詩人:どるとる | [投票][編集] |
通り過ぎるだけの用のない駅を
ひとつふたつ過ぎて
電車が向かう先は僕の降りる駅
「早く着かないかなあ」なんて
勝手なことを考えながら
貧乏揺すりして 落ち着かないまま
きれいな花の養分を雑草が吸っちゃって
せっかくの花を枯らすように
人も同じで 空気の読めない一人のせいで周りが迷惑する
誰かを殺めたいとか思ったりしたら
僕も 雑草になってしまうかなあ
夕方5時過ぎの人混み、雑踏の中に
降るように たくさんの足音が
雨のようにアスファルトを打つ
誰もが生き急いでいるように見えたよ
何をそんなに 急いでいるの?本当はたいした理由なんてなくて
ただ周りに合わせているだけ
そんな 気がするのは僕だけでしょうか
見え透いた嘘でごまかしながら
世渡り上手に 泳いでゆく
なるべく機嫌を損ねないように
お世辞も上手くなりました
歩道橋から 見下ろす街
夕日が 沈むのを見た
少しずつ闇にのまれてく空
自分の重さで 浮かぶのもできなくなった
太陽が ついに沈むとき 街に夜が来る
本当は さらけ出したいよ心の声を
言葉にして なんなら歌にでもして ギター抱えて 歌おうか
誰もが 逆らうことをしないのは
弱気になってるからじゃないんだ
言いたいことも胸にしまって
絵に描いたような大人になって
おとなしいふりしているだけ
いざというときは向かい風に抗うことも辞さないんだ
手をつなぐ人もいない
そんな現実を突きつけられるとき
僕は 前よりずっと孤独になる
世界が気のせいか狭くなる
夕方5時過ぎの人混み、雑踏の中に
降るように たくさんの足音が
雨のようにアスファルトを打つ
誰もが生き急いでいるように見えたよ
何をそんなに 急いでいるの?本当はたいした理由なんてなくて
ただ周りに合わせているだけ
そんな 気がするのは僕だけでしょうか。