詩人:どるとる | [投票][編集] |
ひとつずつ 積み上げてく 積み重ねてく
今日という 小さな積み木を 空に届くくらい 高く高く
散らかした部屋の中
見渡せば ほらね
片付かない現実が
部屋の隅で僕を笑ってる
人いきれする 街は今日も泣こうが喚こうが 慰めの言葉ひとつくれないまま
明日もまた笑えるように 今日も嘘でも
楽しかったと 涙を見ないふりをするよ
それが唯一 今日の僕が明日の僕に出来ることだ
一歩ずつ 踏み越えてく 駆け上ってゆく
時間という 階段を 時に急いだり 慌てたりしながら
もういいやとあきらめた 昔のことを思い出して
少し惨めな気持ちになった
人を 信じられなくする 街は今日も ただそこにあるだけで 心なんかない
明日もまた 嘘をついて 涙をごまかすのか
何のために生きてるのか わからないよ
それでも 明日の僕が今日の僕に生きろと言うんです
日暮れの道 口笛吹くように 何かをごまかした 自分が情けなくて恥ずかしくて
とっさに目を閉じた
耳をふさいだ どこまでも逃げた
明日もまた笑えるように 今日も嘘でも
楽しかったと 涙を見ないふりをするよ
それが唯一 今日の僕が明日の僕に出来ることだ。