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どるとるの部屋


[2510] 幸あらんことを
詩人:どるとる [投票][編集]


僕はキセキを待っていた
来るはずもない流れ星を待っていた

君はキセキを待っていた
いるのかいないのかわからない神様に祈ってた

言葉は苦手だから
へたくそだけど
頑張って
ひねり出したよ
ちゃちな慰め

君に幸あらんことを
世界に幸あらんことを

笑ってしまうだろう?
これでも本気です

日が傾きかけてくると僕の心も君に傾いてゆくんだよ
言葉にならない思いにぶつかったとき
僕は闇にのみこまれてしまう
でもあなたの存在が僕を闇から救い出してくれる

あなたは気づいてないだろう
あなたはそこにいるだけでいいのです
なにもしなくても僕を照らしてくれるのです
あなたの存在はまるで太陽
隔たりなく世界を照らす太陽

うれしくないはずはない
でも
うれしすぎることはない

あなたは僕だけには笑わない
でも
あなたの笑顔はまぶしいくらい素敵だ

難解だね

君の幸せを願えば願うほど 自信がなくなる
君を好きであればあるほど 自分がちゃちに見える

星をかぞえる夜に
そんなこと
思ったよ

ねえ 今君は
何してるのかな?
時をこえて
空をこえて
思いよ 伝わればいいな

でも幸せになっておくれ 僕なんか寄せ付けないくらい
輝いておくれ

悲しい願いさ
君の望むような
幸せは多分
僕は持ってないから
誰かにたくすよ

幸せになってください

幸あらんことを祈ります

世界の片隅 同じ空の下 街の一角
赤い屋根のこの窓辺から
戯れ ギターを小さく鳴らして。

2011/02/23 (Wed)

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