バイパス沿いにある喫茶店を通り過ぎて踏切を 渡る公園を埋め尽くさんばかりに華やいだ木々の見事なこと 僕の指では 足りないほどのたくさんの春を数えて少しずつ大人になる 僕ブラックの珈琲が飲めるようになったよ自慢できるのは 今はそれくらいだそしてまた ひとつ移り変わる季節空から落ちた光が 手のひらの上で遊ぶ。
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