猫はあくびをひとつ よく晴れた青空悲しいことなんてひとつもない旅に出ようよ 鞄に夢を詰め込んで椿のような優しさで 真っ赤に心を火照らせてありったけの涙で憎しみをふやかしたら誰かを愛せそうな椿のような奥ゆかしさで景色の中にそっと咲いて赤く色づく そんな人になりたいと思った雨上がりの午後。
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