詩人:どるとる | [投票][編集] |
お母さんの手のぬくもりが
陽射しのように そっと降りてくる
包み込むようなそのぬくもりに抱かれている
覚えているのは 小さなひとつひとつ
欠片ほどの 思い出だけど
どれも私には大切な思い出だから 忘れない
手をつないで歩いてた
ただそれだけの帰り道
何を話したのか覚えてないけど
ちゃんと愛されてた
ちゃんと見つめられてた
ちゃんと抱かれてた
ちゃんと信じてくれた
そんなひとつひとつの 記憶をつなぎ合わせても絵にはならない パズルのピースが足らないよ
だって あなたはもうここにいないから
お母さんのまなざしは僕を
見つめていたんだ どんなときだって
雨の日には屋根の下で 晴れた日はお日様の下で
思い出せるのは 小さなひとつひとつ
これから増えることもない だけど
減ることもないから 覚えているかぎりはね
お母さんと何度呼んだかな
そのぬくもりに何度ふれられたかな
数えるほどしかないのが悲しい
ちゃんと僕はあなたの子供でいれたかな
ちゃんとあなたは僕のお母さんだったよ
今はもうどうしだって出会えないけど
あなたは笑っていた 悲しいときほど
どうして?って聞くとあなたに会えたのがうれしいから そう言っていたんだよ
サヨナラは最後まで言わなかった
帰り道の途中で
少し振り返って
笑う顔が まだ記憶の中に 残ってる
もう一度 お母さんって呼んでもいいかな?
ちゃんと愛されてた
ちゃんと見つめられてた
ちゃんと抱かれてた
ちゃんと信じてくれた
そんなひとつひとつの 記憶をつなぎ合わせても絵にはならない パズルのピースが足らないよ
だって あなたはもうここにいないから
でも変わらないよ
あなたは世界でただひとりだけの私のmother。