詩人:どるとる | [投票][編集] |
光と影が交差ししながら 行き交う
とりとめもない会話をかわしながら
長くなりそうな話を遮りながら
メトロノームのように行ったり来たりする
変化のない 毎日を笑って 過ごしてる
脈絡のない 日常描写
走り書きする手が
追いかける 明日は
あと何駅かな?って
思案している間に随分とたくさんの煌めく宝石を
手放してきたことに気づいてあわてて拾いに行く メトロの闇に 広がった
ひとときだけの 安らぎに寄りかかり
僕は夢を見る 終点までのささやかな安息
間違いのない正しさ なんかよりも
正しい間違いを しでかしたい気持ちで
胸を満たしている その方が優しいから
まばたきするように オンとオフを切り替えて
開いたり閉じたりする 景色の不思議さよ
あらすじのない物語
宛にならない常識
計算するだけの物差しなんて放り投げて
心に聞いてみよう 心が探してる明日を
見つけ出すための旅さ 悲しみの夜が明けて 七色の朝の光が 散らばった
言葉にならない気持ちになる その刹那
僕はまたひとつ僕を追い越して生まれ変わる
ふと 目をつむって探すのは
誰かの小さな 思いやりだったり
かすかな花の息づかいだったり
そんなほんのささやかな命の呼吸音
脈絡のない 日常描写
走り書きする手が
追いかける 明日は
あと何駅かな?って
思案している間に随分とたくさんの煌めく宝石を
手放してきたことに気づいてあわてて拾いに行く メトロの闇に 広がった
ひとときだけの 安らぎに寄りかかり
僕は夢を見る 終点までのささやかな安息
改札を 出た僕はまずいちばん先に空を見上げて
満天の星に 明日の晴れを期待する。