詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜を 夜と見つめずに
朝を 朝を聞き取らず
ただ世界を 斜めに見ていた
あの頃の僕は今より素直だった気がする
「世界に」じゃなくて
「自分に」素直になることが僕の役目だった
優しくあろうとすればするほどに
冷たく見える世界だから
本当に人を愛する為には
時には人に厳しい自分にならなくちゃ
時には人を叱れる自分にならなくちゃ
人を人と思わずに
全てをまともに受け取らず
曲がりくねった道をまっすぐに歩け
世界は時折 ゆがんで見えることだろう
鏡に映る僕らは滑稽だ
だからまっすぐ歩いてると道を外れる
いい人であろうとすればするほどに
裏切られる世界だから
全ての人を愛するよりも
たった一人の人を愛する自分になる
たった一人の人に愛される自分になる
そこにある大多数の全ての人を
「同じ」と思ってはだめなんだよ
「違うから」みんなその違いを愛するように
愛せるように 不器用に 共存してるんだ
優しくあろうとすればするほどに
冷たく見える世界だから
本当に人を愛する為には
時には人に厳しい自分にならなくちゃ
時には人を叱れる自分にならなくちゃ
どんな世界であろうと
どんな場所にいようと
変わらない自分でいる為に
自分は何度でも自分らしさを失って
脱皮するように新しい自分に生まれ変わる
だから本当の自分なんて自分も知らない
いつでもここにいる自分が自分だから。