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どるとるの部屋


[3371] それでも僕らは笑うんだ
詩人:どるとる [投票][編集]


右中間をぬけた
ボールいまだ行方知れず

大気圏の彼方に
見えた幻
ゆらゆら揺れて
遠くから光を放つ

蜃気楼のように
それは形を持たない
未知なる生命体

計算なんかじゃ到底
割り出せない答え
さあ 僕らは 目の前の真新しい世界に
それぞれの理想を重ねてみる 絶望と失望に打ちひしがれるだろう

それでも僕らは笑うんだ
すべてのことがうまくいかないことくらい
最初からわかっていたから
それほど 悲しいとは思わないんだよ

だけれど頬を伝う涙
隠したのは手のひら
しばらく一人にさせておくれ

悲しみを昔話に変えられるまで。

2011/11/13 (Sun)

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