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どるとるの部屋


[4697] 在りし日の影
詩人:どるとる [投票][編集]


彼はもういない ベッドはもう朝早くから
もぬけのからさ

野に咲く花に自分を重ねて
空に浮かぶ雲に生き方を学んで
在りし日の君を想い
在りし日の心を想う

曲がり角の向こう
何が待つのか
わからない
行ってみりゃわかるのにそれまでが長いな辛いな

同じ気持ちになれるかな
それだけが心配で
食い物も喉を通らない

在りし日の影が揺れてる
でも今はもういない人の残り火さ

彼女はもういない ひび割れた窓から時折吹くそよ風が供えられた花を揺らしてる

ただそれだけ

明日は知らない。

2013/02/05 (Tue)

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