詩人:どるとる | [投票][編集] |
この街の 中には
温もりはあるかな
たとえばあぶれてる誰かさんを
置き去りにしないような
ありふれた ただの優しさは 少しでも見受けられるかな
素通りしている 誰かの涙の目の前を
平気で顔して 鼻で笑うようなそんな人には死んでもなりたくはない
こんなにも多くの人がいるのに
心は嘘に覆い隠されて見えない
えらばれた優秀な花だけがのうのうとのさばるなら
心ない賢い人だけが生きる明日ならいらない
きれいな部分だけを
見つめる目で
世界を見渡すけど
きれいな分シミが目立つ世界です
肥え太った人たちが「権力」を振りかざして弱者を罵る
悪しき現実が あるとしたならば
僕はそんな現実をごまかさずに悪いことは悪いと叫べる声を持っていたい
人の気持ちや思いは必ずすれ違うけど
それでも
僕は僕である というただそれだけの勇ましい信念を 心に宿し
他者の命も自分の命も 慈しむ心を持てたなら
戦争なんて いじめなんて 起こらない
たとえすべてを分かり合えなくても
ただひとつ 誰かを思いやる
それだけで ずい分印象が違うのに
こんなにも多くの人がいるのに
心は嘘に覆い隠されて見えない
えらばれた優秀な花だけがのうのうとのさばるなら
心ない賢い人だけが生きる明日ならいらない
あなたが 当たり前に笑えるような
そんな明日なら きっと 雨降りでも
生きることに もう少し希望が持てる。