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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7569] 遺言書
詩人:どるとる [投票][編集]


夏の暑さに 泡立ちながら
たまの涼風に すくわれて

身構える暇もなくやって来る
明日に いつも急かされて

空を渡る鳥たちの 時を裁つ
羽ばたきが ハサミのように鋭くて

過ぎた頃にはあっという間に
日付はめくられて夜は明ける

死にたいと 思いながら生きていた
でもそれほど僕は生きたかった

生きたいと 願うほど死にたかった
死ぬにはまだ この世界は楽しすぎる

だから もう少し泣いてみるのも悪くない。

2016/03/31 (Thu)

[7568] 協奏曲
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遠い昔の ちんけなショウトムービーのひと幕

フィルムの 向こうで 腹を抱えて笑ってる
少年たちの心には 未来は ダイアみたいに輝いてた

ダリヤの花も 枯れたことだし
そろそろ 死ぬにはうってつけ
あとはただ捨てるだけの命だ
絶望さえも 今は心地いいメロディ

軒並み足並み そろえて歩く行進
時計の 中で暮らす僕らの他愛ない日々

よるべなく 宛もなく奏でる協奏曲

たとえばそれは 淡い青春の恋のような

恥ずかしげもなく 語り合った夢のような

消し去りたい 素直すぎる僕らの影だよ。

2016/03/31 (Thu)

[7567] はつ恋
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どれだけ歩いても 足りやしない
泣いても 笑ってもあっという間に過ぎる
時間の中で 愛は育まれた

いつもの歩道橋から 別れて手を振るとき
君の 笑顔を一番近くに感じてた

僕だけが君の笑顔をひとりじめたくて
抱きしめてみたけれど
あまりに君は 大きくて 僕の腕じゃ抱えきれなかった

風を 服のように まとってみる
今日明日と数えて たどり着いた
春の日の 陽射しに包まれた

君の背中ばかり 見ていたよ
手もろくにつなげない恋だった

気づかぬふりしてポケットに
しまった思いは恋の色をしていたよ
夕暮れに溶けたあなたの その笑顔に 僕は心を 奪われた

気づいてたよ でも気づくのが怖かった
恋だと気づいてしまえば 後戻りできない気がして
抱えてしまった 思いに嘘をついて 通り過ぎた青春

あれから何度目の春が過ぎたかな
桜も 咲いてやがて散って
ひらひらと 舞うように降る小路にもう夏が揺れていた。

2016/03/30 (Wed)

[7566] 海を渡るボトルメール
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空も晴れて 太陽が光の雨を降らす
何も悲しいことなんて 見つからないよ

笑う準備など いりません
好きなときに タイミング合わせず笑えばいい

嘘の必要な 付き合いならば
ここぞって時にだけ
なるべくならば本音で向き合いたいよ

素直になれない それが私の性分なんです
ごめんなさいね ちょっと悪戯っぽく
笑う君の その笑顔に今日も 言いくるめられる

夢から覚めても 気づかないのは
多分夢のような毎日だから

涙が流れて 広がった海を泳ぐ心に羽が生えてカモメの群れを追い越していく

ぷかぷかと浮かぶ どっちつかずの思いに
向き合えず今日も

小さな瓶に詰め込んだ 手紙には
未来への 豊富なんかを書きまして
ちょっとだけ 未来を照らす光にする
これからはもう少し 笑顔が増えそうさ

真っ暗闇の夜を 飛び越えて君に
会いに行くよ この気持ちを連れて

ラララって 歌えばほらね 否応でも
笑顔になるだろう そんな強がりでも 歩き出せるなら
なんだって武器にするさ

素直になれない それが私の性分なんです
ごめんなさいね ちょっと悪戯っぽく
笑う君の その笑顔に今日も 言いくるめられる

なんだかんだ言うけど案外それが嬉しかったりして
あとで こっそり宝物にしてたりして。

2016/03/30 (Wed)

[7565] ボトルメール
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瓶に手紙を入れて海に流すように
未来の僕に宛てて思いを残そう

波に揺られて 沈まないようにと
遠くから 願うよ

海原のような未来に投げた思いは
やがて君が大人になる頃に届くよ

変わらないものなんて何もないけど
それでも変わらないもの探していたいんだ。

2016/03/30 (Wed)

[7564] 惑星
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はっぴぃえんどを 聴きながら

頭の上で輝く月を見上げる

ここは 遠くの星 闇に浮かぶ孤独な星

優しい声が 遠ざかったり近づいたりする

押し寄せては引いてゆく波のかたち

寂しささえも 今は
必要な気がするよ

涙さえ ないとうまく笑えないや

揺れる町明かり わけもなく笑いながら

明日を待ちわびる 夜更かしする。

2016/03/29 (Tue)

[7563] 流れ星
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夜空を 駆ける 星になって
君の夜に降りていくよ今すぐ

輝く月が 餅をつくウサギを映してる

リニアモーターカー未来に走ってゆく

魔法さえも頑張ったら 使えそうな
そんな 夜の秘め事

夜空を駆ける 星になって
君の瞳に 降りていくよ今夜

待っていてね有り余るほど
百年ぶんの時間を抱えて。

2016/03/28 (Mon)

