない
なんとなくでこの歳まで日々を重ねてきたから
どこかで僕をうながす声が聞こえてたような気がするけど
かまわず無視した
さっきまでの自分なら覚えているけど昨日の自分はもう忘れてしまったのさ
置いてきた夢
捨ててきた理想
その数だけ
心につのる切なさ
そしてむなしさ
きっと今生きている僕が生き続けていったって何ひとつ世の中のためにだなんてなりはしない
けれど今が幻ならば明日もただの幻なのだから
今日まで歩んできた軌跡や足跡を幻にするわけにはいかないだろう
どんなに悲しいことが待ってたって
きっとどこかで雨宿りする 僕なら
そんでね悲しみの雨と切なさの風のあいだでちょっと思い出し笑いなんかする
考えたらちっとも
悲しくなんかないじゃないか
ああ 死なずにいて良かった良かった
もう 死のうだなんて考えたくないぜ
明日もまた弱気な自分 ぶちのめして現実に舞い戻る僕なのさ
親愛なる君よ 見守ってて 危なっかしいから。
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朝 目覚ましが君は今日も生きているって伝えてくれてるような気がするんだよ
だから僕は生きたいから 明日も目覚ましを止める
明日目覚まし聞こえてもしも止められたら僕の存在はずっと保たれる
目覚ましが告げる
生きる証 その理
僕は明日も再び
夢から参じて
目覚ましを止める
確かな加減でもって
目覚ましを止める
この指で この心で
生きる証を自ら唱うように
目覚ましは今日も高らかに鳴っている
つまり
僕はここに確かに生きている証だよ。
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然るべき道の上に
歩むべき路は続く
望むものがあるならば
それに向かいただ進め
解き放たれた獣たち
草も食べ 肉も食いたまには飯を抜く日々
二足歩行で生きる
僕ら生物学上ではまぎれもなく猿と同じほ乳類に属してる
求むべき道あらば
開くべき扉在り
その扉開きどこに行くかはその人次第
時には雨も降るだろう だけれど 晴れる日だってあるだろう
石橋叩いておそるおそる生きて災難を回避する毎日は小石につまずいてちょっと切なくなる自分をころす
だから 悲しくたって切なくたって
悲しみってのは必要かもしれないね
ああ むなしい気持ち
それがどうしたってんだ
どうってことないさ
今ここにいるかぎりはいつでもあふれる可能性ぶら下げてるのも同じことでしょう
晴れていたって悲しみは消えないし
笑ってたって嬉しいわけじゃないし
いるべき場所はいつでもここだけだ
だから雨が降ろうがヤリが降ろうが
僕は僕を信じて歩くしかないだろうね
太陽までが作り笑い
なんか仕方なく照らしてるみたいだね
ひねくれる心は本当の悲しみ知らないからかい?
なんとなくだけれど
たどり着いた一日に
親しみがわくのは
偶然じゃない気がする
だから せめて 消えない悲しみ紛らわすため一日置きでもいいから
一日一回は笑おう
僕は決めたよ
一日一笑
そしてね輝く お日さまの下を歩こう
不安と期待 半々で抱えながらも進め
僕は勇むぜ
いざ参る
未知なる世界へ
たどたどしい意気込みでもって
微妙な一歩をきざむよ
にわとりが鳴くのを合図にまぶたを開いてさあ起床時間しらせる目覚まし止めろ
歩むべき道の数だけ
然るべき道は続く
終わりの日まで
行き止まりは見えない
いつ終わるかよりも
前へ前へ進むことが大事なんだ
むなしくさせるなこの道、戻れぬ道
さあ 気張れ
いつでも今が勝負時。
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もしも世界が今日で終わるとしてそれを事前に知っていたら
僕は何をするのかな
きっとなにげにいつものようにただ一日中ぼんやり生きているかな
君と何を話すのかな
言いそびれてることはなかったかな
大切なことはきっと
世界が終わりでもしないかぎり気づかないだろう
たとえばあの人やあの人の存在のありがたさなんかも今日で世界が終わるなら痛いほどわかるだろう
なぜかそんなイメージふくらませたら
涙があふれた
今ここにある当たり前が当たり前でなくなったら そう思うとすごく悲しいから
ありふれたことはいつまでもありふれたものでしかなくて
いつまで待ってもよしんば待たなくても
ありふれたもの
ありふれたこと
そんなものすべて
消える日が来ても
ただ運命にしたがうしかない
こんな弱い僕を君はどう思うかな
世界が今日で終わるとしても ただ僕は君の傍にいていつもみたくへたくそな唄をうたってるだろう
うたいたいよ
最後の最後まで君の顔 君の声 君のぬくもり 見たりね感じたりしたいから
最後の口づけさえも悲しいほどいつもと同じ味
ああ 日が暮れて
空が真っ赤に燃えても
ちっとも悲しくない
僕の居場所はやっぱりここだけ
今日世界が終わるよ…
そんな事実にさえ「あっそうですか」といえてしまうほど今ある幸せに満たされている確かな証
ほらいつ死んだっていいんだ
大げさにいえばね
ありふれたことはいつまでもありふれたものでしかなくて
いつまで待ってもよしんば待たなくても
ありふれたもの
ありふれたこと
そんなものすべて
消える日が来ても
ただ運命にしたがうしかない
こんな弱い僕を君はどう思うかな
でもどう思うとしてもただひとつわかってることがある
