詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
空が泣いているよ
しとしとと
雨垂れの夕暮れ
アスファルトを
冷やす 幾千もの絹糸のような雨
あなたは窓から顔を出して僕に微笑む
濡れるのも気にせずに優しく微笑む
それだけで良かったね
僕はあなたのためならば
なんにもできない僕だけど あなたの傍にいたいから
あなたのその笑顔を守りたいから
降り続く見えない
この雨からあなたを
かばうように
あなたの前に立って
生きて行こう
生きて行こう
「あなたのためならたとえ火の中水の中」
なんでもできるさ
そんな覚悟の雨に濡れて
僕はあなたと手を繋ぐ
なぜか僕は涙を抑えきれない
あなたを痛いほど愛してるから
じかに伝わる不安と期待に満ちた痛み
歓喜の雨に濡れて
拍手もされずにたどり着いた明日に希望がありますように
幕開けは晴れがいい
さああなたと一緒に踏み出した太陽の下
傘をたためば
もう何もこわくない
優しいあなたの笑顔がそんな気持ちに変えてくれるんだ
わかったんだ
この身が亡びるとも愛だけはいつまでも死なない。