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どるとるの部屋


[6412] おやすみのキス
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


月が照らす 道を口笛吹きながら 歩く
いやなことも今だけは忘れられるよ
空も飛べない 僕だけど
魔法も使えない 僕だけど
それでも 大切なものを その胸に
誰もがひとつだけ抱えてる

この夜は 明日をもっと
楽しみにさせるよ
心まで ウキウキ
ドキドキの さなか
何も いいことなんて
ひとつもない けれど
わるいことも ひとつもない
言い換えればそれは
順調な毎日ということです
そろそろ おひらきにしましょうか
幕を降ろして おやすみのキス
さよなら また明日
光の幕が 開くまで

夢から覚めた僕は 看板に惑わされてしまう
正しさという概念にとらわれてる
赤信号を渡れない
僕だけど
融通の利かない僕だけど
それでも 信念に似た気持ちを
いつも忘れないように抱きしめてる

この夜は 悲しいことも
うれしいことも 隠して
笑ったり 泣いたりすることも
明日にならなきゃわからない
だから僕らは 明日が楽しみだ
だけどそのぶん不安は募る
明日は 晴れですか
雨でしょうか
気になるよ 眠れない
夜更かししよう
寝てるなんてもったいない

目を閉じて スリーツーワンで
世界は昨日より少し変わる
もっと楽しくなる
もっとにぎやかになる
たとえば色がひとつ足されるように
昨日は知らなかった
楽しいが 音になって
色になって 瞳の中に広がる世界

この夜は 明日をもっと
楽しみにさせるよ
心まで ウキウキ
ドキドキの さなか
何も いいことなんて
ひとつもない けれど
わるいことも ひとつもない
言い換えればそれは
順調な毎日ということです
そろそろ おひらきにしましょうか
幕を降ろして おやすみのキス
さよなら また明日
光の幕が 開くまで

明日が楽しみで今日も眠れない。

2015/08/07 (Fri)

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