詩人:どるとる | [投票][編集] |
数千のシーンのなかで
ラストシーンだけがなぜか
一番輝くんだ
積み重ねてく 数あるシーン
僕らが生きていくなかで
泣いたり笑ったり
怒ったりすねたり
そんな繰り返しのなか 僕らはここにいて
それなりにちゃんと
生きている
今日君がくれた微笑みが
明日の僕さえも照らすよ
めくるめく シーンの渦のなか
見つけた光
まだ何度でも何度でも見たい
感じたい
ぬくもりも安らぎも
すれ違う痛みも
切なさもすべて
すべて このラストシーンのためにある
二人に用意された
魔法の時間さ
口づけを交わして
めでたし めでたし
物語は明日へ
まだ続く
終わりの終わりが
幕を 降ろすまで。