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どるとるの部屋


[1612] 逢恋想〜ほうれんそう
詩人:どるとる [投票][編集]


恋は花びらのように
散り際さえ美しく
去るものも追わず
ただ見送るだけが
本当と 声をあけず泣く

どうして僕は言わなかったんだろう
違うよ僕は言えなかったんだよ
自分の中でいろんな言い訳つくっては言えなかったことにモザイクかけたくて
セコいやり方で
今まで 歩いてきた

本当の気持ちに気づいてしまった時は
君とふと目を合わす瞬間さえ愛おしく輝いてゆく

忘れたはずの恋を想う
別れ別れの旅
君は北へ
僕は南へ
運命さえも
遠く離れたら
赤い糸だって
切れちゃうかな
なんてこと
考えながら
心の中じゃ
また会えないかなとか考えてるよ

だって君が好きだから
だって今でも気持ちはどうして変わらないから

時々ね
君の笑顔が
頭の隅 ちらつくよ
切なくて
もどかしくて
また会いたくて
胸が痛いよ

忘れられてなんかなかった
傷はまた開いたよ

血のかわりに滲み出した思い出が淡く滲む。

2010/07/13 (Tue)

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