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どるとるの部屋


[6116] 両手望遠鏡
詩人:どるとる [投票][編集]


いつのことだっただろう 思い出したよあの日の僕らを
純粋だったことも 危なげだったことも
忘れないで 覚えているよ まだ
すべり台のいちばん高いとこにのぼって
そこから見上げた 一面の星空

手が届きそうでも 届かなかった
きっと誰にも独り占めできない景色だ
すべり台の上から見上げたあの星空は
まるで未来のように そこにあるのに
けしてつかめない星
すぅーっとほうき星
横切っていた 僕は見逃さなかったよ

なぜか涙が ほほを流れていったんだ
あんなに速いのにぶつからないのかな

すべり台の上から 見上げたすべてが
僕らの思い出を優しく彩っていた
この世界 染めるように
今日も あの頃の僕らのように 遠い未来を見上げてる子供たち
両手でつくった 即席の 望遠鏡のぞき込めば 見えるよ

手が届きそうでも 届かなかった
きっと誰にも独り占めできない景色だ
すべり台の上から見上げたあの星空は
まるで未来のように そこにあるのに
けしてつかめない星
すぅーっとほうき星
横切っていた 僕は見逃さなかったよ。

2015/03/07 (Sat)

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