詩人:どるとる | [投票][編集] |
この胸を つらぬいて
深い傷跡をつける
悲しみにそっと僕は話しかけてみる
ねえおまえは僕が死ぬまで
ずっとどこまでも僕の隣にいるのかって
なんてことのない景色の中に滲んでる
なんてことのない夕暮れが今日はなぜかいつもよりきれいで
悲しみを知ってまたひとつ人は
強くなっていくよ
他人の痛みを知るから はじめて人の痛みに気がつけるよ
うねるようなこのめくるめく時代の中で
どれだけ変わらないでいられるかが
これからの僕たちの課題だね
人波に消えていく君の小さな足音
やがて誰も知らない未来へと遠ざかる
14歳の君がいたよ。