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どるとるの部屋


[3295] めくるめく秋めく物語
詩人:どるとる [投票][編集]


ため息ひとつ 吐き出せば白くあらわれすぐさま外気に融ける
切なさに焦がれた胸

スケッチするように
景色に 塗りつぶされた 焦げ茶色
熱すぎるくらいのコーヒーにミルクを注ぎ足せば くるりくるりと円を描いた 不思議なうずまき模様

何が言いたいか すぐに忘れるにわとり ため息とロマンスだけ追いかけて
風に吹かれて
涙拭って
スワロー
南向きに飛び去ってゆく

あれがあれで
これがこれで
かくかくしかじかで
そんでもって
あれがああなり
これがこうなって
なんやかんやで
季節は過ぎて

再びめくるめく秋めく物語のはじまりです

さあ コーヒーをおかわりしましょう
冷めないうちにいただきましょう

深みのあるほろ苦さを 心ゆくまで

めくるめく秋めく物語のはじまりです。

2011/09/28 (Wed)

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