ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 妖の八「ろくろ首」

どるとるの部屋


[3870] 妖の八「ろくろ首」
詩人:どるとる [投票][編集]


おまえさん、今宵もあの娘(こ)とお出かけかゑ

おめゑをこんなに好いてるのに おめゑはあの娘に惚れている

おかげで私は待ちくたびれ
こんなに首が伸びて
妖と化してしもうた

そんな私の名は 長い首持つ ろくろ首

美人と近づきゃ 腰抜かす どこまでも首伸びていき 好いた旦那を追いかけて 顔ペロペロと舐めまわし
心の臓止まるまで驚かす 江戸の昔に伝わらん。

2012/03/28 (Wed)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -