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どるとるの部屋


[6193] 観覧車
詩人:どるとる [投票][編集]


人はどこに向かって歩いていくんだろう
ありもしない見えないゴール目指してる
誰かと競ってるわけじゃないのに
いつも何か 急ぎ足で 誰かを目の敵にしていませんか?

回る 回る 観覧車の中のひとつのゴンドラに乗っかってるに過ぎない僕らですから

互いに争い合う事なんか 何の意味もないことで
他人にはそれが滑稽にしか見えないから
借り物の命を空に返すまであなたは静かに ただその時を
窓の外の景色でも見ながら待ってりゃいい

鏡を見てそこに映る自分に嫌気が差す
いつまでそうやって泣きべそかいてるんだ
涙ってやつは 一度覚えちまったら
なかなか忘れられない そういうもんだと 誰かの本に書いてありました

所詮 小さな世界で生きてるにしか過ぎない僕らは この世界をあまりに壮大に考え過ぎて 道に迷う

ここから眺めてる景色の中に 笑顔だったり涙であったり 素敵なものを ひとつひとつ増やしていって
やがてそれがかけがえのない宝物になって あなたの人生を染める あざやかな色のひとつになる

すれ違って また どこかでつながって
知らんぷりしても 放っておけない
君の涙に 背中向けることなど出来やしない
僕は君が 君は僕がどうやら ただひとつの人で
だからそれを恥ずかしがらずに愛と呼ぼう

互いに争い合う事なんか 何の意味もないことで
他人にはそれが滑稽にしか見えないから
借り物の命を空に返すまであなたは静かに ただその時を
窓の外の景色でも見ながら待ってりゃいい

そんな暇があるなら誰かを飽きるくらい愛せばいい
誰かにいやというほど愛されればいい
そのほうがいい。

2015/03/28 (Sat)

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