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どるとるの部屋


[458] 千の夜 千の夢
詩人:どるとる [投票][編集]


流れ星が流れる夜にはなんかいいことがある気がした
だけど何ひとついいことなんてなかった
ただ暗いだけの夜で
でも気づいたんだ
僕には大好きな君がいること

いつでも振り返れば
右向け右すれば
君が笑っている
テレビ見ている
本を読んでいる
たまに寝ている
そんな日々が僕は好きでそんな夜が僕は愛しくてさ

数えきれない夜を二人でさりげなく飛び越えて
まるで二人街を騒がす泥棒みたいな気分で夜を走り抜けよう

盗むのはいつでも君の心さ
だけれど気づくといつも僕の心は君に盗まれてる
盗んだり盗まれたり
気持ちはそれぞれの手の中に光ってる
宝石より価値のある宝物 今再び盗むのさ
長い夜のその中で

時間はゆっくりと
たしかに朝へかたむいていく
夜も白々と明け始めてゆく

僕らが生きる今日の数だけ夜もまたあって朝もその数だけあって
もしも明日で終わってしまうようなことがあっても最後の一秒まで僕の時間は君のものだよ

だから

数えきれない夜を二人でさりげなく飛び越えて
まるで二人新聞の一面を騒がす泥棒みたいな気分で夜を走り抜けよう

長い夢のその中で

千の夜と輝く黄金砂漠を二人 空想上の動物にまたがって
いくつもの旅を繰り返してゆくのさ
その夢の数だけ旅をしよう
生きる数だけ夢を見よう
夜を飛び越えて
朝を走り抜けて
また飛び越えて
また走り抜けて

永遠の夜のその中を

三日月は今夜も輝き
僕らといわず世界を照らす
朝は元気をなくして青ざめた顔をしてもまた夜になれば輝いて
元気とりもどして
また僕らも夢の扉ひらいて夢を見るんだ

千の夜と千の夢に誘われて今夜も飛びまわる 胡蝶の夢 桃源郷のような素晴らしい楽園の中

君と二人 朝まで踊る
そんな素敵なストーリー
明日も続け

夜が来るなら
僕は泥棒にもなんにでもなる

君が笑う顔が好きだから。

2009/11/08 (Sun)

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