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どるとるの部屋


[5914] 右手と左手の唄
詩人:どるとる [投票][編集]


日が落ちて すっかり暗くなった街並みに
アスファルトに影を落として帰る家路よ
どうしてなのかなあ わけもなく切なくなるのは 冷えた君の左手に僕の右手が語りかけてる

悲しいですか うれしいですか 寂しいですか
なんとなく握れば わかってしまうんだなあ
泣きたいですか 笑いたいですか少し疲れてますか
何も言わなくてもわかる右手と左手が会話をしてる

雨降る日も 晴れ渡る日も変わらない
肝心なことはずっと飽きてしまうくらいに
どうしてなのかなあ すべてを分かり合えないのは
喧嘩したときは言葉の代わりに手をつないで会話をするよ

ごめんね 僕がわるかったよ
私も少しは悪いとこがあったよ
言葉より確かなぬくもりが心に気持ちを伝える
愛してるよ 大好きだよ
君より僕のほうが いいえ私のほうが
右手と左手で通じ合う 僕の心と君の心 二つでひとつ

愛なんて不確かで見えないものが
もしも本当にあるならそれは心の中にあるんだろう
だって大切なものはいつも目には映らないから 目を閉じて感じることで ここにあるものを愛せれば

悲しいですか うれしいですか 寂しいですか
なんとなく握れば わかってしまうんだなあ
泣きたいですか 笑いたいですか少し疲れてますか
何も言わなくてもわかる右手と左手が会話をしてる

喧嘩をするのも仲直りするのも
右手と左手ですればいい おかしくて不思議なコミュニケーション。

2014/11/09 (Sun)

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