ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 小さな奇跡

どるとるの部屋


[7931] 小さな奇跡
詩人:どるとる [投票][編集]


どこでもいいから行こうよって君が僕の手を引いて外に連れ出してくれた

田畑の水が 光に反射して爛々と光る

夜には花火をやった
線香花火が どちらが先に落ちるか競い合った

それは それは
小さな 奇跡の欠片
僕の胸に今も
刺さったまま

それは それは
夏がくれた 思い出
長い夢を見ていたような

気づいたときにはもう 手の届かない空の雲。

2016/06/05 (Sun)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -