詩人:どるとる | [投票][編集] |
楽しいことも悲しいこともすべてはまるで嘘みたいに終わる
他人は今日も僕の悲しみなんかまるで屁みたいに思っているのだろう
そんな卑屈な考えをため息に変える
今日一日でどれだけの涙を流しただろうか
消費するのはカロリーよりも元気だね
さよなら もう二度と会えぬ一日よ
僕たちは夕暮れに溶け込みやがて見えなくなる 今日からは誰もいなくなるよ
明日の今日に僕らは向かうから 夢の中で瞬間移動していつのまにか今日の景色とよく似た景色へ行き着く 安いアパートの部屋
散らかりっぱなしの部屋 山積みにされた雑誌が崩れる音
そして誰かさんの誰かさんのため息が切なく弱々しく響く部屋
今日も疲れきった顔でたいしたことのない日だったねと嘘までついてずい分気力すり減らしている僕は疲労感たっぷりで床に着いた
今日の扉はもう開いたもう一度開けることも開かれることもないさ
だから生まれてしまう完全なる理想を打ち立てたあとの結末としてはじき出された不完全なるパズル
とうとう今日も完全にはならなかった
でもそのくらいが妥当だと思うから僕は後悔や未練を残しても扉を閉めるとき
さよなら言うなら
後悔も未練も諦めつけられる
なんせ僕らもうここには戻れず過去へは一秒たりと戻れぬから
だからこそ閉ざされた部屋 それは今日
そしてそれはすなわちかえれぬからこその思い出という宝物の証です
僕らは写真やビデオで残して思い出を保存したつもりでいる
血の通った感動までは保存しきれないけど気休めの程度でも
僕らは大事にしたいと思う 振り返れはしてもけっして逆走できない過去という名前で区別された日々を心に写し取るんだ
いつでも どこでも
今この瞬間でも
閉ざされた部屋の向こうにほらそれは光ってる いつかは消える そのために生きる 悲しくも強い光
ほらこの世界にいる全ての人がそれを光らせている。
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だるまさんみたいに転んでも何度だって起き上がって
立ち向かう日々
赤く染まった空を眺めては頬流れる涙
哀愁の日曜日
憂いに満ち溢れた悲しい日曜日
夢から覚めるように
気がつけば窓の外は夕暮れだった
ほぼ一日を眠ってただけで流れてしまった
紅の優しさを少しだけもらったら
その感激を涙という形に変えるよ
夕暮れの真っ赤な色がこの僕をあたたかく熱いくらいに照らす
誰もいない公園のブランコが揺れてる
さっき誰かが乗ってたのかな
でも今は誰も乗ってない
いつかすべての命はそんなふうに終わるけれど
夕暮れをあと何度見れるのかな
今日が誰かには見納めかなあ
そんなことをなぜか考えるよ
紅の優しさは誰にも等しいままあるはずだ
ほら君の心も真っ赤に染まってるだろう
君はまたひとつ
優しくなる
優しくなる
心から
悲しくもあたたかい
不思議な光に照らされて誰かの宝物になる
今日君が消えても
君の記憶を誰かが大事にしてくれるよ
いつまででもね
だから君は消えないのさ 夕暮れの中にいるんだ 満面の笑顔で
今日も誰かを照らしている。
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昔日が暮れるまで遊んだかくれんぼ
今も僕らその途中
僕らは時々運に逃げられそれを探しては見つけられずにいる
時々は見つける
たまに僕らのほうが悲しみから隠れるほうにまわる
悲しみはヤッケになって僕らを探す
僕らは悲しみという鬼に見つけられて
泣かされる 泣かされる
まさにこんな日々をかくれんぼというほかになんというものか
夕闇が迫ってくる
夕暮れの空に
紫色の雲が夜をつれてくる
その前に
大好きな人ややりたいことや叶えたい夢や理想を見つけたいのさ
かくれんぼだけれど隠れてるばかりじゃ悲しいだけさ
たまには僕らが見つけて行かなくちゃ
だから僕らは鬼になり自ら愛や夢を追いかけ始めたんだ
探さなくちゃそれは見つからないから
絶え間ない努力と根気で僕らは今日もあの日の延長でかくれんぼをしている
ずっと僕ら鬼になって探しているのさ
さあ はじめよう
また かくれんぼを
もーいいかい
まーだだよ
夢から覚めたら
探しに行こう
他愛ない一日へ
潜り込んで
入り込んで
わずかな隙間や空間にも目を留めて
探そうよ 求めてる光を
求めてるなら 探そうよ。
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苦いブラックコーヒーならミルクと砂糖を足してカフェオレにするみたいにさ
苦い日々も優しさと温もりを加えてカフェオレみたいに甘い日々にできればいい
舌を突き刺す苦さや
辛さなど要らない
カフェオレみたいにただ甘くただ優しい日々なら僕も優しくなれるのに
日々はまるで甘さのないブラックコーヒー
神様はどれだけ僕らに苦痛を与えればそのSっ気は満足するのだろう
僕らはただ泣く
僕らはただ苦しむ
そんな景色がそれ程楽しいのか
僕らは一枚の世界という名の絵画の中
それぞれがそれぞれにそれぞれの生活をそれぞれ暮らしてる
今日も何かを落としては拾う
それぞれがそれぞれにそれぞれの営みとルールとスタンスを守りながら
悲しいこともがまんならないことも必死で爆発しないよう押さえ込んでる
叫びだしそうな口をふさいでる
それぞれがそれぞれにそれぞれの不平不満を抱きながらも通らぬ意見をむなしいわがままと片づけられてもそれぞれがそれぞれに今日もそれぞれの平常心を守っている
火山が大噴火しないように必死の必死の必死で闘っています
それぞれがそれぞれの敵とそれぞれ
今日もそれぞれ
それぞれ日和のその中それぞれ。
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十の嘘をついてしまっても
あと半分の十の真実でその嘘は優しくなる
人間生きてれば誰も嘘くらいつくだろう
嘘なしじゃとても生きれたもんじゃないね
嘘もうまくて
本当を語るのも饒舌な人を目指すわけじゃない
ただ僕は十嘘をついたなら十は本当を語りたいってだけ
十の嘘と十の真実ですべてパー
無かったことにして
フルスイングで場外ホームラン 行方知らずの野球ボール
白黒つけなくていいかい?
十なら十で嘘と真実を分けられてれば
それで構わないだろう?
ねえ
真実はいつも引き下がった強がりの真下にあって隠した弱さの中にもある
ほら本当は笑いたかったとか泣きたかったとか人が知らないところにあるのさ
真実隠して嘘ばっかで生きるなんてなんて悲しいんだろう
そんな理不尽に飼い慣らされてる僕らはどうなんでしょう?
十の嘘と十の真実があったってすべては本当も嘘もすべては嘘で
それを僕が一番わかってるのになぜか誰かの圧力が僕の意見や自由な答をねじ伏せる。
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昨日見てたあの夢は今日も見れるかな
楽しい夢ならその続きを見たいな
そんな夜が待ちどおしくていられなかった
お月さまがこれでもかってくらいに光り輝いて僕らを照らしてる 今
僕らはその月の光の道の上を歩いてる
切ない思いかかえて
夢のような夢に魅せられて夢から戻りたくなくなる そんな夢。
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なんとはなく開いてみた退屈紛れの本のような一日の中で僕は今生きてる
変わらない営みの上に繰り返す日常の波
その連鎖から時々抜け出したくなるけど無謀なことはお止めなさいといつも嗜まれている
僕が行きたい場所はどこにあるのか
夢に描いた楽園はきっと夢のまた夢に
僕の目指す桃源郷はきっと心の中さ
だけれど信じてるんだ
大人になった今も
有り余るほど悲しみはあれど愛想笑いをし続ける気力は尽きそうで
きっと失うものよりも得るもののほうが悲しいんだろう
それを得ることで生まれる別れの悲しみ
出逢いをうらむその邪悪さがおそろしい
でも喜びはそこにあるから僕は桃源郷を夢見るよ
他愛ない明日に
絶え間ない日々に
波にうまいこと乗れなくても次の列車を待つさ
そのくらいの気力ならあるよ
ほらまた僕は時間を持て余してしまった
気がつけばまた退屈紛れのように一日を蔑ろにしてしまうよ
何ひとつ本気で生きれずにただぼんやりと眺めていた
真昼の月みたいな存在感が希薄な人だった
それでも確かに桃源郷へ今日も少し近づいた
そんな気がする夜
明日はお休み
なんて素晴らしい
それだけで明るい未来 晴れ渡るロンリーハート
後々の悲しみさえ無いかのように思えてしまうよ。
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あるのかないのかさえわからない出口を探す日々
小さな確率 それでも諦めたくはなかった
見え透いた言い訳と小賢しい嘘で埋め尽くされたこの部屋に
あふれるため息の霧
少しずつ晴れてゆくことを今はただ願う
迷路みたいなジグザクに入り組んだ場所に迷い込んだ時から僕は探してるんだ
今はまだ遠い遠い光
指先さえ届かない光
それでもいつか掴む
僕のこの両手で掴む
今はまだ遠い遠い光
やがてこの手の中光る光
僕は探してる
いつまでも
いつまででも きっと
旅人の名をかりて
時間が尽きるまで
時間がゆるす限りまで
探してるんだ
いつか見た光
いつの日にか我が手に輝くだろう遠い光を今でも
僕は探してるんだ
他愛ない今日の隙間に目を凝らしながら。
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優しい人と一緒に歩くだけ
それだけで僕の角張った心はいつのまにか削れて丸くなった
あなたみたいな
角のない優しい形に仕上がった
作り物でも作り物じゃない
ああ 優しさをありがとう
感謝します
優しい人よ
優しさを教えてくれた人よ
ありがとう
優しい人よ
もうぼくは優しくならないことはない。
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どうしちゃったんだろうおかしいね
いつものぼくじゃないみたいだ
涙の雨がやまない
いつもならすぐに降り止むのに今日はどうしちゃったんだろう
いつもとは違うよ
裏と表を使い分けられずに素直すぎる心はだれかの正しい一言に打ちのめされて
おまけみたいに付き添ってきた嫌みや卑屈に傷跡はひらかれて
ほらこんなに悲しい
あふれる致死量の涙
ぼくを容赦なく
なぶるように
濡らすよ
必要以上の悲しみで
どん底まで落とすよ
気分はおかげでブルーです
励ましのおたよりもなんの助けにもならなくて
ただ真っ青な気持ちでいたんだ
ただ真っ青な涙を流したんだぜ
もうぼくの力だけじゃ
止められないんだ
だから君に頼ったんだ
この見えない涙を
やませてほしくて
涙の雨から救ってほしくてただ必死だった
今日もまた一日中涙が降ってたね
涙のち涙さ
どこまでいっても
濡れないでは生きれない
たったひとつの出来事で心まで土砂降りさ
ほらそしてまた
僕は穴のあいた
見え透いた
言い訳の傘で自分を守ろうとする
形だけとばかりに
意味のない言い訳で逃げようとする
だから今日も
涙のち涙
わかってるけれど
なぜだろう
おかしいね
止まらないんだ
涙のような
雨が
毎日、涙流さずにはいられない
生きてるだけで涙の日は続きます
この笑顔の裏には悲しい泣き顔が隠れてる
能面のような強がりで隠してもそれはもう。