それは君もまた同じだってこと
無力なんかじゃないんだ
なすすべがないだけ
それならそれで最後の1秒まで手を繋ぐだけだね。
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これはコワレモノです
丁重にお取り扱いください
命ほど大切なものなんてこの世界にはない
わかってると思うけどもう一度言うよ
命ほど大切なものなんてありはしないよ
ほら最優先だ 命が
世に存在する形あるすべてがコワレモノのように命もまたコワレモノなんだよ
忘れないでね
ずっと
忘れないでね
壊さないで
あろうことか自分の手で
命はどんな人の命でも重さは変わらないはずなんだから
それはコワレモノです
努々 丁重に取り扱いください
すぐに壊れてしまうから やさしくそっとはこんでいこう
終わりまで
君の手で
いくつもの夜をこえて
いくつもの深い森を抜け
いくつもの水たまりを飛び越え
はこんでいこう
はこんでいこう
光の園へ
光の園へ
やがて空にたどり着くまで
君が持っていて
命が大切だと思うのなら夜をこえ森を抜け水たまりを飛び越してみせて
そしてたしかに終わりまで守ってみせて
君の手で
君の手で
この世でただひとつしかないコワレモノの命を
時の箱舟に乗せて。
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夜の端っこにはじかれて ひとり立ちつくすはこの僕
どんな光もどんな明かりもこの悲しみ癒すには小さすぎて
そして僕の心は脆すぎて
今日も時間に背中を執拗なほどぐっと押され列車の中へ押し込まれた
この列車は行き先のない列車
ただ明日という名前の駅へ着くらしい
でもそこからはどこへ目指すかは決まってないらしい
はじめてこの列車に押し込まれたときに
名もない花の僕はただされるがまま列車に乗り眠ってた
そして着いた場所で
僕はただ途方に暮れて
茜色に染まる空を眺めた
行き先のない列車は
夢を持たない人も
夢を持った人も
関係なくみんなみんな乗せてまた走り出す
時間というレールのうえを走り
運命という薪をくべ
得体もしれない車掌が合図をおくり
汽笛を鳴らして
今日という名もない駅から明日という駅へ向かって走り出す
24時間を乗客の寿命から差し引いて何が何でも眠らせようとする 夜をつかって
どうせ 名もない
駅ならと明日も今日と呼んでる自分たち
ほら 行き先は決まってるだろう
明日という名の今日さ
今日と同じ場所だろう
僕はまた夜が来たからと眠り朝が来れば目覚めまたうつろな生活を繰り返す
夢だなんて見るゆとりはない
理想だなんて描く余裕もない
生きることだけでも精一杯なのさ
笑いたくても苦笑いが関の山
列車は走る 今日も
当たり前のように
僕らを乗せて
1日の最後に僕は決まって言う
「生きたくて生きてるわけじゃない
死ぬのがこわいから生きるしかないだけだ
生まれなかったらこんなこと思うこともなかったよ
ああ生まれなきゃよかった…」
そんな罰当たりなことを
でも本心なんだ
ぬぐえないんだ
今も きっと明日も
いつまでも
あの日、この世界で目覚めてしまったからには今さら眠れやしないんだ
だから明日はかならず僕を起こすよ
それが僕が望まざるを負えない選択。
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何を求めて僕は唄うのか
何を求めて唄を生み出すのか
世の中に認められない唄
世の中で通用する唄
僕が求めてるのはそんなものから大きく外れた心にこびりついてる気持ちを込めた唄なのさ
誰に認められずとも
鼻で笑われようとも
唄うことに意義があるなら僕は唄う
何を求めて?
その答は僕の心のみぞ知る。
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恋って不思議だね
ひとりよがりな自分の罪を恋人がうまく補ってくれるから
わがままな君も
優柔不断な僕も
なんとなくだけど
ほら カッコとしては悪くはないはずだ
わがままな君の性格を僕は愛せばいい話だし
君は優柔不断な僕をそのわがままで突き動かしてくれればいいから
二人はなんだかんだ言いながらも今日まで手を繋ぎながら歩いてきた 同じ道を同じ速さで時折文句言いはしたけど
そんなもんだよ
えてして 恋なんて
わがままガールは今日も何ひとつ変わらずわがままなままで
そんなわがままな君に別に僕も注文つけるわけでもなく
ただ君のいいとこ見てるんだ
わがままも愛せるよ
ほら それが女の子だからともう決めつけて
優柔不断な僕を促してくれるのは君だよ
ほら役割分担はもう何も言い合わなくても決まってる
さまにもなってる
雨女 雨を呼ぶ
晴れ男 太陽を呼ぶ
みたいにさ僕らはお互いの悪を浄化しあってここまで来たのです
手取り足取り
二人三脚で
わがままな君と優柔不断な僕の二人はひとりよがりだ
しかしながら
二人ならそれも一種の愛情表現になるんじゃないかな
机の上 並べられた
朝ご飯
ほら 今日も結構なお手前で 僕は満足です
ああ こんな毎日が幸せと呼ばれずになんと呼ばれるでしょう
今 また 君が雨を呼べば
僕がその雨を蹴り飛ばし太陽を呼ぶ
所謂、平和なる流れ作業
ああ だからこそ
僕らは明日も明後日もあいも変わらず
君はわがままガール
僕は優柔不断ボーイ
なのかもしれないね。