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どるとるの部屋


[6314] 夜明けのショータイム
詩人:どるとる [投票][編集]


ショートフィルムの向こうへ行きたい
水たまりも軽く飛び越えて 行きたい
雨の日も 楽しげに
世界は 笑い
きれいな花が咲いて
悲しいことなんて
珍しいくらいで

夢のつづきで 世界に朝が来て 夜が明けて
痛みさえも スポンジみたいに 柔らかい
はじめようか 愉快な レイトショー午後零時を飛び越えて
誰も彼もがみんな生きてることを
心から 楽しめる
そんな 世界へ今すぐに行きたい

みんな 同じ 格好で笑う 世界なら
つまらないよ 違うから おもしろいんだよ
喧嘩して 食い違うほど
重ならない パズル
言葉では分かり合えない部分を補うのが心なら いいな

誰かが笑えば また誰かが つられて笑う
伝わってゆく 誰かの喜びが 波になって
物語のページはめくられて ショータイムの幕は開けてゆく
雨が降るのは 雨上がりの虹を見るため そう思ったら
さほど恐くはないって わかってからは

夜明けが 待ち遠しく なったり しなかったり

逆さまのリズム
悲しみが喜びで
喜びが悲しみで
天地がひっくり返り
朝と夜が 交われば
夢は 終わり
そこには血なまぐさい
現実が 夢をあざ笑う
それでも僕は夢を見る
夢追い人さ

夢のつづきで 世界に朝が来て 夜が明けて
痛みさえも スポンジみたいに 柔らかい
はじめようか 愉快な レイトショー午後零時を飛び越えて
誰も彼もがみんな生きてることを
心から 楽しめる
そんな 世界へ今すぐに行きたい

はじめよう 夜明けのショータイム
待ちきれないよ
ほかに笑う理由がないなら
生きてることを 言い訳に 笑おう。

2015/06/06 (Sat)

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