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どるとるの部屋


[7629] 夜明けまえ
詩人:どるとる [投票][編集]

なんとなく 続く平凡な毎日
代わり映えしない道がただ
どこまでもだらだらと続く毎日

過ぎてく景色が 彼方に飛ばされていく
冷たい向かい風が体を引き裂く

夜明け前の街はただ静まり返る
降り注ぐ光に誰より先に手を伸ばす

手のひらに落ちてきた陽射しを
ギュッと受け止めて我が物にしよう

曲がり角の向こうの死角
感情に訴える見えないものへの
さらに向こうにある死角

青すぎる空が 不安を煽るのは
出来すぎた定めに遊ばれているから

目を閉じてまた開いてを繰り返す
ほんの少しのまばたきの隙間に差す光

あらすじもなく進むストーリー
ルールは簡単 死に物狂いで生きるだけ

路地裏の静けさ その向こうの闇
閉めきられたシャッター
水鏡に映る逆さまの反転世界
猫の死骸と白日のデイドリーム

過ぎてく景色が 彼方に飛ばされていく
冷たい向かい風が体を引き裂く

夜明け前の街はただ静まり返る
降り注ぐ光に誰より先に手を伸ばす

手のひらに落ちてきた陽射しを
ギュッと受け止めて我が物にしよう。

2016/04/11 (Mon)

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