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どるとるの部屋


[6067] めがね
詩人:どるとる [投票][編集]


不器用でごめんね 謝ってばかりでごめんね
そう言いながらまた謝っている
いちいち 謝らなくていいんだって
君は笑っていた でもほかに何も思いつかなくて
もらってばかりの感謝は どうしたものかなあ
ありがとうって言葉なんか なんのお返しにもなりゃしない
わかってるのに

めがねをかけててもすぐにぼんやりと ぼやけてしまう
泣き虫な僕は 君の優しさに つい甘えてしまうよ
かける言葉が見つからず
気づけば疲れて 眠ってる

頼りないのは 昔からだよ 知ってるだろ?
時に開き直ってしまうのは僕のわるいくせ
弱いくせに意地ばっかり張って 強がるのも
昔からちっとも変わらないね でもそこがあなたのいいところ

ちゃんとわかってるから 数えられない
あなたの素敵なところ
私だけは 知ってるよ そんな言葉をずっと待ってたよ

めがねなんてなくたって 大切なものは見える
目には見えない確かなぬくもりでその愛に応えよう
「僕にしか出来ないこと」
ひとつひとつ探して行くから どうか長い目で見守ってて

「誰かが いなくちゃ 何も出来ない」
そんなことはないはずだ 僕ももういい歳だし
だから とりあえず間違うかもしれないけど
やってみるよ少しずつ
転ばない努力をするより うまいほうに転べるように
なあ そのほうが僕らしいだろ?

めがねをかけててもすぐにぼんやりと ぼやけてしまう
泣き虫な僕は 君の優しさに つい甘えてしまうよ
かける言葉が見つからず
気づけば疲れて 眠ってる

思い直してめがねをかければ そこには
いつもみたいに笑う君がいた
優しい君を見つけたよ
やっと言えそうさ
「愛してる」

2015/02/14 (Sat)

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