[7562] ワーストオリコンロックンロール
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何を歌っていこう まだ譜面はまっさらなままだ

ここに新しい 足跡を 刻みつけてゆくならどんな足跡が似合うだろう

僕らの 涙が 空から降って
何度も積み重ねた下書きばかりの 日々が 一瞬で 晴れ渡ったような 気持ち

アクシデントのない道なんかつまらない
死んでもごめんさ

乗り越えることに興味はないよ
だけど 乗り越えたときの ちょっとした
達成感はそれほど悪くはない

だから たちはかだかるものすべて
飛び越えたいって 思ったときに
人はひときわ強くなるんだろう
そんなことを僕は多分歌にしたいんだ

どれだけの言葉を知ってても 伝えられない
肝心なときに 出てこないんだ
使い古された 言葉ばかりが 聴こえる ヒットチャートソング

本当に聴きたい歌は ここにはない
僕には似合わないから 今すぐ この音の雨のなかを 駆け抜けて彼方へ

最下位だってワースト 上位に食い込めば上等なほうだ
何を恥じることがある
ロックンロールを 愛したときから 僕の中に流れている 大好きなメロディ

本当に 大好きな 歌なら 歌っていこう
誰かじゃなくて 自分が好きな歌を
好きなように 聴けばいいだろう
その歌こそが君の人生のテーマソング

抱きしめてみようこの ときめきを
はじめてロックを聴いたときのあの感動を忘れない
忘れないかぎり 鳴りやまない歌に包まれている 幸せよ

アクシデントに 自ら突っ込んでゆくくらいの 人生がいいよ

乗り越えることに興味はないよ
だけど 乗り越えたときの ちょっとした
達成感はそれほど悪くはない

だから たちはかだかるものすべて
飛び越えたいって 思ったときに
人はひときわ強くなるんだろう
そんなことを僕は多分歌にしたいんだ

そんな歌が 愛される世界で歌っていたいんだ

底辺から 突き上げるようにミュージックシーンを揺らせ。

2016/03/28 (Mon)

[7561] ほのか
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水面に映る空 滴が落ちて 波紋が広がる

でも あっという間に空はまた元通り

この街にはあるかなあ 誰かのために涙を流せるだけの優しさは

形のないものに いつも人の心は 動いて

見えない気持ちを手にするたびに

これ以上ないほどの幸せに包まれる

愛してる そんな言葉がくれる光が

陽射しのように 僕を照らしている

大切なもの いくつ自分にはあるかなあ

きっと両手の指全部でも数えきれないね

ほのかに灯る 日の落ちた街に ひとつ ふたつ 幸せの色した明かり

目に見えるだけの 宝物はたかが知れてる

目には見えなくても価値のある 思い出が

どれだけ価値があるのか 知る日が来るよ

大丈夫だよ そんなありふれた言葉が

雨に濡れた僕に 傘を差し出してくれる

これだけ世界にはたくさんの言葉がある
なのに人はそんな言葉を知っているのに
どうして 汚したり砕いたりするのかな

言葉はそのままでも十分きれいなのに

人は言葉を 使ううちに
言葉に敬意を はらうことを忘れてしまって

使わせてもらってるんじゃなくただ使ってるって勝手に思い込んでいるのかな

だから僕の言葉も いつの間にか 汚れた

形のないものに いつも人の心は 動いて

見えない気持ちを手にするたびに

これ以上ないほどの幸せに包まれる

愛してる そんな言葉がくれる光が

陽射しのように 僕を照らしている

その言葉がもう宝物なんだよ。

2016/03/28 (Mon)

[7560] 
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どこまでも続く道の上に敷かれたレールを走る電車の行く先を僕らは知らない

どこかでは人が幸せそうに 笑っていても
どこかでは人が悲しそうに泣いている

同じ今日の中で同じ 時間を生きてても
出会うこともない僕らは
同じ世界を違うアングルで見てる

あなたの瞳に映る空が たとえば晴れていても

僕の瞳には 青空も灰色にしか見えなかったりするよ

同じ世界ですれ違う今を 生きてる僕らは

お互いがお互いに 背中あわせで生きてる

片一方は 飢餓に苦しみ戦争に 家や家族をなくしてる

悩みは僕らにもあるけどそれに比べたら

あまりにちっぽけで僕らは幸せ過ぎるな

文句を言うのも ためらわれる程に
おこがましいくらい なのに 僕らはそれでも満足しない

花が咲く世界で 血を流すような愚かさに

気づかないのは僕ら人間だけかもしれない

花はそれでも 咲いて種を落とし 命を繋いでゆく

夜は明けてまた新しい命が 産声を上げた

きれいな世界を汚すのは いつだって人間様だろう
何様なんだろう僕らは そろそろ気づくべきだ
誰のものでもないこの世界だけど
けっして人間だけのものではない
そんなありふれたことに

あなたの瞳に映る空が たとえば晴れていても

僕の瞳には 青空も灰色にしか見えなかったりするよ

同じ世界ですれ違う今を 生きてる僕らは

お互いがお互いに 背中あわせで生きてる

でもいつか出会えたら いいなと思いながら

名前も知らない誰かとの 出会いを待ち焦がれて

ただ繰り返す毎日を体よく 生きてる。

2016/03/28 (Mon)
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