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どるとるの部屋


[6310] きみがくれたもの
詩人:どるとる [投票][編集]


思い出 それは 引き出しの中に ある
小さなビー玉だったり けん玉だったりするよ
ほんのささやかなことが
あとになって思い出すと
みょうに大事に思えて
たまに 涙になったりする

きみは僕が悲しいとき
自分のことみたいに泣いてた
うれしいときは 本当にうれしそうに笑ってた

たとえば 僕ときみは
時には 磁石のSとN
だけど けんかしたときは
背中合わせです
だけど すべて同じじゃないから
まだ知らないきみを知りたくて
嫌いなきみも 好きになりたくて
きみの名を呼ぶ

思い出 それは 青い空に浮かぶ雲
すぐそこにあるのにけしてふれられない
泣いたこと 笑ったこと ただそれだけだって
何より大切な思い出
いつまでも 色あせない

きみは 僕が持ってないものを持っていて
僕はきみが持ってないものを持っている

だから、お互いにお互いを
尊敬してて 憧れたりもする
似てないからこそおもしろい
けんかするから 張り合いがある
きみが気づかず僕にくれたもの
きみといると だんだん増えていく
それが思い出だ

過ぎ去る時間は待ってはくれないから
涙を残すけど雨上がりには
きれいな虹が架かるように
必ずそこに流したぶんの涙に
代わる 笑顔が咲くんだよ

たとえば 僕ときみは
時には 磁石のSとN
だけど けんかしたときは
背中合わせです
だけど すべて同じじゃないから
まだ知らないきみを知りたくて
嫌いなきみも 好きになりたくて
きみの名を呼ぶ

大好きな
きみの名を呼ぶ。

2015/06/04 (Thu)

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