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どるとるの部屋


[6844] ゆるやかな回転
詩人:どるとる [投票][編集]


レコードは回る

観覧車も回る

命も回る

巡る螺旋の階段を

上ったり下ったり

繰り返す約束のように

押し花にした 遠い日の思い出は

いつかの夜に咲いていた光さ

僕を間違いなく 明日に連れていく

そのゆるやかな回転に委せて

僕は 今日も さんざん泣くだろう

隙あらば笑うだろう

雨のように 陽射しのように

この身に降る定めある時間

砂時計だけが 落ちるよ

何もかも回る世界で

命だけは 永遠を知らないよ

だから どんなに似ていても

目の前の花は いつか見た花じゃない

そして僕もいつかその意味を知る。

2015/11/19 (Thu)

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