詩人:どるとる | [投票][編集] |
月の向こうから
何かが やって来る
それは夜
黒いマント羽ばたかせて
この夜を ジャックして
僕だけのものにして
世界は 僕の手のひらの上
見えない 幻と
手を 取り合って
ダンスを 踊れば
ステップ 刻めば
すぐに 朝は来る
海の向こうから
足音もなく やって来る
それは朝
光の 弓矢を 放って
闇を切り裂く
この朝を 抱きしめて
あわよくば 恋人になって
夜と朝が口づけ交わせば
夢から覚めても
終わらない夢が
昨日のあの景色が
静かな まどろみが
次のシーンを刻む
フィルム 回せ
その時を逃すな
光と影が
抱き合い そこに
生まれる 世界を
世界と呼ぶなら
続きからまたはじめよう
邪魔な 幕は退けろ
その先の有り様を知りたい
この夜を ジャックして
僕だけのものにして
世界は 僕の手のひらの上
見えない 幻と
手を 取り合って
ダンスを 踊れば
ステップ 刻めば
すぐに 朝は来る
世界が見てる夢を見る。