どこでもいいから行こうよって君が僕の手を引いて外に連れ出してくれた田畑の水が 光に反射して爛々と光る夜には花火をやった線香花火が どちらが先に落ちるか競い合ったそれは それは小さな 奇跡の欠片僕の胸に今も刺さったままそれは それは夏がくれた 思い出長い夢を見ていたような 気づいたときにはもう 手の届かない空の雲。
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