詩人:どるとる | [投票][編集] |
寂しかったら ぬくもりの中に帰りなさい
誰にも優しい人が一人はいますように
願う僕には 幸せなことに優しい人がいて帰る場所もある
そんな僕を見て 孤独な人は言うよ
「おまえにはわからない 孤独じゃないから」と
僕は寂しさを知らないわけじゃない
でも考えてみりゃ君ほどの寂しさは知らない
だけど 誰の寂しさも はかりにかけて
どちらがどれだけ寂しいのかなんて
決めることはできないから
お互いに 寂しさを 埋め合わせるように
寂しくなったなら ぬくもりを分け合おう
たとえば心まで寒い夜には 目には見えない明かりを心に灯して
君をあたためるから
君をあたためるから
目を閉じても 耳をふさいでみたって
消えない 悲しみがこの世界にはある
私だけが 僕だけが悲しいように思いこんでしまえば
本当に自分だけの悲しみしか見えない
なぜ僕だけが こんなに悲しいのだろう」と
他人の幸せしか見えようとしなければ
君と同じように苦しむ様を 見ても同じことが言えるかい
世界中の悲しみと涙の数を数えたら
きっと数えきれないよ 一生かかっても
たとえば 君が悲しいように みんなそれでも何かを糧に
涙を笑顔にしている
涙を笑顔にしている
それぞれの瞳に映るそれぞれの大切なもの
あるいは 消せない傷跡 その傷跡に重なるようにきのうの痛み
明けるはずもなかった夜を越えて
今、ここにいるのは生きているからだ
それを笑う君は自分の涙を笑えるかい?
お互いに 寂しさを 埋め合わせるように
寂しくなったなら ぬくもりを分け合おう
たとえば心まで寒い夜には 目には見えない明かりを心に灯して
君をあたためるから
君をあたためるから
最後の最後まで
君を好きでいるから。