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どるとるの部屋


[7868] 月を盗む
詩人:どるとる [投票][編集]


魔法のとらんく持って 旅人になる
風になる

鞄に詰め込んだ夢とロマン
もう 引き返すにはおそすぎる

夜を船に見立てて
僕は 月を盗んで
宝石をあしらった
椅子に座るんだ

夢をばらまいて
空々しい 世界に
蝙蝠を解き放って
スリルを呼ぶよ

王様気取って 偉そうにふんぞり返って

世界で一番 高い場所から世界を見下ろす
優越感に 肩まで浸りたい

夜空をマントに見立てて
翻したらオーロラ
星くずの模様
きらきら輝く

爪先で立つ バレリーナ
変なポーズで固まって
とりあえずあくびをして猫の鳴き真似をするよ

いつもいつも
そんな夢みたいなことばかり
考えているよ
可笑しいだろう?
これがなかなかやめられないんだ
ほら明けない夜が ここにある
月を盗むたび 僕は主人公にもなれる

夜を船に見立てて
僕は 月を盗んで
宝石をあしらった
椅子に座るんだ

夢をばらまいて
空々しい 世界に
蝙蝠を解き放って
スリルを呼ぶよ

夜空をマントに見立てて
翻したらオーロラ
星くずの模様
きらきら輝く

爪先で立つ バレリーナ
変なポーズで固まって
とりあえずあくびをして猫の鳴き真似をするよ

追っ手を 軽快にかわして
世界の悪を睨みつけるよ
僕なりの 正しさを歌うよ。

2016/05/23 (Mon)

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