詩人:どるとる | [投票][編集] |
沈む夕日を 背にして君は 一人泣いた
今日が 終わってしまうことが悲しいんだと
歩道橋から 眺めてる 手をつないだ親子
その手のぬくもりには誰も勝てない
一人一人の手のひらに誰かを愛せるようにと
生まれたときから たったひとつだけの魔法が そなわってる
それは太陽のようにあたたかくつないだ人の手のひらを
じんと温めて 寂しさや悲しさから そっと君を守っている
大切な人と手をつなぐとき伝わるぬくもり それが疑いようのない愛だ
悲しいときは鼻歌を歌いながら帰る
片方の手には猫じゃらし もう片方は君とつなぐための手
どんなに慰められても 癒えない傷もある
そんなときは強がる前に心にしたがえ
間違っても誰一人傷つけないように
僕が君のために何か出来ることがあるのなら それはきっと
いつもそばにいて悲しみや喜びを分かち合うこと
最後に願うのは そんなありふれたことだ
魔法も使えない僕は流れ星に祈る あなたが幸せでありますように
大切な人のために僕の体は今日も 考える前に動くからから回り
夜の片隅に 咲いた小さな 光の花を
摘んでいく 時間の列車が走り去ったら
夜明けを待って 二人はこのまま 重ねた手のひらを ほどかずに 同じ夢を見る
一人一人の手のひらに誰かを愛せるようにと
生まれたときから たったひとつだけの魔法が そなわってる
それは太陽のようにあたたかくつないだ人の手のひらを
じんと温めて 寂しさや悲しさから そっと君を守っている
大切な人と手をつなぐとき伝わるぬくもり それが疑いようのない愛だ。